評定平均の出し方|全体の評定平均と学習成績の状況

評定平均の出し方と学習成績の状況の見方を、計算例つきで解説する記事のアイキャッチ

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推薦を考え始めた時、『自分の評定平均っていくつなんだろう』と通知表を前に手が止まった人も多いはずです。足し方や割り方がいくつも思いついて、どれが正しいのか迷いますよね。

結論から言うと、評定平均の出し方は「すべての評定の合計÷評定の数」で、小数第2位を四捨五入します。大学入試の要項で決まっている、全国共通の出し方です。

この記事を読めば、自分の評定平均を正しく出せるようになり、A〜Eの段階の見方も分かります。

目次

評定平均の出し方は?まず公式のルールを確かめよう

先に結論

全体の評定平均は、高1からのすべての科目の評定を足して、評定の数で割ります。答えは小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで出します。

評定平均は、大学入試の調査書では「学習成績の状況」という名前で書かれます。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」に、出し方がはっきり書かれているんです。

種類出し方(要項の内容)要項の例
全体の学習成績の状況すべての教科・科目の評定の合計÷すべての評定の数120÷31=3.87…で3.9
各教科の学習成績の状況その教科の科目の評定の合計÷その教科の評定の数理科3・3・5なら11÷3=3.66…で3.7

どちらも、小数第2位を四捨五入して小数第1位までにします。

評定平均の出し方
  1. 高1からの科目ごとの評定を、学年ごとに書き出す
  2. 評定をすべて足して、合計を出す
  3. 評定がいくつあるか(評定の数)を数える
  4. 合計を評定の数で割る
  5. 小数第2位を四捨五入して、小数第1位までにする

使うのは、学年ごとに記録される評定です。高3の成績がまだ決まっていない時は、直近の成績をもとに高校が判定したものが、高3の成績として使われます。

評定平均はどんな時に使われる?

評定平均がいちばん関わるのは、大学入試の調査書です。特に学校推薦型選抜は、調査書を主な資料にする入試なんです。

大学は、大事だと考える教科・科目を指定して、一定以上の評定を出願の条件にできることになっています。一般選抜でも調査書は出しますが、主な資料は試験の成績です。

入試の区分ごとの使われ方は、大学受験の内申点でくわしく見られます。

計算シートで自分の評定平均を出してみよう

先に結論

学年ごとに「評定の数」と「評定の合計」を書いておくと、計算が一気に楽になります。平均は最後に1回だけ出すのがコツです。

『全部の科目を足すのは大変そう』と思いますよね。学年ごとにまとめてから足すと、ぐっと分かりやすくなります。

評定平均を学年ごとの評定の数と合計から出す計算シートの図解

計算シートの例

架空の成績で、計算シートを作ってみました。例えば、こんな高3の生徒の場合です。

学年評定の数評定の合計その学年だけの平均
高110404.0
高212423.5
高3(判定された成績)8303.75
合計30112

全体の評定平均は、112÷30=3.733…です。小数第2位の3を四捨五入して「3.7」になります。

白紙の計算シートの作り方

ノートに、次のような表を書くだけで計算シートになります。学期が終わるたびに1行ずつ埋めていきましょう。

学年評定の数評定の合計
高1(科目の数)(評定を足した数)
高2(科目の数)(評定を足した数)
高3(科目の数)(評定を足した数)
合計(3学年分を足す)(3学年分を足す)

最後に「評定の合計の合計÷評定の数の合計」を計算すれば、全体の評定平均が出ます。

学年ごとの平均を平均するとずれる

ここが大事なところです。よくある間違いは、学年ごとの平均を足して3で割る出し方なんです。

同じ例でやってみると、(4.0+3.5+3.75)÷3=3.75で、四捨五入すると「3.8」になります。正しい3.7とずれてしまいますよね。

ずれるのは、学年ごとに評定の数が違うからです。評定の多い学年ほど平均に強く効くのが、正しい出し方の特徴です。

よくある間違い

学年ごとの平均や、学期ごとの平均をさらに平均するやり方です。要項の出し方は「評定の合計÷評定の数」なので、平均は最後に1回だけ出しましょう。

各教科の評定平均も出しておこう

推薦の条件では、教科を指定されることもあります。例えば、外国語の評定が4・5・4・4なら、17÷4=4.25です。

小数第2位の5を四捨五入するので、外国語の学習成績の状況は「4.3」になります。

保健体育のように何年も続く科目の数え方

保健体育のように、複数の学年にわたって学ぶ科目は、学年ごとの評定をそれぞれ1科目分として数えます。

例えば、体育を高1から高3まで学んで評定が4・4・5、保健を高1と高2で学んで評定が4・4だったとします。評定の数は5つ、合計は21なので、保健体育の学習成績の状況は21÷5=4.2です。

学習成績の状況の段階(A〜E)はどう見る?

先に結論

調査書には、全体の評定平均をもとにした「学習成績概評」がA〜Eで書かれます。四捨五入のしかたで段階が変わることもあるので、境目の近くは正確に計算しましょう。

『評定平均が出たけど、それって高いの?』と気になる人もいますよね。調査書では、学年全員の3年間の評定平均を、次の段階に分けます。

全体の学習成績の状況学習成績概評
5.0〜4.3A
4.2〜3.5B
3.4〜2.7C
2.6〜1.9D
1.8以下E

調査書には、学年でA〜Eのそれぞれに何人いるかを書く「成績段階別人数」の欄もあります。

『Bってことは、真ん中くらい?』と思うかもしれません。ただ、概評は決まった数字の区切りで分けるもので、学年の中の順位ではありません。

学年の中でどのあたりかは、成績段階別人数の欄を見ると分かります。同じBでも、学校によってBの人数の多さは違うんです。

境目の近くは四捨五入に注意

四捨五入で段階が変わる例を見てみます。

例計算四捨五入後段階
合計85、評定の数2085÷20=4.254.3A
合計106、評定の数25106÷25=4.244.2B

小数第2位が5か4かで、AとBが分かれています。境目の近くにいる人は、評定の数を数え間違えていないか、もう一度確かめてみてください。

評定平均の出し方で迷いやすいケース

先に結論

10段階評価の学校や、留学・未履修がある場合は、出し方が少し変わります。迷ったら担任の先生に「調査書ではどう計算しますか」と聞くのがいちばん確実です。

『うちの学校は普通と違うかも』という人もいるはずです。迷いやすいケースを表にまとめました。

ケース要項での扱い確かめたいこと
学校の成績が10段階調査書の評定欄は5段階で書くどう5段階にするかを学校に確かめる
留学で修得した単位がある計算に入れなくてもよい自分の場合の扱いを学校に確かめる
未履修の科目があるその科目を除いて計算する除く科目がどれかを確かめる
高3の成績がまだ出ていない直近の成績をもとに高校が判定した成績を使う推薦の出願で何学期までが入るか確かめる

10段階の通知表を自分で5段階に直して計算すると、学校の計算とずれることがあります。自分で出した数字は目安として持っておき、正式な数字は学校に確かめましょう。

評定平均の出し方についてのよくある相談

先に結論

相談で多いのは「10段階の成績をどう直すか」「学年ごとの平均を足していいか」「小数の扱い」の3つです。どれも要項のルールで答えが出ます。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。同じところでつまずく人、実はとても多いんですよね。

相談1:成績が10段階評価で出し方が分からない

『学校の成績が10段階なので、評定平均の出し方が分からない』という相談はとても多いです。

要項では、調査書の評定欄は5段階で書くことになっています。10段階をどう5段階にするかは学校の扱いなので、担任の先生に聞いてみるのが近道です。

相談2:学年ごとの評定平均を足して割ればいい?

『1年の評定平均、2年の評定平均、3年1学期の評定平均を足して3で割るの?』という相談もよく見かけます。

答えは、いいえです。さっきの計算シートのように、評定をすべて足してから評定の数で割ります。

学年ごとの平均を平均すると、ずれることがあるんです。

相談3:小数はどこまで出す?2.966は3になる?

『2.966は2.9なの?3.0なの?』という相談もあります。

小数第2位を四捨五入するので、2.966は小数第2位の6を切り上げて「3.0」になります。自分で出して3.43になった人なら、小数第2位の3を切り捨てて「3.4」です。

『小数第2位まで書いておけばいいかな』と思うかもしれません。でも調査書に書かれるのは小数第1位までなので、推薦の条件と比べる時もその数字で見ましょう。

評定平均を上げたい時に考えたいこと

先に結論

評定平均は、評定の数が増えるほど動きにくくなります。だからこそ、今の学期の評定を一つずつ取りこぼさないことが大事です。

計算シートで、評定の数が多いほど1つの評定の影響が小さくなるのが分かりましたよね。高3になってから大きく上げるのはむずかしいんです。

評定平均を上げたい時に、学期ごとに確かめたいことを並べた図解
学期ごとに確かめたいこと
  • 評定2以下の科目と、その原因になった単元を書き出したか
  • 提出物と課題の締め切りを一つの場所にまとめているか
  • テストの範囲が出た日に、勉強の予定を立てたか
  • 学期の終わりに計算シートを更新したか

高3で評定平均はどれくらい動く?

例えば、高2が終わった時点で評定の数が22、合計が82だったとします。82÷22=3.727…なので、この時点の評定平均は3.7です。

ここに高3の評定8つが加わると、こんなふうに変わります。

高3の評定8つ全体の合計計算評定平均
すべて5122122÷30=4.066…4.1
すべて4114114÷30=3.83.8
すべて3106106÷30=3.533…3.5

高3がすべて5でも、3.7から4.1までの動きです。高1と高2の評定がしっかり効いていることが分かりますよね。

逆に言えば、高1・高2のうちに一つずつ評定を積み上げておくと、高3で慌てずに済みます。

一人でやるか、人の手を借りるか

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高校の評定のしくみ全体は高校の内申点(評定平均)とは?、推薦での使われ方は学校推薦型選抜・総合型選抜と評定平均で確かめられます。

よくある質問

評定平均は通知表の学期ごとの数字を全部使いますか?

調査書の評定平均は、学年ごとに記録される評定をもとに出します。高3の成績がまだ決まっていない時は、直近の成績をもとに高校が判定した成績を使います。

評定平均に体育や芸術も入りますか?

全体の学習成績の状況は、すべての教科・科目の評定から出します。保健体育のように何年も続く科目は、学年ごとの評定をそれぞれ1科目分として数えます。

評定平均と学習成績の状況は同じものですか?

調査書での正式な名前が学習成績の状況で、評定平均は一般的な呼び方です。出し方は同じと考えてかまいません。

推薦の出願では何年生の成績までが評定平均に入りますか?

高1・高2の評定に加えて、高3は出願の時点までの成績をもとに高校が判定した成績が入ります。何学期までを使うかは、担任の先生に確かめてみてください。

自分で計算した評定平均と学校の数字が違います。

評定の数の数え方や、10段階の成績の直し方が違うことがあります。正式な数字は担任の先生に確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 評定平均の出し方は「すべての評定の合計÷評定の数」で、小数第2位を四捨五入する
  • 学年ごとの平均を平均するとずれるので、平均は最後に1回だけ出す
  • 各教科の平均も同じ出し方で、保健体育は学年ごとの評定を1科目分として数える
  • 調査書には評定平均をもとにしたA〜Eの学習成績概評も書かれる
  • 10段階の成績や留学・未履修がある時は、学校に正式な扱いを確かめる
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内申ドットコム 編集部

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