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高校に入ってから『高校にも内申点ってあるの?』と気になった人も多いはずです。中学の時ほど話題にならないので、何が記録されているのか分かりにくいですよね。
結論から言うと、高校の内申点は、科目ごとの5段階の評定と、それを平均した「学習成績の状況」のことです。学習成績の状況は、よく評定平均と呼ばれます。
大学入試の調査書に書かれ、特に推薦の入試で大事な資料になります。
この記事を読めば、高校の内申の中身と出し方、どんな場面で使われるかが分かります。
高校内申点とは何のこと?2つの意味を先に分けておこう
「高校の内申点」という言葉は、①高校受験で使う中学の内申点、②高校に入ってからの成績(評定・評定平均)、の2つの意味で使われます。この記事は②の話が中心です。
「高校内申」で調べると、高校受験の話と大学受験の話がまざって出てきますよね。言葉が同じなので、混乱しやすいところなんです。
先に2つを分けておきます。
| 呼び方 | 何の成績か | どこで使うか |
|---|---|---|
| 高校受験の内申点 | 中学校の9教科の評定 | 高校入試(調査書) |
| 高校の内申点(評定平均) | 高校の科目ごとの評定とその平均 | 大学入試など(調査書) |
中学生や保護者の方で、高校入試での内申点を知りたい場合は、高校受験の内申点の記事のほうが合っています。ここからは、高校生のみなさんに向けて②の話をしていきます。
「内申点」は公式の言葉ではない
実は、大学入試のルールをまとめた文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」には、「内申点」も「評定平均」も出てきません。公式には「評定」と「学習成績の状況」という言い方をします。
この記事では読みやすさを優先して、高校の内申点や評定平均という言葉も使います。先生と話す時は「学習成績の状況」と言うと、話が通じやすいですよ。
高校の内申はどうやって決まる?
高校でも、科目ごとに観点別の評価(A・B・C)をもとに5段階の評定がつきます。中学と違うのは、評定が「単位」と結びついているところです。
『高校の成績って、中学と同じつけ方なの?』と思いますよね。大きな形は似ていますが、違うところもあります。
高校の記録(指導要録)では、科目ごとに観点別の学習状況をA・B・Cで評価し、それをもとに5段階の評定をつけます。評定の決め方の細かいところは、各学校で定めることになっています。
5段階の評定の意味
評定の数字には、国が決めた意味があります。
| 評定 | 意味(国の資料の表現) |
|---|---|
| 5 | 十分満足できるもののうち、特に程度が高い |
| 4 | 十分満足できる |
| 3 | おおむね満足できる |
| 2 | 努力を要する |
| 1 | 努力を要すると判断されるもののうち、特に程度が低い |
ここが大事なところです。高校では、単位の修得を認めない場合に評定を1にすることになっています。
つまり評定1は「その科目の単位が取れていない」というサインでもあるんです。単位が足りないと進級や卒業にも関わるので、中学の評定1よりも重い意味を持ちます。
単位ってなに?
高校の科目には、それぞれ単位数が決まっています。授業を受けて、学校が「この科目は修得できた」と認めると、その単位を修得したことになります。
調査書には、科目ごとの評定と一緒に修得単位数も書かれます。評定と単位がセットで記録されるのが、高校の内申の特徴です。
同じ「数学」でも、高校では科目ごとに評定がつきます。1年で2つの数学の科目を取れば、評定も2つです。評定平均を出す時は、この「評定の数」で数えるのがポイントになります。
中学の内申点と高校の評定平均はどこが違う?
いちばんの違いは「足すか、平均するか」です。中学の内申点は評定の合計で見ることが多く、高校の評定平均は小数第1位までの平均で見ます。
『中学の内申は45点満点とか言ってたのに、高校は4.2みたいな数字なのはなぜ?』という疑問、よく聞きます。ここでは、単位・計算・使う場面の3つで比べてみます。

| 比べるところ | 中学の内申点 | 高校の内申点(評定平均) |
|---|---|---|
| 成績のまとまり | 9教科ごと | 科目ごと(単位とセット) |
| 評定 | 5段階 | 5段階 |
| 評定1の意味 | 一層努力を要する | 単位を修得できないときにつく |
| 数え方 | 評定の合計(地域によって倍率をかける) | 評定の合計を評定の数で割った平均 |
| 表し方 | 45点、65点のような点数 | 3.9のような小数第1位まで |
| 計算のルールを決めるところ | 都道府県(公立高校入試) | 大学入試の要項(全国共通) |
| 主に使う場面 | 高校入試 | 大学入試(特に推薦・総合型) |
| どの学年を使うか | 都道府県で違う | 高1から高3までの記録 |
中学の内申点は、都道府県ごとに使う学年や倍率が違いました。一方で高校の評定平均は、大学入試の要項で計算のしかたが決まっているので、全国で同じ出し方になります。
「どの学年を使うか」が大きく違う
中学の内申点は、地域によっては中3の成績だけを使うこともあります。でも高校の評定平均は、高1から積み上がった評定をまとめて平均します。
例えばこんな会話、ありそうですよね。
「高1の成績って、大学受験には関係ないよね?」「推薦を考えるなら、高1の評定も平均に入るよ」
高1の成績も最後まで残る、というのが高校の内申の大事なところです。
高校の評定平均(学習成績の状況)の出し方と計算例
全体の評定平均は「すべての評定の合計÷評定の数」で出し、小数第2位を四捨五入します。学年ごとの平均をさらに平均する出し方ではありません。
出し方は、大学入試の要項に書かれています。実はむずかしい計算ではないので、自分の通知表で一度やってみてください。
- 高1からこれまでの、科目ごとの評定を全部書き出す
- 評定をすべて足して、合計を出す
- 評定の数(科目の数)を数える
- 合計を評定の数で割る
- 小数第2位を四捨五入して、小数第1位までにする
要項に載っている例では、評定の合計が120、評定の数が31なら、120÷31=3.87…なので「3.9」になります。
自分で試す計算例
架空の成績で、もう一つやってみます。例えば、評定が次の12個だった場合です。
| 評定 | 5 | 4 | 3 | 2 |
|---|---|---|---|---|
| 個数 | 3個 | 5個 | 3個 | 1個 |
| 小計 | 15 | 20 | 9 | 2 |
合計は15+20+9+2=46、評定の数は3+5+3+1=12です。46÷12=3.833…なので、小数第2位の3を四捨五入して「3.8」になります。
学年ごとの平均を出してから、それをさらに平均する方法です。学年ごとに科目の数が違うと、正しい評定平均とずれてしまいます。
教科ごとの平均の出し方や、ずれる時の具体例は評定平均の出し方の記事でくわしく計算しています。
「各教科」の平均もある
評定平均には、全体の平均とは別に「各教科の学習成績の状況」もあります。教科ごとに、その教科の科目の評定を平均したものです。
例えば、要項の例では理科の評定が3・3・5なら、11÷3=3.66…で「3.7」になります。推薦の条件で「数学の学習成績の状況が○.○以上」のように教科を指定されることもあるので、得意な教科の平均も出しておくと役に立ちます。
学習成績概評(A〜E)も一緒に書かれる
調査書には、全体の評定平均をもとにした「学習成績概評」も書かれます。学年全員の3年間の評定平均を、次の5段階に分けたものです。
| 全体の学習成績の状況 | 学習成績概評 |
|---|---|
| 5.0〜4.3 | A |
| 4.2〜3.5 | B |
| 3.4〜2.7 | C |
| 2.6〜1.9 | D |
| 1.8以下 | E |
さっきの例の3.8なら、Bの段階になります。調査書には、学年でA〜Eそれぞれ何人いるかという「成績段階別人数」の欄もあります。
高校の内申点はどんな場面で使われる?
いちばん大きいのは大学入試の調査書です。入試の種類によって重みが違い、学校推薦型選抜では調査書が主な資料になります。
『結局、高校の内申はどこで見られるの?』というのがいちばん知りたいところですよね。大学入試の3つの入試区分で見てみます。
| 入試の区分 | 調査書の位置づけ(要項の書き方) |
|---|---|
| 一般選抜 | 学力検査・小論文等が主な資料。調査書は組み合わせる資料の一つ |
| 総合型選抜 | 詳細な書類審査と丁寧な面接等で総合的に評価。調査書もその書類の一つ |
| 学校推薦型選抜 | 出身高校の校長の推薦に基づき、調査書を主な資料にする |
学校推薦型選抜では、高校の内申点がいちばん直接的に関わります。一般選抜でも調査書は提出しますが、主な資料は試験の成績です。
大学入試での使われ方の全体は大学受験の内申点、推薦や総合型での準備は学校推薦型選抜・総合型選抜と評定平均にまとめています。
出願の条件に評定が使われることがある
大学は、大事だと考える教科・科目を指定して、一定以上の評定を出願の条件にできることになっています。推薦の募集要項で「全体の学習成績の状況が○.○以上」のような条件を見かけるのは、このためです。
数字は大学ごと・学部ごとに違います。気になる大学があれば、早めに募集要項を見ておきましょう。
総合型選抜では何を見られる?
総合型選抜では、志願者本人が書く資料を評価に使うことになっています。要項では、活動報告書・大学入学希望理由書・学修計画書などが例に挙がっています。
さらに面接などの評価を行い、調査書などの出願書類だけでなく、小論文やプレゼンテーション、口頭試問などのどれかも使うことになっています。評定平均は大事な材料の一つですが、それだけで決まる入試ではないんです。
『評定に自信がないから総合型は無理かも』と思った人もいるかもしれません。まずは気になる大学の募集要項で、出願の条件に評定が入っているかどうかを確かめてみてください。
評定平均だけが見られるわけではない
要項では、大学は調査書の「学習成績の状況」だけでなく、ほかの記載事項も活用することになっています。調査書には、こんな欄もあります。
- 各教科・科目の評定と修得単位数
- 各教科の学習成績の状況と全体の学習成績の状況
- 学習成績概評と成績段階別人数
- 総合的な探究の時間の記録と特別活動の記録
- 指導上参考となる諸事項と出欠の記録
評定平均が少し足りないと感じても、探究の時間や特別活動の記録など、ほかに見てもらえる欄があります。数字だけで自分を判断しなくて大丈夫ですよ。
高校の内申についてのよくある相談
よくある相談は「付け方が分からない」「計算方法が分からない」「なぜ内申で決まるのか」の3つです。どれも、しくみを知ると不安が小さくなります。
知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。中学の内申点の相談もまざっていますが、高校生にも関係するところに絞りました。
同じことで悩んでいる人、意外と多いんですよね。
相談1:テストはいいのに評定が上がらないのはなぜ?
『テストの点は学年でも上のほうなのに、評定が思ったより低い』という相談は、中学でも高校でもよく見かけます。
評定は、テストの点数だけで決まるものではありません。観点ごとの評価をもとに、学習の状況を総括して決めるものです。
評定の細かい決め方は学校ごとに定めているので、気になる時は教科の先生に聞いてみてください。「どんなところを見て評価していますか」と聞けば、責める感じにならずに済みます。
相談2:内申点の計算方式は地域で違うの?
『3年間の通知表の成績をどう計算するのか分からない』という相談も多いです。
中学の内申点(高校受験)の計算は、都道府県ごとに違います。一方で、高校の評定平均(大学入試)の計算は、要項で全国共通のやり方が決まっています。
どちらの話をしているのかを先に確かめると、混乱しにくくなります。高校受験の計算は高校受験の内申点の記事を見てみてください。
相談3:なんで内申で進路が決まるの?
『テスト一発で決めてくれたほうが公平なのに』という気持ち、分かります。
大学入試の要項では、調査書・学力検査・小論文・面接などを組み合わせて、多面的・総合的に評価することになっています。内申は、その材料の一つです。
一般選抜のように試験の成績が主な資料になる入試もあるので、入試の区分によって内申の重さは変わります。一般選抜での扱いは大学の一般入試と内申点で確かめられます。
高1から高校の内申点を上げるためにできること
高校の評定平均は、高1からの評定がすべて平均に入ります。テストの準備・提出物・授業の取り組みを、学期ごとに積み上げていくのが近道です。
『推薦を考え始めたのが高2の後半』という人も多いはずです。ただ、評定平均は後からまとめて上げにくい数字なんです。
例えば、高1と高2で評定が20個ずつ、合計40個あるとします。高3でいくつか評定が上がっても、40個分の平均を大きく動かすのはむずかしいですよね。
学年ごとに意識したいこと
| 時期 | 意識したいこと |
|---|---|
| 高1 | 評定1をつくらない。苦手な科目は早めに先生に質問する |
| 高2 | 自分の評定平均を一度計算し、気になる大学の条件と比べてみる |
| 高3の1学期 | 推薦を考えるなら、この時期までの成績が使われることを意識する |
高3の成績がまだ決まっていない時の決まりもあります。直近の成績を総合して高校が判定した成績が、最終学年の成績として書かれるんです。
推薦の出願が秋なら、高3の前半の成績が大事になるということです。
- テストの範囲表をもらった日に、勉強の予定を立てたか
- 提出物の締め切りを一つの場所にまとめて書いているか
- 分からないところを、その週のうちに質問できたか
- 評定2以下の科目について、つまずいた単元を確かめたか
- 学期の終わりに、自分の評定平均を計算し直したか
評定が下がりそうな時の動き方
『このままだと評定が下がりそう』と感じた時は、早めに動くほど打てる手が増えます。状況ごとに、できることをまとめました。
| 状況 | できること |
|---|---|
| 小テストの点が続けて低い | つまずいた単元を一つ前まで戻って復習する |
| 提出物が出せていない | 残っている課題と締め切りを書き出し、先生に相談する |
| 授業についていけない | 分からなくなった時点を先生に伝えて、質問する |
| 定期テストの点が下がった | 答案を見直し、ミスの種類(計算・暗記・時間切れ)を分ける |
| 欠席が続いて授業が抜けた | 抜けた範囲のプリントやノートを先生や友達に確かめる |
どの場合も、一人で抱えこまずに先生に相談するのがスタートです。「どうすれば取り戻せますか」と聞けば、何から始めればいいか教えてもらえることが多いですよ。

一人でやるか、人の手を借りるか
ここまで読んで、『分かってはいるけど、一人だと続かない』と感じた人もいるかもしれません。それは自然なことです。
人の手を借りると助かるのは、例えばこんな場面です。
- 高1や中学の内容でつまずいた単元に、戻って学び直したい時
- 定期テストの範囲に合わせて、勉強の計画を一緒に立ててほしい時
- 提出物や課題の締め切りを、誰かと一緒に管理したい時
- 学校の先生以外に、気軽に質問できる相手がほしい時
- 家で勉強する習慣を、まずつくりたい時
家庭教師のあすなろは、小学生・中学生に加えて高校生も対象にしています。先生が家に来る訪問の形と、Zoomを使うオンラインの形があります。
地域ごとに運営会社と公式サイトが分かれているので、住んでいる地域のページから無料の体験授業を申し込めます。
体験授業では、勉強のやり方や「内申点・受験のしくみ」の説明を受けられることになっています。まずは話を聞いてみるだけでも、計画が立てやすくなりますよ。
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家庭教師が必要かどうか迷っている時は、内申点対策に家庭教師は必要?で考え方を整理できます。
よくある質問
高校の内申点は何年生の成績から入りますか?
大学入試の調査書の評定平均は、高1からの評定をすべて合わせて出します。高3の成績がまだ決まっていない時は、直近の成績をもとに高校が判定した成績が使われます。
高校の内申点は何点満点ですか?
高校の評定平均は点数の合計ではなく平均なので、5.0がいちばん上になります。中学の45点満点のような数え方はしません。
評定平均は小数第何位まで出しますか?
小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで出します。例えば3.87…なら3.9です。
一般選抜しか受けない場合も高校の内申は関係ありますか?
一般選抜でも調査書は出願書類として提出します。ただ主な資料は学力検査などの成績なので、どう使うかは大学の募集要項で確かめてみてください。
評定1がつくとどうなりますか?
高校では、単位の修得を認めない場合に評定を1にします。進級や卒業にも関わるので、気になる科目があれば早めに先生に相談しましょう。
まとめ
- 高校の内申点は、科目ごとの5段階の評定と、その平均である学習成績の状況のこと
- 中学の内申点は合計で見ることが多く、高校の評定平均は全評定の合計を評定の数で割る
- 評定平均は小数第2位を四捨五入し、A〜Eの学習成績概評も調査書に書かれる
- 学校推薦型選抜では調査書が主な資料になり、一般選抜では組み合わせる資料の一つ
- 高1からの評定がすべて平均に入るので、学期ごとに積み上げるのが近道





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