大学の一般入試の内申点は関係ある?調査書の扱い

大学の一般入試で内申点(調査書)がどう扱われるかを解説する記事のアイキャッチ

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『一般入試で受けるつもりだから、高校の成績はもう気にしなくていいよね?』と思っている人も多いはずです。周りからも「一般なら内申は関係ない」と聞くことがありますよね。

結論から言うと、大学の一般入試の内申点(調査書)は、合否の主な資料ではありません。ただ、調査書は出願書類として提出し、大学によっては組み合わせる資料や出願の条件として使われます。

この記事を読めば、一般選抜で調査書がどこで出てくるかと、志望大学での扱いの確かめ方が分かります。

目次

大学の一般入試に内申点は関係ある?

先に結論

一般選抜の主な資料は、学力検査や小論文などです。調査書は「組み合わせる資料」の一つなので、関係はあるけれど、推薦の入試ほど重くはない、というのが正確なところです。

大学入試のルールは、文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」で決まっています。2027年春入学向けの令和9年度の要項では、一般選抜をこう説明しています。

学力検査、小論文等を主な資料とし、調査書、面接、入学志願者本人の記載する資料等を組み合わせて、能力・意欲・適性等を評価・判定する入試方法。

出典:文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項(要旨)

つまり、主役は試験の成績です。調査書は、面接や本人が書く資料と並んで「組み合わせてよい資料」として書かれているんです。

「関係ない」と「関係ある」のあいだ

『結局どっちなの?』とモヤモヤしますよね。関係の強さを3つに分けると、分かりやすくなります。

関係の強さどんな形か一般選抜では
書類として出すだけ出願の時に調査書を提出する基本的にある
合否の材料の一つ試験の成績と組み合わせて評価する大学による
出願の条件一定以上の評定がないと出願できない大学による

一般選抜では、まず上の段の「書類として出す」形があると考えておくとよいでしょう。2段目・3段目があるかは、大学の募集要項で確かめましょう。

調査書にはどんなことが書かれる?

そもそも調査書には何が書かれるのか、先に見ておきます。高校が指導要録をもとに作る書類で、主な欄はこんな形です。

大学入試の調査書の主な欄
  • 各教科・科目の評定(5段階)と修得単位数
  • 全体と各教科の学習成績の状況(いわゆる評定平均)
  • 学習成績概評(A〜E)
  • 総合的な探究の時間の記録と特別活動の記録
  • 指導上参考となる諸事項と出欠の記録

評定平均は、すべての評定の合計を評定の数で割り、小数第2位を四捨五入して出します。くわしい出し方は評定平均の出し方で計算例と一緒に紹介しています。

一般選抜で調査書が出てくる3つの場面

先に結論

一般選抜で調査書が関わるのは、①出願書類として出す、②ほかの資料と組み合わせて評価する、③評定が出願の条件になる、の3つの場面です。

『書類を出すだけじゃないの?』と思いますよね。実は要項を読むと、調査書が関わる場面は3つに分けられます。

大学の一般選抜で調査書が出てくる3つの場面を示した図解

場面1:出願書類として提出する

要項では、各大学は高校が作った調査書の提出を求めることになっています。一般選抜でも、出願の時に高校から調査書を出してもらうのが基本の流れです。

調査書は自分では作れないので、高校に発行をお願いすることになります。出願の時期に慌てないよう、学校での申し込み方法を早めに確かめておきましょう。

場面2:ほかの資料と組み合わせて評価する

一般選抜でも、大学によっては調査書を面接や本人が書く資料と組み合わせて評価に使うことがあります。要項でも、大学は調査書を十分に活用することになっています。

その時に見られるのは、評定平均だけとは限りません。要項では「学習成績の状況」だけでなく、調査書のほかの記載事項も活用することになっています。

場面3:評定が出願の条件になる

要項では、大学が大事だと考える教科・科目を指定して、一定以上の評定を出願の条件にできることになっています。推薦の入試の募集要項で、こうした条件を目にした人もいるかもしれません。

一般選抜でこの条件を置くかどうかも、大学ごとの判断です。募集要項の「出願資格」の欄を一度見ておくと安心ですよ。

補足

必履修の科目に未履修があっても、それを理由に合否で不利に扱わないよう配慮する、と要項にあります。気になることがある人は、担任の先生に調査書の書き方を確かめてみてください。

推薦・総合型と比べるとどう違う?

一般選抜の調査書の扱いは、ほかの入試の区分と比べると分かりやすくなります。

区分主な資料調査書の位置づけ
一般選抜学力検査・小論文等組み合わせる資料の一つ
総合型選抜詳細な書類審査と丁寧な面接等書類審査の書類の一つ
学校推薦型選抜出身高校の校長の推薦と調査書主な資料

『推薦は内申、一般は試験』とよく言われるのは、この違いから来ているんです。

志望大学で調査書が点数に入るかを確かめる手順

先に結論

一般選抜で調査書がどう使われるかは、志望大学の募集要項を読めば分かります。「出願資格」と「選抜方法(評価方法)」の2か所を見るのがポイントです。

『自分の志望大学ではどうなの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。確かめる手順をまとめました。

調査書の扱いを確かめる手順
  1. 受けたい大学・学部と、一般選抜の方式(日程や科目の違い)を決める
  2. その方式の募集要項を開く
  3. 「出願資格」「出願要件」に評定の条件があるかを見る
  4. 「選抜方法」「評価方法」に調査書がどう書かれているかを見る
  5. 配点の表に調査書の点数があるかを見る
  6. 分からない時は、大学の入試の窓口に問い合わせる

募集要項で注目したい書き方

募集要項の言い回しで、調査書の使われ方の見当がつきます。

募集要項で探したい言葉
  • 「出願資格」「出願要件」の欄に、評定や学習成績の状況の数字があるか
  • 「選抜方法」の欄に、調査書という言葉が出てくるか
  • 「総合的に判定」「総合して判定」のように、複数の資料を合わせる書き方か
  • 配点の表に「調査書」の行があるか
  • 面接や本人が書く資料など、試験以外の資料も使うか

配点の表に調査書が無くても、出願書類としては提出します。逆に、配点の表に調査書があれば、その分は点数として合否に入ると読めますね。

同じ大学でも、学部や方式ごとに書き方が違うことがあります。受ける方式のページを一つずつ確かめるのが確実です。

確かめた結果ごとの動き方

募集要項を読んだら、結果に合わせてやることを決めておきましょう。

確かめた結果考えたいこと
調査書は書類として出すだけ入試の勉強を中心にしつつ、単位と卒業に関わる課題は落とさない
調査書が配点に入っている試験の点数と合わせて考え、今の評定を保つことも意識する
出願の条件に評定がある自分の評定平均を計算し、条件に届いているかを確かめる
書き方がよく分からない大学の入試の窓口か、担任の先生に聞いてみる
大学の一般選抜の募集要項で、調査書の扱いを確かめる時に探す言葉のチェックリストの図解

大学の一般入試の内申点についてのよくある相談

先に結論

よくある相談は「一般なら関係ないよね?」「高くても低くても影響しない?」「部活の記録は?」の3つです。答えはどれも「大学の募集要項しだい」ですが、考え方は整理できます。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。

相談1:一般入試って内申点は関係ないですよね?

『大学の一般入試って内申点は関係ないですよね?』という相談は、とても多く見かけます。

主な資料が試験の成績なのは、その通りです。ただ、調査書は出願書類として出し、大学によっては組み合わせる資料にもなります。

「まったく関係ない」と決めつけるのはおすすめしません。

相談2:内申が高くても低くても、ほとんど影響しないって本当?

『一般入試には、高校の内申点が高くても低くてもほとんど影響しないと聞いた』という相談もあります。

調査書が配点に入っていない方式なら、影響は小さいと考えられます。でも、出願の条件に評定がある方式なら、そもそも出願できるかどうかに関わります。

方式ごとに違うので、うわさではなく募集要項で確かめるのがいちばんです。

相談3:部活動の記録は一般入試で影響しますか?

『一般入試では、内申点や部活動などは影響しない?』という相談も見かけます。

部活動などの記録は、調査書の指導上参考となる諸事項などの欄に書かれることがあります。それを評価に使うかどうかも、大学ごとの判断です。

一般選抜は試験の成績が主な資料なので、部活の有無だけで不安になりすぎなくて大丈夫です。気になる時は、募集要項で調査書の使い方を確かめてみてください。

一般選抜を目指す人は高校の成績とどう付き合う?

先に結論

一般選抜を目指す人も、高校の成績を放っておかないほうが安心です。単位と卒業に関わること、そして推薦などの選択肢を残せることが理由です。

『入試の勉強に集中したいから、学校の定期テストは手を抜きたい』と思う時期もありますよね。気持ちは分かりますが、気をつけたいところもあります。

理由どういうことか
単位と卒業高校では、単位の修得を認めない場合に評定を1にする。単位が足りないと卒業に関わる
出願の条件一般選抜でも、評定を出願の条件にする方式があるかもしれない
選択肢を残す評定を保っておくと、推薦や総合型を受ける道も残る
入試の土台学校の授業の範囲は、入試の基礎にもつながっている

例えばこんな会話、ありそうですよね。

「定期テストは赤点を取らなければいいや」「でも、志望校の別の方式に評定の条件があったら、受けられなくなるかもよ」

よくある失敗

入試の勉強を優先しすぎて、提出物や定期テストを後回しにするパターンです。単位を落とすと卒業に関わるので、学校の課題はやるべき分だけでも先に終わらせておきましょう。

令和9年度の要項では、一般選抜の大学の個別試験は令和9年2月1日から3月25日まで、合格発表は3月31日までとされています。試験の直前まで、学校の授業と入試の勉強を並行することになります。

一人で計画を立てて続けるのがむずかしい時は、学校の授業の復習と入試の勉強の両方を、誰かと一緒に組み立てる方法もあります。

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高校の評定のしくみは高校の内申点(評定平均)とは?、入試の区分ごとの使われ方は大学受験の内申点にまとめています。推薦も考えたい人は学校推薦型選抜・総合型選抜と評定平均も読んでみてください。

よくある質問

大学の一般入試でも調査書は提出しますか?

要項では、各大学は高校が作った調査書の提出を求めることになっています。一般選抜でも出願書類として出すのが基本なので、学校での申し込み方法を早めに確かめておきましょう。

一般入試で評定平均の条件がある大学はありますか?

要項では、大学は教科・科目を指定して一定以上の評定を出願の条件にできることになっています。一般選抜で条件を置くかは大学・方式ごとなので、募集要項の出願資格を確かめてみてください。

一般入試で調査書が点数になるかはどこで分かりますか?

募集要項の選抜方法や配点の欄を見ると分かります。調査書の行があれば、その分が点数として合否に入ると読めます。

一般入試の調査書は高3の何月までの成績が入りますか?

卒業見込みで高3の成績がまだ決まっていない時は、直近の成績をもとに高校が判定した成績が書かれます。出願の時期にどこまでの成績が入るかは、担任の先生に確かめてみてください。

評定が低いと一般入試で不利になりますか?

主な資料は試験の成績なので、調査書が配点に入っていない方式なら影響は小さいと考えられます。ただ、出願の条件に評定がある方式もありうるので、受ける方式ごとに確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 大学の一般入試の主な資料は学力検査や小論文で、調査書は組み合わせる資料の一つ
  • 調査書が関わる場面は、出願書類・組み合わせる資料・出願の条件の3つ
  • 点数に入るかは、募集要項の出願資格と選抜方法・配点で確かめる
  • 単位と卒業、推薦などの選択肢を残すためにも、高校の成績は放っておかない
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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