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通知表を見ながら『自分の換算内申って、都立の中ではどのくらいなんだろう』と考えている人も多いはずです。いちいち計算するのは面倒ですよね。
結論から言うと、都立高校の換算内申は「主要5教科の合計+実技4教科の合計×2」で、学力検査5教科なら65点満点です。この記事の早見表を使えば、2つの合計を見るだけで自分の換算内申が分かります。
あわせて、換算内申を志望校選びにどう使えばいいのかも紹介します。
都立の換算内申は65点満点(3教科受検は75点)
東京都の一般入試では、学力検査をする教科の評定は1倍、しない教科は2倍にして数えます。学力検査が5教科なら満点は65点、3教科なら75点です。
東京都の令和9年度入試の要綱に、調査書点の出し方が決められています。学力検査を実施する教科は評定を1倍、実施しない教科は2倍です。
「換算内申」は要綱にある言葉ではなく、この評定の合計を指す通称です。都立高校の内申換算といえば、まずこの数え方だと思っておきましょう。
| 学力検査の教科数 | 1倍の教科 | 2倍の教科 | 満点 |
|---|---|---|---|
| 5教科 | 国語・数学・英語・理科・社会 | 音楽・美術・保健体育・技術家庭 | 5×5+5×4×2=65点 |
| 3教科 | 学力検査をする3教科 | 残りの6教科 | 5×3+5×6×2=75点 |
使われるのは中3の評定で、1学期と2学期の成績が十分参考にされます。計算の手順をくわしく知りたい人は換算内申と素内申の違いから読んでみてください。
評定のパターン別 換算内申の早見表
「主要5教科の合計」と「実技4教科の合計」が分かれば、下の表の交わるところが自分の換算内申です(学力検査5教科の場合)。
ここがこの記事のいちばんの使いどころです。通知表を横に置いて、主要5教科と実技4教科の合計をそれぞれ出してみてください。

| 主要5教科の合計\実技4教科の合計 | 12 | 14 | 16 | 18 | 20 |
|---|---|---|---|---|---|
| 15 | 39 | 43 | 47 | 51 | 55 |
| 17 | 41 | 45 | 49 | 53 | 57 |
| 20 | 44 | 48 | 52 | 56 | 60 |
| 22 | 46 | 50 | 54 | 58 | 62 |
| 25 | 49 | 53 | 57 | 61 | 65 |
表にない数字の時は、主要5教科の合計が1増えるごとにプラス1、実技4教科の合計が1増えるごとにプラス2で読み替えてください。
例えば主要5教科が18、実技4教科が15なら、18+15×2=48です。表の「17と14」の45から、主要を1足してプラス1、実技を1足してプラス2で48、と読んでも同じ答えになります。
早見表はこんなふうに使える
数字が分かったら、次の学期の目標づくりにも使えます。例えば、主要5教科が20、実技4教科が14で換算内申48の場合を考えてみます。
- 実技4教科を合計16にできれば、同じ行を右に1マス進んで52になる
- 主要5教科を合計22にできれば、同じ列を下に1段進んで50になる
- 両方できれば、22と16が交わるところの54になる
『どっちを頑張るのが近道?』と迷った時、表の上で動き方を見比べると判断しやすいですよ。
学力検査が3教科の学校の早見表
学力検査が3教科の学校では、学力検査をする3教科が1倍、残りの6教科が2倍で、75点満点です。こちらも簡単な早見表にしておきます。
| 学力検査の3教科の合計\残り6教科の合計 | 18 | 24 | 30 |
|---|---|---|---|
| 9 | 45 | 57 | 69 |
| 12 | 48 | 60 | 72 |
| 15 | 51 | 63 | 75 |
残り6教科の合計が1増えるとプラス2になるのは、5教科の場合と同じ考え方です。志望校の学力検査が何教科かは、実施方法一覧(別表4)で確かめてください。
オール○の時の換算内申
よく話題になる「オール○」の場合も並べておきますね。
| 9教科の評定 | 素内申(45点満点) | 換算内申(65点満点) |
|---|---|---|
| オール2 | 18 | 26 |
| オール3 | 27 | 39 |
| オール4 | 36 | 52 |
| オール5 | 45 | 65 |
オール3の場合は換算内申39です。オール3の内申点の考え方はオール3の内申点でも詳しく扱っています。
素内申が同じでも換算内申は変わる
換算内申は「素内申+実技4教科の合計」と同じです。だから素内申が同じでも、実技4教科の評定しだいで換算内申は変わります。素内申36なら、47から56まで9点の幅があります。
『素内申が同じなら、換算内申も同じくらいでしょ?』と思いますよね。実はそうとは限らないんです。
例えば、こんな会話を聞いたことはありませんか。
「素内申、2人とも36だったね」
「なのに換算にしたら、4点も違ったんだけど」
これはどちらかの計算が間違っているわけではありません。実技4教科の評定の並び方が違うだけなんです。
実技4教科を2倍にするのは、素内申に実技4教科の合計をもう一度足すのと同じです。なので、換算内申=素内申+実技4教科の合計、という関係になります。
素内申36(オール4と同じ合計)の場合で、一番低い組み合わせと一番高い組み合わせを比べてみます。
| 組み合わせ | 主要5教科 | 実技4教科 | 換算内申 |
|---|---|---|---|
| 主要が全部5、実技が合計11 | 25 | 11 | 36+11=47 |
| オール4 | 20 | 16 | 36+16=52 |
| 主要が合計16、実技が全部5 | 16 | 20 | 36+20=56 |

同じ素内申36でも、換算内申は47から56まで、9点の幅があります。
都立の一般入試で使われるのは換算内申の形です。友達と素内申だけを比べて「同じくらいだね」と安心したり落ち込んだりするのは、少しもったいないですよ。
換算内申から志望校をどう考える?
「換算内申○○ならこの学校」という公式の基準はありません。志望校の比率を確かめて、換算内申を調査書点に直し、学力検査の点数と合わせて考えるのが基本です。
都立の換算内申が分かると、次は『自分はどの学校を目指せる?』が気になりますよね。ただ、学校ごとの内申の基準を東京都が出しているわけではありません。
そこで、換算内申を「点数」として使う考え方を紹介します。
- 志望校の比率と学力検査の教科数を、実施方法一覧(別表4)で確かめる
- 換算内申を調査書点に直す(7:3なら換算内申×300÷65)
- 模試や過去問から、学力検査の点数の見込みを出す
- 調査書点と学力検査を合わせた見込みを、目標の点数と比べる
- 足りない分を、評定で埋めるか学力検査で埋めるか決める
例えば換算内申48なら、7:3の学校では48×300÷65で約221.5点の調査書点です。換算内申1点は約4.6点の調査書点にあたります。
300点に直してから総合得点を出すまでの手順は、都立高校の内申点の計算方法で順番に説明しています。
- 一般入試の比率(7:3か、10:0も使うか)
- 学力検査の教科数と、傾斜配点があるか
- 面接や作文などがあるか
- 推薦入試で、評定と観点別評価のどちらを使うか
換算内申の「立ち位置」を知るには
東京都教育委員会は、都内公立中学校の3年生の評定の分布を毎年公表しています。令和7年12月31日現在の9教科全体では、評定3が47.3%で一番多く、4は23.1%、5は12.3%でした。
自分の評定が分布のどのあたりかを知ると、換算内申の立ち位置もイメージしやすくなります。数字の見方は都立高校の内申点のしくみでも紹介しています。
令和9年度は、7:3と10:0の両方で計算し、高い方を使う学校もあります。換算内申に自信がない人ほど、志望校の比率を先に確かめておくと選び方が変わります。
よくある相談:都立の換算内申で迷った時
換算内申の数字だけで、合否や行ける学校は決まりません。比率と学力検査の見込みを合わせて考えることと、推薦と一般で数え方が違うことを押さえておきましょう。
知恵袋などでよく見かける相談から、3つを選んで答えます。
「換算内申25で行ける都立高校を教えて」
こういう相談、実はとても多いんです。学校名を挙げることはできませんが、考え方ならお伝えできます。
換算内申25を7:3の調査書点に直すと、25×300÷65で約115.4点です。残りの学力検査700点ぶんで、どれだけ取れるかが大きく関わってきます。
また、7:3と10:0の高い方を使う学校では、学力検査だけの比率でも評価されます。担任の先生や学校説明会で、比率や入試の方式を含めて相談してみてください。
もう1つ大事なのは、換算内申25は「今の数字」だということです。中3の2学期末までに実技4教科を1つずつ上げられれば、それだけでプラス2ずつ増えていきます。
今の数字だけで、選べる学校を狭めすぎないでくださいね。
「中2の学年末の換算内申が51。上の学校を目指せる?」
中2のうちから計算しているのは、とても良い準備です。ただ、都立の一般入試で使われるのは中3の評定です。
中2の数字は「今の位置を知る練習」と考えましょう。中3の1学期・2学期に、どの教科を見直すかを決める材料として使うのがおすすめです。
例えば、中2の学年末の評定から次のようなメモを作っておくと、中3のスタートが切りやすくなります。
| メモする項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 今の換算内申 | 51(主要21・実技15) |
| 早見表で次に狙うマス | 実技をプラス1して53 |
| 見直す教科と観点 | 美術の作品のねらいの書き方 |
| 学力検査の課題 | 数学の関数の復習 |
「推薦を受ける人は、ほとんど換算内申65なの?」
まず知っておきたいのは、都立の推薦入試では換算内申を使わないことです。推薦で評定を使う場合は、9教科の評定をそのまま足した45点満点で、特定の教科に重みをかけません。
学校によっては評定ではなく、観点別評価(27観点)を点数にして使います。推薦の内申の考え方は、一般入試とは分けて確かめておきましょう。
換算内申を上げたい時に
実技4教科の評定は1上がると換算内申がプラス2になります。ただ、主要5教科は学力検査にもつながるので、9教科のバランスで計画を立てましょう。
早見表を見て『あと少しで次の列に届く』と気づいた人もいるかもしれませんね。実技4教科を1つ上げるとプラス2、主要5教科を1つ上げるとプラス1です。
評定は、3つの観点(知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度)の学習の様子から付きます。実技4教科でも、筆記テストの準備、作品や実技の練習、ふり返りの書き方など、観点ごとに見直せるところがあります。
実技4教科の評定の付き方や準備は副教科の内申点で紹介しています。
一人でやるか、人の手を借りるか
評定を見直しながら学力検査の勉強もするのは、一人だと手が回らないこともあります。例えば、こんな場面では人の手が役立ちます。
- つまずいた単元まで戻って、学び直したい時
- 定期テストの範囲に合わせた計画を立てたい時
- 提出物の管理を一緒に確かめてほしい時
- 分からないところをすぐ質問したい時
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よくある質問
都立高校の換算内申は何点満点ですか?
学力検査が5教科の場合は65点満点、3教科の場合は75点満点です。
都立の換算内申に中1・中2の成績は入りますか?
一般入試で使われるのは中3の評定で、1学期と2学期の成績が十分参考にされます。中1・中2の評定は入りません。
換算内申を早く計算するコツはありますか?
素内申(9教科の合計)に、実技4教科の合計をもう一度足すと換算内申になります。2倍の計算を忘れにくいので、検算にも使えます。
換算内申は推薦入試でも使いますか?
使いません。都立の推薦入試では、9教科の評定(45点満点)か観点別評価のどちらかを、学校が選んで使います。
自分の正式な換算内申はいつ分かりますか?
東京都では、中学校が調査書の内容を「調査書記載事項通知書」で保護者に知らせます。令和9年度入試では1月15日までです。それまでは、通知表の評定から自分で計算した数字を目安にしましょう。
まとめ
- 都立高校の換算内申は、学力検査5教科なら65点満点、3教科なら75点満点
- 主要5教科の合計と実技4教科の合計が分かれば、早見表で読み取れる
- 換算内申=素内申+実技4教科の合計なので、素内申が同じでも換算内申は変わる
- 志望校は換算内申だけで決めず、比率と学力検査の見込みを合わせて考える
- 推薦入試では換算内申は使わない





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