オール3の内申点は?偏差値の目安と行ける高校の探し方

オール3の内申点の数え方と、偏差値の目安・行ける高校の探し方を解説する記事のアイキャッチ

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通知表がオール3だった時、『これって受験ではどれくらいなんだろう』『行ける高校はあるのかな』と不安になりますよね。

結論から言うと、オール3の内申点は9教科で27点(45点満点)です。そして、どの地域の数え方に直しても、だいたい満点の6割になります。3は国の基準で「おおむね満足できる」という評定で、東京都では一番多くの人についている評定でもあるんです。

この記事を読めば、オール3の内申点を地域ごとの数え方に直す方法と、そこから1教科ずつ上げた時に何点変わるかが分かります。

目次

オール3の内申点は何点?

先に結論

9教科すべてが3なら、そのまま足した内申点(素内申と呼ばれます)は27点です。45点満点のちょうど6割です。

内申点は、通知表や調査書の評定を数えたものを指す通称です。9教科(国語・社会・数学・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭)がそれぞれ5段階なので、そのまま足すと45点満点になります。

オール3なら、3×9教科で27点です。この「評定をそのまま足した数」を、一般に素内申と呼びます。

3はどんな評定?

国の基準では、評定3は「おおむね満足できる」という意味です。4は「十分満足できる」、2は「努力を要する」と決められています。

『3って普通より下?』と思っている人もいるかもしれません。でも実は、東京都の公立中学校3年生(令和7年12月31日現在)では、9教科全体で3が47.3%と一番多いんです。

評定東京都の中3・9教科全体の割合
512.3%
423.1%
347.3%
213.7%
13.7%

半分近くの評定が3なので、オール3は「真ん中のあたり」と考えて大丈夫です。分布のくわしい読み方は内申点の平均で紹介しています。

オール3を地域の数え方に直す換算表

先に結論

オール3は、東京都の換算内申なら39点(65点満点)、調査書点300点の学校なら180点です。神奈川県は100点換算で60点、大阪府は270点(450点満点)。どれも満点の6割になります。

内申点は、地域によって使う学年や教科の倍率が違います。ここでは、令和9年度入試の公式資料をもとに、オール3(どの学年も全部3)を各地域の数え方に直してみます。

オール3の換算表

地域(令和9年度入試)数え方オール3の場合満点
素内申(共通)9教科の評定を足す27点45点
東京都(一般・5教科受検)5教科×1+実技4教科×215+24=39点65点
東京都(一般・3教科受検)3教科×1+残り6教科×29+36=45点75点
東京都(7:3の学校の調査書点)換算内申×300÷6539×300÷65=180点300点
神奈川県中2の合計+中3の合計×227+54=81点(100点換算で60点)135点
大阪府(一般)各教科 中3×6+中2×2+中1×21教科30点×9=270点450点
愛知県(一般)中3の評定合計×227×2=54点90点
千葉県3学年の合計×K81×K(Kが1なら81点)計算すると135×K
静岡県中3の9教科の評定27点計算すると45点

東京都の換算内申は、学力検査をする5教科を1倍、しない実技4教科を2倍にして数えます。オール3なら、5教科で3×5=15点、実技で3×4×2=24点、合わせて39点です。

オール3の内申点を、素内申・東京都の換算内申・調査書点に直して並べた図解

『全部の地域で6割になるって、どういうこと?』と思った人もいますよね。オール3は全教科が同じ評定なので、どの教科や学年に倍率をかけても、満点に対する割合は変わらないんです。

計算の前提

神奈川県・大阪府・千葉県の数字は、中1・中2も全部3だった場合の計算です。東京都の調査書点の端数の扱いは、都の要綱で確かめてみてください。どの地域も、年度ごとに変わることがあるので、受験する年度の要項で確かめましょう。

換算内申の数え方は、素内申とはや換算内申とはでくわしく紹介しています。

埼玉県は学年の比率を学校が選ぶ

埼玉県の令和9年度入試(共通選抜)では、中1・中2・中3の評定の比率を、学校が3つの中から選びます。オール3で計算すると、次のようになります。

学年の比率(中1:中2:中3)オール3の場合満点調査書の得点に直すと
1:1:127+27+27=81点135点200点満点の学校なら120点
1:1:227+27+54=108点180点300点満点の学校なら180点
1:1:327+27+81=135点225点400点満点の学校なら240点

右の列は、満点に対する割合(6割)をそのまま当てはめて計算した数字です。どの比率と満点を組み合わせるかは学校ごとに違うので、志望校の選抜の実施内容で確かめてみてください。

オール3から1教科ずつ上げると、何点変わる?

先に結論

東京都の一般入試なら、5教科を1つ上げると調査書点が約4.6点、実技4教科を1つ上げると約9.2点増えます。同じ「1つ上げる」でも、どの教科を上げるかで効き方が倍違うんです。

ここからがこの記事でいちばん伝えたいところです。オール3は「全部同じ」なので、どこから上げるかを自由に選べます。上げる教科によって、点数の増え方がどう変わるかを計算してみましょう。

東京都の一般入試で計算すると

東京都で、学力検査が5教科・比率7:3の学校を例にします。調査書点は「換算内申×300÷65」で計算します。

評定の組み合わせ素内申換算内申調査書点(計算値)
オール327点39点180点
5教科のどれか1つが428点40点約184.6点
実技のどれか1つが428点41点約189.2点
実技のうち2つが429点43点約198.5点
5教科2つと実技2つが431点45点約207.7点

検算してみますね。実技2つが4なら、5教科は3×5=15点、実技は(4+4+3+3)×2=28点で、換算内申は43点です。43×300÷65は約198.5点になります。

素内申が同じ28点でも、5教科を上げた場合と実技を上げた場合で、調査書点に約4.6点の差がつきます。東京都では、実技教科の評定がとても大事だと言われるのはこのためです。

神奈川県・大阪府で計算すると

神奈川県や大阪府では、教科ではなく「学年」によって重みが変わります。

地域中3の評定を1つ上げる中2の評定を1つ上げる中1の評定を1つ上げる
神奈川県81点が83点に(100点換算で約61.5点)81点が82点に(100点換算で約60.7点)使わない
大阪府(一般)270点が276点に270点が272点に270点が272点に

神奈川県では中3の評定が2倍、大阪府では中3の評定が6倍で数えられます。こうした地域では、中3の評定を上げるのがいちばん効くということですね。

オール3から1教科ずつ評定を上げた時の、換算内申と調査書点の変わり方を示した図解
よくある勘違い

「実技は2倍だから、5教科は後回しでいい」と考えることです。東京都の一般入試では、5教科は当日の学力検査でも点数になります。評定は実技を、当日点は5教科を、と役割を分けて考えましょう。

どの教科から上げる?考え方の順番

オール3から上げる教科の選び方
  1. 自分の地域で、教科や学年に倍率がかかるかを確かめる
  2. 通知表の観点別評価で、Aが多い教科(4に近い教科)を探す
  3. 倍率がかかる教科・学年の中から、4に近い教科を優先する
  4. 次の定期テストと提出物で、その教科に時間を多めに配る

観点別評価は、知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度の3つで、A・B・Cの3段階です。評定は観点別評価をもとに決まるので、Aが多い教科ほど、次の評定が上がる可能性があると考えられます。

ただ、観点別評価から評定へのまとめ方は、学校ごとに決めています。気になる時は先生に聞いてみてください。

観点別評価から「4に近い教科」を見つける

通知表に観点別評価が載っているなら、9教科を次のように分けてみましょう。オール3の人でも、教科ごとの中身はかなり違うことが多いんです。

観点別評価の並び(例)考え方次にやること
Aが2つ以上4に近い可能性がある残りのBの観点を1つAにすることを目標にする
Aが1つ・Bが2つ3の真ん中あたりBの観点のうち、取り組みやすいほうから手をつける
Bが3つ3の真ん中あたり提出物やテストの基本問題など、取りこぼしを減らす
Cが1つ以上2に近づく心配があるまずCの観点をBに戻すことを優先する

例えば、「思考・判断・表現」がBの教科なら、テストの記述問題や、ワークの考えを書く欄を丁寧に埋めることが手がかりになります。「主体的に学習に取り組む態度」がBなら、分からなかった所を振り返りに書いて、次の授業で確かめる習慣をつけてみてください。

先生との会話の例を1つ挙げますね。

「次の評価で4に近づくには、何をがんばればいいですか?」「この単元だと、レポートの考察をもう少し書けるといいね」

こんなふうに、教科ごとに具体的に聞くと、やることがはっきりします。観点ごとの上げ方は内申点の上げ方にまとめています。

オール3の偏差値の目安は?

先に結論

「オール3なら偏差値いくつ」という公式の対応表はありません。内申点は学校の中の評価、偏差値は模試を受けた人の中の位置で、物差しが違うからです。

『オール3の偏差値の目安だけでも知りたい』という声はとても多いです。ただ、内申点オール3と偏差値をつなぐ公式のデータはありません。

内申点は先生が目標に照らしてつける評価で、ほかの人と比べた順位ではありません。偏差値は、同じ模試を受けた人の中での位置です。同じオール3でも、模試の偏差値が高い人もいれば、そうでない人もいます。

オール3の人のよくある状況考え方
模試の偏差値が高め当日点で取り返しやすい学校や、学力検査の割合が大きい学校を探す
模試の偏差値が真ん中くらい内申と当日点のどちらも少しずつ伸ばす計画を立てる
模試の偏差値が低めまず次の定期テストの範囲を固めて、評定と実力の両方を上げる

偏差値と内申点の違いや、両方を使った志望校の考え方は、内申点と偏差値の関係でくわしく紹介しています。

オール3で行ける高校の探し方

先に結論

行ける高校は「内申点」だけでは決まりません。志望校が内申と当日点をどんな割合で見るか、推薦や併願優遇の内申基準はどうか、を確かめて探していきます。

『オール3で行ける高校を一覧で知りたい』と思いますよね。ただ、入試のしくみは地域と学校ごとに違うので、この記事では学校の名前は挙げません。そのかわりに、自分で探すための手順を紹介します。

公立高校は「当日点との組み合わせ」で考える

東京都の令和9年度入試では、一般入試は原則「学力検査7:調査書3」です。要綱の例では、学力検査500点を700点に換算し、調査書点300点と合わせて1000点になります。

例えば、オール3で調査書点が180点の人が、合計600点を目標にしたとします(目標の数字は仮のものです)。学力検査の換算後の点数で420点が必要になり、これは5教科500点満点の素点で300点にあたります。

検算すると、300×700÷500=420点、420+180=600点です。このように、目標の合計から逆算すると、当日何点取ればいいかが見えてきます。逆転の考え方は内申点が足りない時の逆転でも紹介しています。

自分用の計算シートを作ってみよう

ノートに次の順番で書き出すと、自分の数字がひと目で分かります。電卓があればすぐにできますよ。

通知表の評定をノートに書き出し、電卓で地域の数え方に直して計算している手元の写真
行書くことオール3の例(東京都・7:3)
19教科の評定全部3
2素内申(そのまま足す)27点
3地域の数え方に直した内申点換算内申39点
4入試で使う点数に直す調査書点180点
5目標の合計点(仮に決める)600点
6当日に必要な点数(5から4を引く)換算後420点、素点300点

5行目の目標は、模試の判定や先生との面談で少しずつ見直していけば大丈夫です。数字を毎学期書き足していくと、どこが伸びたかも分かります。

私立高校は「内申基準」を確かめる

私立高校の推薦入試や併願優遇では、学校ごとに内申の基準を決めています。東京都の私立高校では、中学校の先生と高校が12月15日以降の数日間に入試相談をします。

東京私立中学高等学校協会の説明では、入試相談では内申などの記録を使い、業者テストの偏差値は使わないとされています。だからこそ、オール3の人は内申基準を早めに確かめておくことが大事なんです。

オール3の人が志望校で確かめたいこと
  • 公立高校:内申と当日点の割合(7:3、5:5など)
  • 公立高校:調査書に使う学年と、教科の倍率
  • 私立高校:推薦・併願優遇の内申基準(9教科か5教科か、何学期の成績か)
  • 私立高校:基準に届かない時の受け方(優遇なしの一般入試など)
  • 面接や作文など、内申と当日点以外の検査があるか

一人でやるか、人の手を借りるか

『どの教科から上げるかは分かったけど、一人だと続けられるか不安』という人もいますよね。自分で計画を立てて進められる人もいますが、人の手が役立つ場面もあります。

  • 4に近い教科を見つけて、次のテストまでの計画を一緒に立ててほしい時
  • 1・2年でつまずいた単元に戻って、学び直したい時
  • ワークや提出物の期限を、誰かに確認してもらいたい時
  • 分からない問題を、その場で質問できる相手がほしい時

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オール3の内申点でよくある相談

先に結論

オール3の相談で多いのは「ここから上げられる?」「テストで何点取ればいい?」「偏差値は足りているのに内申が心配」の3つです。どれも、地域と志望校のしくみを確かめるところから答えが見えてきます。

Yahoo!知恵袋などで多かった相談を、内容を変えない範囲でまとめて答えます。

相談1:中3の1学期がオール3。ここから内申を上げることはできる?

『もう中3だし、今からじゃ遅いかな』と感じますよね。でも、東京都の一般入試では、中3の1学期と2学期の成績を十分参考にした評定が使われます。愛知県や静岡県も、一般選抜で使うのは中3の評定です。

こうした地域では、中3の2学期が終わるまでは評定が動く可能性があります。実技を含めて、4に近い教科から取り組んでみてください。中3の進め方は中学3年生の内申点でくわしく紹介しています。

相談2:オール3にするには、テストで何点取ればいい?

「何点取れば3?」という質問はとても多いです。ただ、評定はテストの点数だけで決まるわけではありません。

評定は、3つの観点の評価をもとに、各学校が定めた方法で決まります。テストの点数に加えて、提出物や授業での取り組みも評価の材料になります。テストの点数と評定の関係は定期テストと内申点で紹介しています。

相談3:模試の偏差値は足りているのに、オール3で志望校が不安

偏差値が足りているなら、当日点で取り返せる可能性はあります。ただ、どれだけ取り返せるかは、志望校の内申と当日点の割合しだいです。

学力検査の割合が大きい学校なら、当日点の重みが大きくなります。私立の推薦や併願優遇では内申基準が先に来るので、基準に届くかどうかを先生と確かめておきましょう。

よくある質問

オール3の内申点は何点ですか?

9教科の評定をそのまま足すと27点(45点満点)です。東京都の一般入試(5教科受検)の換算内申では39点(65点満点)になります。

オール3の換算内申はいくつですか?

東京都の数え方なら、5教科3×5=15点、実技4教科3×4×2=24点で、合わせて39点です。7:3の学校の調査書点にすると、39×300÷65=180点になります。

オール3から上げるなら、どの教科が効きますか?

東京都の一般入試なら、実技4教科を1つ上げると換算内申が2点、5教科なら1点増えます。神奈川県や大阪府のように中3の評定を重く数える地域では、中3の評定を上げるのが効きます。

中1・中2がオール3でも、中3で上げれば間に合いますか?

地域によります。東京都・愛知県・静岡県の一般入試は中3の評定を使い、神奈川県は中2と中3、大阪府・埼玉県・千葉県は中1から中3まで使います。中1・中2も使う地域でも、神奈川県や大阪府のように中3の評定を重く数えるところがあるので、中3で上げる意味は大きいです。

オール3で行ける高校の偏差値はどれくらいですか?

内申点と偏差値をつなぐ公式の表はないので、数字では言えません。志望校の内申と当日点の割合、推薦や併願優遇の内申基準を確かめて、当日点との組み合わせで考えましょう。

まとめ

この記事の要点
  • オール3の内申点は27点(45点満点)で、どの数え方でも満点の6割
  • 東京都の換算内申なら39点、7:3の学校の調査書点なら180点
  • 東京都では実技を1つ上げると、5教科の2倍効く
  • 神奈川県・大阪府では、中3の評定を上げるのがいちばん効く
  • 偏差値との対応表はないので、当日点との組み合わせと内申基準で志望校を探す
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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