副教科の内申点|実技4教科で評定を落とさない準備

副教科の内申点を、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科の準備から解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が文部科学省・教育委員会・教育サービス会社など公式の公開情報と読者の声を調べて独自に執筆しています。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

5教科はがんばっているのに、音楽や美術がいつも3。『副教科の内申点って、そんなに大事なの?』と思っている人もいますよね。

結論から言うと、副教科の内申点は思っている以上に大事です。地域によっては、入試で実技4教科の評定を5教科より重く数えることがあるからです。そして実技が苦手でも、準備できる所はたくさんあります。

この記事を読めば、自分の地域での副教科の数えられ方と、4教科それぞれで評定を落とさない準備が分かります。

目次

副教科の内申点は入試でどう数えられる?

先に結論

副教科(実技4教科)の評定の数え方は、都道府県や入試の種類で違います。東京都の都立一般入試のように2倍で数える地域もあれば、9教科を同じ重みで数える地域もあります。

ここでいう副教科は、音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科のことです。学校では「実技4教科」と呼ばれることも多いですね。

入試での数え方の例を、令和9年度入試の公式資料から並べてみます。

地域・入試(令和9年度)副教科の数え方
東京都 都立高校の一般入試学力検査をしない教科の評定は2倍(5教科受検なら実技4教科が2倍)
東京都 都立高校の推薦入試評定を使う場合は9教科とも同じ(特定の教科に比重をかけない)
神奈川県 公立高校の共通選抜学校によって、3教科以内の評定合計に1を超え2以下の係数をかけることがある
大阪府 公立高校の一般入学者選抜9教科とも同じ式で数える

神奈川県の資料では、「音・美・保体・技家のうち点数の高い1教科を2倍」のように、実技教科を重くする記載例も示されています。どの教科を重くするかは学校ごとです。

東京都の一般入試なら、副教科の1は2点分

東京都の都立一般入試で、架空の評定を使って計算してみますね。5教科はすべて4、実技4教科はすべて3の場合です。

例5教科実技4教科計算合計(65点満点)
今の評定すべて4すべて320+12×244
音楽と美術が4に上がったすべて4音楽4・美術4・他は320+14×248

実技2教科が1ずつ上がるだけで、合計は4点上がります。5教科の1つを上げた時の4倍分ですよね。

同じ東京都でも、推薦では数え方が変わる

東京都の都立推薦で評定を使う学校では、9教科とも同じ重みで数えます。同じ評定でも、入試の種類で合計が変わるんです。

入試の種類(令和9年度)計算合計
都立一般入試(5教科受検)5教科20+実技12×244(65点満点)
都立推薦(評定を使う学校)5教科20+実技1232(45点満点)

推薦を考えている人は、副教科が2倍にならないぶん、9教科全体のバランスが大事になりますね。推薦で観点別評価を使う学校もあるので、志望校の選抜方法も確かめておきましょう。

一般に「換算内申」と呼ばれるこの数え方は、換算内申とは?や都立の換算内申で詳しく説明しています。

自分の地域で確かめる

ここに挙げた数え方は令和9年度入試のものです。年度ごとに変わることがあるので、志望する地域の教育委員会の要項で確かめておきましょう。

実技4教科を4つの材料に分けてみよう

先に結論

実技4教科の評価の材料は、大きく「筆記テスト」「実技」「提出物」「授業での取り組み」の4つに分けられます。実技が苦手でも、残りの3つは準備しだいで整えられます。

『歌や絵が苦手だから、副教科はどうにもならない』と思っていませんか。実は、評価の材料は実技の出来だけではないんです。

ここが、この記事でいちばん大事なところです!4教科を4つの材料に分けて、準備できることを並べてみました。

教科筆記テスト実技提出物授業での取り組み
音楽作曲者、記号、曲の特徴歌、リコーダーなどの演奏鑑賞の感想カード曲のよさを言葉で伝える
美術技法、用語、作品の見方作品の制作作品と、工夫を書く説明カード制作の途中で工夫を考え直す
保健体育保健の用語、ルール運動の技能学習カード、保健のワーク練習の工夫を振り返りに書く
技術・家庭用語、道具の使い方、手順製作、調理などの作業作品、レポート、ワーク作業の計画と反省を書く

学校や先生によって材料は違うので、目安として見てください。表を見ると、苦手な実技があっても、筆記テストと提出物と振り返りは自分で準備できるのが分かりますよね。

実技4教科の評価の材料を、筆記テスト・実技・提出物・授業での取り組みの4つに分けて示した図解
実技が苦手でも準備できること
  • 筆記テストの範囲を、授業プリントと教科書で確かめる
  • 作品の説明カードや感想カードを、空欄なく自分の言葉で書く
  • 学習カードや振り返りに、できなかった所と次の工夫を書く
  • 道具や持ち物を忘れず、作業の時間をむだにしない
  • 分からない所は、授業中か授業のあとに先生に聞く

テスト前の副教科の時間の取り方

定期テストでは、5教科と副教科のテストが同じ時期に重なることが多いですよね。副教科は、短い時間で回せる計画にしておくと安心です。

副教科のテスト準備の進め方
  1. テスト範囲表で、4教科の範囲と提出物を確かめる
  2. 授業プリントの空欄と、先生が強調した用語を書き出す
  3. 書き出した用語を、1日1教科ずつ問題形式で確かめる
  4. 前日に、4教科のまとめをもう一度見直す

1日1教科なら、10分から15分ほどで回せます。5教科の勉強の合間に入れておくと、直前に慌てずにすみます!

教科ごとに、評定を落とさない準備

先に結論

4教科とも、筆記テストの範囲は授業プリントが中心です。実技の時間は、出来ばえだけでなく、工夫や振り返りを言葉で残すことを意識しましょう。

音楽

筆記テストでは、授業で扱った曲の作曲者や、楽譜の記号、曲の特徴などが出ることが多いです。授業プリントに書いた言葉を、そのまま覚えるところから始めましょう。

歌や演奏が苦手でも、鑑賞の感想カードは工夫できます。「きれいだった」だけでなく、どの部分のどんな音が、どう感じられたかを書いてみてください。

美術

美術は、作品の出来ばえだけが評価になるとは限りません。作品と一緒に出す説明カードに、何を表したかったか、どこを工夫したかを書くことが大事です。

制作が遅れがちな人は、授業の最初の5分で「今日どこまで進めるか」を決めておくと、時間内に仕上げやすくなります。

保健体育

保健の分野は、教科書とワークからテストが出ることが多く、暗記で点を取りやすい所です。体育の実技が苦手な人ほど、保健の筆記テストを落とさないようにしておきましょう。

体育の学習カードには、うまくいかなかった動きと、次に試す工夫を書いてみてください。例えば、こんな書き方です。

「跳び箱で手をつく位置が手前すぎた。次は踏み切り板から一歩遠くで手をつく」

技術・家庭

技術・家庭は、作業の手順や道具の使い方がテストに出やすい教科です。授業で作った作品やレポートの手順を、もう一度ノートに書き出すと復習になります。

製作や調理の時間は、計画と反省のカードを最後まで書くことを忘れないでください。作業の出来に自信がなくても、計画どおりに進めた様子や改善の工夫は伝えられます。

実技が苦手な人が知っておきたいこと

先に結論

実技の得意・苦手は、すぐには変わりません。だからこそ、苦手な実技で無理をするより、ほかの材料で落とさないことを優先するのが現実的です。

『運動が苦手だから、体育はずっと2か3』とあきらめかけている人もいるかもしれません。でも、評定は3つの観点から決まります。実技の出来は、そのうちの一部なんです。

3つの観点の中身は観点別評価と内申点で説明しています。例えば「主体的に学習に取り組む態度」は、手を挙げた回数のような形だけで評価するものではないとされています。

「上手くできないのに、評価が上がるわけないよ」
「上手さだけじゃなくて、どう練習を工夫したかも見てもらえるかもしれないよ」

こんなふうに、自分の練習の工夫を振り返りに書くことは、実技が苦手でもできることです。

よくある失敗

「どうせ実技が苦手だから」と、提出物や筆記テストの準備まで手を抜いてしまうパターンです。苦手な教科ほど、取れる所を落とさないことが大事です。

5教科と合わせた全体の上げ方は内申点の上げ方、テストと評定の関係は定期テストと内申点も参考にしてみてください。

実技が苦手でも評定を落とさないために、筆記・提出物・振り返りで準備できることをまとめた図解

副教科の内申点についてよくある相談

先に結論

副教科の相談で多いのは「テストは取れるのに評定が上がらない」「入試でどのくらい響くのか」の2つです。前者は材料の分け方で、後者は地域の数え方で答えが見えてきます。

知恵袋などに寄せられた相談から、よくあるものを要約して答えます。

相談1:5教科はほぼ5なのに、副教科は3や2になってしまう

5教科は塾で対策できているのに、副教科の取り方が分からないという相談です。まずは、実技4教科を4つの材料に分けた表で、どこで落としているかを見てみてください。

筆記テストが取れているなら、提出物や振り返りの中身、作品の説明カードを見直すのが先です。テストが取れていないなら、授業プリントを中心に範囲を確かめるところから始めましょう。

相談2:副教科のテストが低かったら、内申点に影響する?

多くの学校で、実技教科の筆記テストも評価の材料の一つになっています。どのくらい影響するかは学校や先生によって違いますが、落とさないに越したことはありません。

実技教科のテストは範囲がしぼられていることが多く、授業プリントを見直すだけで点が取りやすい教科でもあります。

相談3:高校受験で副教科の内申点はどれくらい響く?

答えは、地域と入試の種類で変わります。東京都の都立一般入試のように2倍で数える地域では、副教科の1つ分が5教科の2つ分にあたります。

一方で、9教科を同じ重みで数える地域もあります。志望する地域の要項と、志望校の選抜のしかたを確かめておきましょう。

どちらの地域でも、副教科の評定は9教科の合計に入ります。2倍にならない地域でも、副教科の1は5教科の1と同じ重みです。『副教科だから手を抜いていい』という地域はない、と考えておくと安心ですよ。

一人で準備するか、人の手を借りるか

副教科の準備は、授業プリントと提出物の見直しなど、一人でできることが多いです。ただ、5教科と副教科のテストが同じ時期に重なると、計画を立てるだけで大変ですよね。

人の手が役立つのは、例えばこんな場面です。

  • 定期テストの範囲に合わせて、5教科と副教科の勉強の計画を立てたい
  • 提出物の期限と進み具合を、誰かと一緒に確かめたい
  • つまずいた単元を、基本から学び直したい
  • 毎日の勉強の習慣を、一人では作りにくい

家庭教師のあすなろは、小学生・中学生・高校生を対象に、訪問とオンラインで教えている家庭教師です。無料の体験授業では、内申点や受験のしくみについての説明もあります。運営会社と公式サイトは地域ごとに分かれています。

家庭教師のあすなろ(PR)

苦手な教科を、提出物とテスト対策から一緒に見てほしい方へ

家庭教師のあすなろは、勉強が苦手な子のサポートに力を入れている小学生・中学生・高校生向けの家庭教師です。ご自宅への訪問のほか、オンラインでも1対1で教われます。テスト前は出題されやすいポイントにしぼった勉強の進め方を教えてくれます。まずは無料の体験授業で、お子さんに合うか確かめてみてください。

無料あすなろの無料体験授業を見る

運営会社と公式サイトは地域ごとに分かれています。料金や内容はお住まいの地域の公式サイトで確認してください。

よくある質問

副教科とは、どの教科のことですか?

一般に、音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科のことを指します。学校では実技4教科と呼ばれることも多いです。

副教科の内申点は、どの地域でも2倍になりますか?

いいえ、地域や入試の種類によって違います。東京都の都立一般入試では学力検査をしない教科の評定を2倍にしますが、9教科を同じ重みで数える地域もあります。

実技が苦手だと、副教科の評定は上がりませんか?

実技の出来は材料の一部です。筆記テストや提出物、振り返りなど、苦手でも準備できる所はあります。

副教科の筆記テストは、何を勉強すればいいですか?

授業プリントと教科書の範囲が中心になることが多いです。テスト範囲表で範囲を確かめ、プリントの用語を問題形式で答えられるようにしておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 副教科は、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科のこと
  • 東京都の都立一般入試のように、副教科の評定を2倍に数える地域がある
  • 評価の材料は「筆記テスト・実技・提出物・授業での取り組み」に分けられる
  • 実技が苦手でも、筆記テストと提出物と振り返りは準備できる
  • 数え方は地域と年度で違うので、要項で確かめる
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次