中1の内申点は高校受験に関係する?学年ごとの扱いの違い

中1の内申点が高校受験に関係するかを、都道府県ごとの学年の扱いの違いから解説する記事のアイキャッチ

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中学生になって初めての通知表を受け取って、『中1の内申点って、高校受験に関係あるの?』と気になった人も多いはずです。先輩から「中1は関係ない」と聞いたり、「中1から大事」と言われたりして、どっちなのか迷いますよね。

結論から言うと、中1の内申点が高校受験に関係するかどうかは、住んでいる都道府県によって違います。中1の評定を入試で使う地域もあれば、使わない地域もあるんです。

この記事を読めば、自分の地域で中1の成績がどう扱われるかの確かめ方と、中1のうちにやっておきたいことが分かります。

目次

中1の内申点は高校受験に関係する?答えは地域で変わる

先に結論

令和9年度入試の公式資料では、埼玉県・千葉県・大阪府は中1の評定も入試に使います。東京都・神奈川県・静岡県・愛知県の一般的な選抜では使いません。

『みんなが言っていることがバラバラなのは、なぜ?』と思った人もいますよね。理由は、高校入試の調査書にどの学年の評定を入れるかを、都道府県ごとに決めているからなんです。

ここでは、令和9年度入試(2027年春)の公式資料で確かめられる7都府県の例を並べます。

地域(令和9年度入試)中1の評定使う学年と重み
東京都(一般入試)使わない中3の評定
神奈川県使わない中2の評定+中3の評定×2
埼玉県使う中1:中2:中3を1:1:1、1:1:2、1:1:3から高校が選ぶ(共通選抜)
千葉県使う中1から中3を同じ重みで合計
静岡県使わない中3の評定
愛知県(一般選抜)使わない中3の評定
大阪府(一般入学者選抜)使う中1×2+中2×2+中3×6
中1の内申点が高校受験に使われる地域と使われない地域を、令和9年度入試の公式資料をもとに分けて示した図解

同じ中1の通知表でも、埼玉県や大阪府では入試の点数に入り、東京都では入らない。これだけ違うんです。

例えば、引っ越してきた友達とこんな会話になることもあります。

「前の県では中1の成績も入試に使うって言われたよ」「こっちは中3だけだって先生が言ってた」

どちらも、その地域では正しいんです。

制度は年度ごとに変わることがあります。ここにない道府県や、受験する年度のしくみは、志望する地域の教育委員会の要項で確かめましょう。

評定以外の記録は別

静岡県では、評定は中3だけですが、欠席日数・遅刻・早退の回数は中1から中3の2学期末までの分を調査書に書く欄があります。評定と、それ以外の記録の扱いは分けて確かめてみてください。

自分の地域の扱いを確かめる方法

表にない地域の人や、もっとくわしく知りたい人は、次の順で確かめてみてください。

確かめる手順
  1. 担任の先生や進路の先生に「入試で何年生の成績が使われますか」と聞く
  2. 学校で配られる進路説明会の資料を見直す
  3. 住んでいる都道府県の教育委員会が出している、受験する年度の入学者選抜の要項を見る

『教育委員会の資料は難しそう』と感じますよね。そんな時は、先生に聞くのがいちばん早くて確かです。中1のうちに一度聞いておくだけで、3年間の見通しがぐっと立てやすくなります。

中1の評定はどれくらい入試に効く?計算例で見る

先に結論

中1の評定を使う地域でも、その重みは地域や高校で違います。架空の評定で計算してみると、中1の分がどのくらいの割合になるかが分かります。

『使われるのは分かったけど、どれくらい大事なの?』という疑問もありますよね。ここでは、例えば9教科の評定がすべて3(合計27)だった場合で考えてみます。

地域の例中1の評定の計算調査書の評定全体の中での中1の割合
大阪府(一般入学者選抜)27×2=54点(中1の満点は45×2=90点)中1:中2:中3=2:2:6なので、全体の10分の2
埼玉県(共通選抜で1:1:1の高校)27×1=27点(中1の満点は45点)3学年が同じ重みなので、全体の3分の1
埼玉県(共通選抜で1:1:3の高校)27×1=27点(中1の満点は45点)中1:中2:中3=1:1:3なので、全体の5分の1
千葉県27点がそのまま合計に入る(中1の満点は45点)3学年が同じ重みなので、全体の3分の1

大阪府の一般入学者選抜では、9教科の評定は各教科50点、合計450点です。そのうち中1の分は最大90点なので、10分の2にあたります。

埼玉県では、こうして出した基本点を、さらに高校が選んだ200点・300点・400点のいずれかに換算します。千葉県では、3学年の評定の合計に高校ごとのK値(原則1、0.5以上2以下)をかけます。

計算は、どれも「その地域の要項に書かれた式」に当てはめたものです。実際に受ける高校の比率は、志望校の情報で確かめてみてください。

よくある勘違い

「中1は全体の3分の1だから、中1で失敗したら取り返せない」と考えるパターンです。中2・中3の評定や、当日の学力検査の得点もあります。中1の結果だけで決まるわけではありません。

中1の成績が使われない地域でも、やっておく意味はある

先に結論

中1の評定が入試に入らない地域でも、中1で身につけた学習の中身と習慣は、中2・中3の評定と当日の学力検査に直接つながります。

『東京都に住んでいるから、中1は関係ないよね』と思った人もいるかもしれません。確かに、東京都の一般入試の調査書点には中1の評定は入りません。ただ、中1でやることが無駄になるわけではないんです。

中1でやっておくこと中1が入試に使われる地域での意味中1が入試に使われない地域での意味
授業の内容を理解しておく中1の評定そのものに入る中2・中3の単元と当日の学力検査の土台になる
提出物を締め切りまでに出す習慣中1の評定の材料の一つになることが多い中3で評定が使われる時に、慌てずに済む
定期テストの勉強の進め方を覚える中1のテストの結果に効く中2・中3のテストで使える自分のやり方ができる
評定がどう付くかを知る中1から評定を意識して取り組める評定が使われる学年に入る前に準備できる

例えば数学なら、中1で習う正負の数や文字式、方程式は、中2・中3の計算のほとんどの土台になります。英語も、中1の文法が中2・中3の文の組み立ての基本です。

中1の内容が分からないまま中2に進むと、使われる学年に入ってから取り戻すのが大変になります。

教科中1で学ぶ内容の例(教科書によって順番は違います)中2・中3とのつながり
数学正負の数、文字式、一次方程式、比例と反比例、図形連立方程式や一次関数の計算の土台になる
英語基本の文の形、疑問文、単語中2・中3の長い文を読む時の土台になる
国語漢字、文章の要点のつかみ方どの学年の読解問題にも使う
理科・社会単元ごとの基本の用語入試では中1の範囲からも出題される

『中1の範囲なんて入試に出ないでしょ』と思うかもしれません。でも、高校入試の学力検査は中学3年間の内容から出るのが基本です。中1で覚えた用語は、そのまま入試の得点源にもなります。

私立高校は中1を見るの?

私立高校の推薦や併願優遇の内申基準は、学校ごと・年度ごとに募集要項などで示されます。どの学年の評定を見るかも学校ごとなので、気になる高校があれば説明会で確かめてみてください。

中1のうちに身につけたい3つの習慣

先に結論

中1で身につけたいのは「授業の復習」「提出物の管理」「テスト2週間前からの準備」の3つです。この3つは、中2・中3になってもそのまま使えます。

中1は、勉強のやり方を自分で作っていく時期です。小学校の頃と比べて、教科ごとに先生が変わり、テストの範囲も広くなりますよね。

中1のうちに身につけたい、授業の復習・提出物の管理・テスト2週間前からの準備の3つの習慣を示した図解
3つの習慣の始め方
  1. 授業があった日に、ノートを見返して大事な所に印をつける
  2. 提出物の締め切りを、手帳やカレンダーに書く
  3. テストの2週間前に、範囲表を見て教科ごとの予定を立てる
  4. テストが返ってきたら、間違えた問題だけ解き直す

提出物の出し方や工夫は、提出物と内申点でくわしく紹介しています。

中1からの1年ごとの進め方は、内申点対策はいつから?で学年別のスケジュールとしてまとめています。

中1の内申点、よくある相談

先に結論

中1に関わる相談で多いのは、「中1の成績が悪かったけど取り返せるか」「中1で休みがちだった分はどうなるか」です。どちらも、地域で使う学年を確かめることが出発点になります。

中1の内申点に関して寄せられやすい相談を、内容を要約して紹介します。

相談1「中1の内申点が低めでした。中2で上がっても間に合いますか?」

『中1でつまずいたから、もうだめかも』と落ち込む人もいますよね。でも実は、そこまで心配しなくて大丈夫です。

中1の評定を使わない地域なら、中1の分は調査書の評定に入りません。中1の評定を使う地域でも、多くの場合は中2・中3の分や当日の学力検査の得点の方が大きな割合になります。中1で分からなかった単元を中2のうちに取り戻しておけば、その後の評定にもつながっていきます。

相談2「中1の途中から休みがちになりました。内申点はどうなりますか?」

休んでいた時期の評定がどう付くかは、学校の判断になります。国の通知では、学校外の公的機関での指導や自宅での学習が、要件を満たせば校長の判断で出席扱いになることがあるとされています。

まずは担任の先生に、今の学習がどう評価されるかを相談してみてください。学校に行きにくい時の考え方は、不登校と内申点の記事でもまとめています。

中1のうちに確かめておきたいこと
  • 住んでいる地域の入試で、中1の評定が使われるか
  • 使われる場合、学年の重みはどうなっているか
  • 学校の評定が、どんな材料で付けられているか
  • 提出物とテストの予定を、自分で把握できているか

一人でやるか、人の手を借りるか

中1の内容は、一人でも十分に進められる人が多い時期です。ただ、つまずいた単元がそのまま残っている時や、テスト勉強の進め方が分からない時は、人の手を借りると早く立て直せます。

例えば、分からなくなった単元まで戻って教えてもらう使い方があります。定期テストの範囲に合わせた計画づくりや、決まった曜日に勉強する習慣づくりにも役立ちます。

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中2になったら気をつけたいことは中2の内申点、中3の1年間の流れは中学三年生の内申点で紹介しています。

よくある質問

中1の内申点は高校受験に関係しますか?

都道府県によって違います。令和9年度入試では、埼玉県・千葉県・大阪府は中1の評定も使い、東京都・神奈川県・静岡県・愛知県の一般的な選抜では使いません。志望する地域の要項で確かめましょう。

東京都では中1の成績は関係ないのですか?

東京都の一般入試の調査書点は中3の評定を使うので、中1の評定は入りません。ただ、中1で学ぶ内容は中2・中3の単元と当日の学力検査の土台になります。

中1の通知表は保管しておいた方がいいですか?

中1の評定を使う地域では、自分で内申点を数える時に使うので、手元に残しておくと便利です。使わない地域でも、どの教科でつまずきやすいかを振り返る材料になります。

中1の副教科(実技4教科)も入試に関係しますか?

中1の評定を使う地域では、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定も9教科の合計に入ります。大阪府の一般入学者選抜のように、9教科すべてを同じ式で計算する地域もあるので、5教科だけに気を取られないようにしましょう。

中1から塾や家庭教師は必要ですか?

全員に必要なわけではありません。授業の内容が分かっていて、提出物とテスト勉強を自分で回せているなら、まずはその習慣を続けることが大事です。

まとめ

この記事の要点
  • 中1の内申点が高校受験に関係するかは、都道府県で違う
  • 令和9年度入試では、埼玉県・千葉県・大阪府は中1の評定も使う
  • 中1の評定を使う地域でも、重みは地域や高校で違う
  • 使われない地域でも、中1の学習の中身と習慣は中2・中3につながる
  • 授業の復習・提出物の管理・テスト2週間前からの準備を中1で身につける
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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