中学三年生の内申点|いつの成績が使われてどう上げるか

中学三年生の内申点がいつの成績で決まり、どう上げるかを時間軸で解説する記事のアイキャッチ

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いよいよ受験学年の中学三年生。『中3の内申点って、いつの成績で決まるの?』『今からでも上げられる?』と気になっている人も多いはずです。

結論から言うと、多くの地域で、中学三年生の内申点は中3の2学期まで(12月ごろまで)の成績が中心になります。つまり、1学期と2学期の過ごし方がそのまま入試に関わってくるんです。

この記事を読めば、中3の1年間のどの時期に何が決まり、それぞれの時期に何ができるかが分かります。

目次

中学三年生の内申点は、いつの成績が使われる?

先に結論

令和9年度入試の公式資料では、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・静岡県の中3の評定は、2学期まで(12月末ごろまで)の成績で付けられます。3学期の成績は入試の調査書には入らない地域が多いんです。

中3の内申点は、1年間すべての成績で決まると思っている人もいますよね。実は、高校入試の調査書は12月末ごろの時点で作られるので、3学期の成績は入らない地域が多いんです。

地域(令和9年度入試)中3の評定の時点中3の評定の使い方
東京都(一般入試)12月31日現在。1学期と2学期の成績を十分参考にする中3の評定だけを使う
神奈川県2学期までの評価・評定。12月末現在の内容中2の評定合計+中3の評定合計×2
埼玉県1学期と2学期の成績で判定中1から中3の評定を、高校が選んだ比率で合計
千葉県12月末日現在で作成中1から中3の評定を同じ重みで合計
静岡県2学期末(12月末)までの学習状況中3の評定だけを使う
愛知県(一般選抜)何学期までかは今回の資料では確かめられなかった中3の評定だけを使う
大阪府(一般入学者選抜)何学期までかは今回の資料では確かめられなかった中1×2+中2×2+中3×6

どの地域でも、中3の評定は大きな重みを持っています。東京都・静岡県・愛知県では中3だけ、神奈川県では中3が2倍、大阪府では中3が6倍です。

制度は年度ごとに変わることがあります。ここにない道府県や、受験する年度のしくみは、志望する地域の教育委員会の要項で確かめましょう。

2学期制の学校の場合

東京都の例では、2学期制の学校は「前期の成績と、後期の12月31日までの学習状況を十分参考にする」とされています。埼玉県や神奈川県も、2学期制の学校の扱いを要項で定めています。

内申点の元になる評定はどう決まる?

評定は、各教科の「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点の評価をまとめて付けられます。どう評定を決めるかは各学校で定めます。

内申点の基本的なしくみは、高校受験の内申点で入試での使われ方と一緒に紹介しています。

中3の1年間を時間軸で見ると?1学期・2学期・仮内申・出願

先に結論

中3の内申点は「1学期で土台ができる」「2学期で決まる」「仮内申で志望校を決める」「出願で調査書が使われる」という流れで進みます。時期ごとにできることが違うんです。

中3は、行事も部活の引退も受験勉強も重なる、忙しい1年ですよね。どの時期に何が決まるのかを先に知っておくと、焦らずに準備できます。

中学三年生の1年間を、1学期・夏休み・2学期・仮内申・出願の時間軸で並べ、各時期にできることを示した図解
時期内申点に関わることこの時期にできること
1学期中3の評定の材料が集まり始める授業・提出物・定期テストの基本を固める
夏休み評定は付かないが、2学期の土台を作る1・2年の苦手単元の復習と、提出課題を仕上げる
2学期多くの地域で入試に使う評定が決まる2学期の定期テストと提出物に力を入れる
12月ごろ(仮内申)学校から見込みの評定が伝えられることが多い評定をもとに志望校と受け方を決める
1月から出願中学校から高校へ調査書が送られる出願書類の準備と、当日の学力検査の勉強
入試調査書と学力検査などで選抜当日点を1点でも積み上げる

「仮内申」とは何か

「仮内申」は、出願の前に中学校が生徒や保護者に伝える見込みの評定を指して使われることが多い言葉です。ただし、教育委員会の公式な用語ではありません。

公式の手続きとして近いものに、東京都の「調査書記載事項通知書」があります。令和9年度入試では、中学校長が令和9年1月15日までに調査書の内容を保護者に通知することになっています。くわしくは仮内申とは?で紹介しています。

出願から入試までの日程(東京都の例)

東京都の令和9年度の都立高校入試では、主な日程が次のように公表されています。

内容推薦入試一般入試(第一次募集)
出願書類の提出令和9年1月8日から1月18日令和9年1月29日から2月4日
検査1月26日・27日学力検査は2月21日
合格発表2月2日3月1日

ネット出願の入力は令和8年12月18日から始まります。日程は年度ごとに変わるので、受験する年度の発表で確かめましょう。

私立高校の入試相談の時期

東京都の私立高校では、中学校の先生と高校の間で入試相談が行われます。東京私立中学高等学校協会によると、通常は12月15日以降の数日間で、内申などの記録を使い、偏差値は使いません。

入試相談は確約や内定ではない、とも説明されています。推薦や併願優遇の内申基準は学校ごとに募集要項などで示されるので、志望校の基準を早めに確かめておきましょう。

よくある勘違い

「3学期に頑張れば内申点は上がる」と考えて、2学期を流してしまうパターンです。調査書が12月末ごろの時点で作られる地域では、3学期の成績は入試の評定に入りません。

1学期にできること:中3の評定の土台を作る

先に結論

1学期は、中3の評定の材料が集まり始める時期です。授業・提出物・定期テストの3つを、部活と両立しながら落とさないことが土台になります。

中3の1学期は、部活の最後の大会や修学旅行などで、気持ちが勉強に向きにくい時期でもありますよね。でも、ここで付いた評価は2学期の評定にもつながっていきます。

1学期のチェックリスト
  • 提出物を締め切りまでに出している
  • 授業で分からないところを、その週のうちに解決している
  • 定期テストの2週間前から、教科ごとの予定を立てている
  • 実技4教科の作品やレポートを後回しにしていない
  • 1学期の通知表で、評定が下がった教科の原因を確かめた

観点ごとに見直すところ

評定は3つの観点から決まります。それぞれの観点で見直したいことを表にしました。

観点見直したいこと具体的な行動の例
知識・技能用語や計算の基本が身についているか教科書の太字の用語を問題形式で確かめる
思考・判断・表現自分の考えを書いたり説明したりできるか記述問題やレポートで、理由まで書く練習をする
主体的に学習に取り組む態度学び方を自分で工夫しているか間違えた問題を解き直し、分からない所を質問する

『授業中に手を挙げればいいんでしょ?』と思うかもしれません。でも、国の報告では、3つ目の観点は挙手の回数やノートの取り方のような形の上の活動で評価するものではない、とされています。大事なのは、学び方を自分で調整しながら取り組んでいるかどうかです。

観点ごとのくわしい上げ方は、内申点の上げ方でまとめています。

定期テストのワークと予定を書き込んだカレンダーが並ぶ、中学三年生の勉強机の手元の写真

部活を引退したら

部活を引退すると、放課後の時間が一気に増えます。この時間を、1・2年の苦手な単元の復習にあてると、2学期の授業にもついていきやすくなります。

例えば、引退した日の帰り道にこんな会話をしたことはありませんか。

「明日から何しよう」「とりあえず、数学の中2の関数だけやり直そうかな」

大きな目標を立てるより、まず1つの単元から始める方が続きやすいんです。

夏休みは2学期の準備期間

夏休みは評定が付かない期間ですが、2学期の評定と入試の両方の土台を作れる時期です。

教科夏休みにやっておきたいこと
数学中1・中2の計算と関数の基本を解き直す
英語中1・中2の文法と単語を確かめ、教科書の本文を音読する
国語漢字と、文章の要点をつかむ練習
理科・社会1・2年の単元から、苦手なところを1つずつ
実技4教科夏休みの課題や作品を、締め切りより早めに仕上げる

2学期にできること:入試に使う評定が決まる時期

先に結論

2学期は、多くの地域で入試に使う評定が決まる、中3でいちばん大事な学期です。定期テストと提出物を最優先にしながら、受験勉強も細く続けます。

『受験勉強と定期テスト、どっちを優先すればいいの?』と迷う人も多いはずです。結論から言うと、2学期のテスト前は、テストの範囲を中心にするのが基本です。

中3の2学期に習う内容は、そのまま入試の範囲にもなります。テスト勉強が受験勉強の一部になるので、どちらか一方を選ぶ必要はないんです。

2学期の進め方
  1. 夏休みのうちに、1・2年の苦手単元の復習を1周しておく
  2. 2学期の始めに、定期テストの日程と提出物の締め切りを書き出す
  3. テスト2週間前からは、テスト範囲を中心に勉強する
  4. テスト期間中も、英単語や漢字など毎日少しずつの勉強は続ける
  5. テスト後は答案のやり直しをしてから、受験勉強に戻る
中学三年生の1学期と2学期それぞれで、評定の土台づくりと定期テスト・提出物に取り組む進め方を示した図解

2学期の期末テストの進め方は、中3の2学期の成績と内申点でくわしく紹介しています。

実技4教科も2学期まで気を抜かない

東京都の令和9年度入試では、学力検査をする教科の評定は1倍、学力検査をしない教科の評定は2倍にして計算します。5教科を受検する場合、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)が2倍になるんです。

例えば、5教科の評定合計が18、実技4教科の評定合計が14だった場合、18×1+14×2=46になります。満点は65点です。

内申点と当日点を合わせて考える:都立入試の計算例

先に結論

入試では、内申点(調査書点)と当日の学力検査の得点を合わせて合否が決まります。比率を知っておくと、残りの期間で何に力を入れるかが決めやすくなります。

内申点だけを見て一喜一憂してしまう人もいますよね。でも実際の入試では、当日の点数と合わせて考えるのが基本です。

東京都の令和9年度入試の要綱では、学力検査と調査書点の比率は原則7:3です。要綱の例では、学力検査700点、調査書点300点、スピーキングテスト20点で、総合得点は1020点になります。

調査書点は、評定の合計を「調査書点の満点÷評定の満点」の割合で換算します。先ほどの例(評定の合計46、満点65)で7:3の高校を受ける場合はこうなります。

計算の段階式結果
評定の合計(65点満点)18×1+14×246
調査書点に換算(300点満点)46×300÷65約212.3

小数の扱い(端数処理)は要綱で確かめてください。比率は高校や学科によって違うことがあり、7:3と10:0の両方で計算して高い方を使う高校もあります。

ほかの地域では

神奈川県は調査書と学力検査の比率が高校ごとに2:8から8:2の範囲で決まり、大阪府は高校ごとに7:3から3:7のタイプがあります。志望校の比率は、地域の要項や高校の公表資料で確かめましょう。

時期と比率で力の入れ方を決める

比率が分かったら、時期ごとに何に力を入れるかを決めてみましょう。

時期内申点の比重が大きい高校を受ける場合当日点の比重が大きい高校を受ける場合
1学期・2学期定期テストと提出物を最優先にする定期テストを受けつつ、1・2年の復習も並行する
12月ごろ見込みの評定で、受け方を最終的に決める模試の結果も見ながら、受け方を決める
1月から入試まで当日点で取りこぼさないよう基本問題を固める過去問で時間配分と出題の傾向に慣れる

どちらの場合も、2学期までの評定と当日点の両方が関わります。どちらか片方だけ、と決めつけないことが大事です。

内申点と当日点の関係は、高校受験の内申点の記事でもくわしく紹介しています。

中学三年生の内申点、よくある相談

先に結論

中3から寄せられる相談で多いのは、「3学期の成績は使われるか」「2学期でどれくらい上げられるか」「推薦の基準に届くか」です。どれも、地域の要項と志望校の基準を確かめることが出発点になります。

中学三年生の内申点について寄せられやすい相談を、内容を要約して紹介します。

相談1「3学期の内申点は、公立高校に送られますか?」

地域によって違います。令和9年度入試で確かめられた東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・静岡県では、中3の評定は12月末ごろまでの成績で付けられます。この場合、3学期の成績は調査書に入りません。

ただ、3学期の学習は入試の当日点に直接つながります。気持ちを切らさずに続けていきましょう。

相談2「1学期から2学期で、内申点はどれくらい上げられますか?」

『あと少しで志望校の基準に届くのに』という時は、気になりますよね。

どれくらい上がるかは、教科や学校の評価のしかたによって違うので、ここで数字を約束することはできません。できるのは、1学期の通知表で評定が伸びなかった教科について、3つの観点のどこが足りなかったかを先生に聞き、2学期に直すことです。

先生に聞いてみたいこと
  • この教科で、2学期に特に見直した方がいいところはどこか
  • 提出物で足りなかったものはないか
  • テスト以外に、評価の材料になる課題はあるか

相談3「担任に推薦を勧められましたが、評定が足りるか不安です」

推薦の基準は、都道府県や高校ごとに決まります。東京都の都立高校の推薦では、9教科の評定か観点別の評価のどちらかを高校が調査書点として使います。

まずは、志望校の募集要項や学校説明会で基準を確かめてみてください。担任の先生が勧めてくれたなら、どの点を見て勧めてくれたのかを聞いてみるのも一つの方法です。

相談4「内申点が思うように取れていません。志望校はどう考えればいいですか?」

『もう少し評定があれば…』と悩む時期ですよね。そう感じるのは自然です。

内申点の比重が小さい入試方式や、当日点の比率が大きい高校を選ぶ方法もあります。考え方は内申点が低い時の高校選びでまとめています。担任の先生とも相談しながら、受け方を一緒に考えていきましょう。

一人でやるか、人の手を借りるか

中3の1年間は、一人で計画を立てて進められる人もいます。ただ、テストの範囲と受験勉強の両方を回すのは大変ですよね。

人の手が役立つのは、例えば次のような場面です。

困っていること人の手を借りた時にできること
1・2年の苦手単元が残っている前の学年までさかのぼる戻り学習
定期テストと受験勉強の配分が分からないテストの範囲と入試を合わせた計画づくり
提出物が遅れがち締め切りと進み具合の確認
分からない所を聞ける人がいないその場で質問できる相手
勉強の習慣が続かない決まった曜日・時間に勉強する習慣づくり

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よくある質問

中学三年生の内申点は、いつの成績で決まりますか?

多くの地域で、中3の2学期まで(12月末ごろまで)の成績が中心です。令和9年度入試では、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・静岡県がこの形です。志望する地域の要項で確かめましょう。

中3の3学期の成績は意味がないのですか?

調査書が12月末ごろの時点で作られる地域では、3学期の成績は入試の評定に入りません。ただ、3学期の学習は入試の当日点に直接つながるので、意味がないわけではありません。

仮内申と本番の内申点は違うことがありますか?

仮内申は公式な用語ではなく、出願前に中学校が伝える見込みの評定を指して使われることが多い言葉です。東京都では、調査書の内容が調査書記載事項通知書で保護者に通知されます。

中3から内申点を上げることはできますか?

中3の評定はこれから付くものなので、1学期と2学期の取り組みしだいで変わる余地があります。どれくらい上がるかは約束できませんが、提出物・定期テスト・授業での取り組みを見直すことから始めてみてください。

中3の内申点と当日点は、どちらが大事ですか?

比率は地域や高校で違います。東京都の都立高校は原則7:3、神奈川県は高校ごとに2:8から8:2、大阪府は高校ごとに7:3から3:7です。志望校の比率を確かめて、残りの期間の力の入れ方を決めましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 多くの地域で、中3の内申点は2学期まで(12月末ごろまで)の成績が中心
  • 中3の1年間は「1学期・2学期・仮内申・出願」の時間軸で考える
  • 1学期は授業・提出物・定期テストで評定の土台を作る
  • 2学期は入試に使う評定が決まる、中3でいちばん大事な学期
  • 内申点は当日点と合わせて考え、志望校の比率を確かめる
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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