中学の遅刻は内申に響く?出欠の記録と評定の関係

中学の遅刻が内申に響くのかを、出欠の記録と評定に分けて解説する記事のアイキャッチ

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朝ぎりぎりで校門に駆け込んだ日、『今の遅刻、内申に響いたらどうしよう』と不安になったことはありませんか。中学で遅刻が何回か続くと、受験への影響が気になりますよね。

結論から言うと、中学の遅刻が内申(教科の評定)の計算にそのまま入るしくみは、公式資料では見当たりません。ただ、遅刻は「出欠の記録」として学校に残り、その記録を高校入試で使うかどうかは都道府県で違うんです。

この記事を読めば、遅刻と内申の本当の関係と、遅刻が続く時の立て直し方が分かります。

目次

中学の遅刻は内申に響く?まず2つの記録を分けて考える

先に結論

遅刻の話は「教科の評定」と「出欠の記録」の2つに分けると分かりやすくなります。評定は授業での学習の様子で決まり、遅刻は出欠の記録の側に残ります。

『遅刻=内申が下がる』と一つにまとめて考えると、不安ばかりが大きくなります。学校が残す記録は、いくつかの欄に分かれているんです。

中学校の記録(指導要録)には、教科ごとの評定の欄と、出欠の記録の欄があります。遅刻や早退の状況は、出欠の記録の「備考」に書く事項とされています。欠席日数の欄そのものではありません。

記録の種類何で決まるか遅刻との関係
教科の評定(いわゆる内申点の元)3つの観点で見た授業での学習の様子遅刻の回数を数えて評定を出すしくみは見当たらない
出欠の記録授業日数・欠席日数・出席日数など遅刻・早退の状況は備考欄に書く事項
高校に送る調査書都道府県が決めた様式出欠の欄があるかどうかは地域で違う
中学の遅刻と内申の関係を、教科の評定・出欠の記録・調査書の3つに分けて示した図解

評定は3つの観点で決まる

教科の評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から決まります。どれも、その教科の授業での学び方を見るものです。

ここが大事なところです。

遅刻で1時間目の授業を受けられない日が続くと、その教科の学習そのものが抜けていきます。響くとしたら、回数よりも「授業を受けられなかった分」なんです。

例えば、毎週月曜の1時間目が数学で、月曜だけ遅刻が続いているとします。すると数学の新しい単元の説明を何度も聞き逃し、小テストや提出物にも差が出てきます。

『遅刻の回数そのものより、抜けた授業が問題なんだ』と分かると、やることがはっきりしますよね。

「主体的に学習に取り組む態度」との関係は?

3つ目の観点を見て、『遅刻すると態度が悪いと思われるのでは』と心配する人もいます。

ただ、国の報告では、この観点は挙手の回数やノートの取り方のような形の上の活動で評価するものではない、とされています。見られるのは、その教科の学習に粘り強く取り組んでいるか、学び方を自分で調整しているか、といったところです。

補足

評定の決め方の細かいところは、各学校で定めることになっています。気になる時は、教科の先生に「どんなところを見て評価していますか」と聞いてみるのがいちばん確かです。

調査書に遅刻は載る?都道府県で違うところ

先に結論

高校入試で使う調査書に出欠の欄があるかどうかは、都道府県で違います。欄がない地域もあれば、欠席日数や遅刻の回数を書く地域もあります。

「調査書には欠席も遅刻も全部書かれるんでしょ」と思っている人も多いはずです。実は、全国で同じ様式が決まっているわけではありません。

ここでは、令和9年度入試の公式資料で確かめられる例を挙げます。

地域(令和9年度入試)調査書の出欠の扱い
東京都調査書の記載事項に出欠の記録の欄がない
埼玉県記載項目は教科の評定と総合的な学習の時間の記録のみ
愛知県調査書情報から出欠の記録・行動の記録を削除
静岡県欠席日数・遅刻・早退の回数を中1から中3の2学期末まで記入する欄がある
神奈川県・千葉県出欠の欄の有無は今回の資料では確かめられなかった
大阪府出欠の記録の選抜での扱いは今回の資料では確かめられなかった

静岡県では、こうした教科以外の記載事項が、共通枠の第2段階で面接とともに合否の資料になります。一方で東京都のように、遅刻の回数が調査書に書かれる欄そのものがない地域もあります。

同じ「遅刻3回」でも、住んでいる地域で扱いがかなり違うんです。制度は年度ごとに変わることがあるので、志望する地域の教育委員会の要項で確かめましょう。

調査書の全体を知りたい時は

調査書にどんな欄があるかは高校受験の内申書で詳しく紹介しています。内申書と内申点の違いは内申書とはも参考になります。

私立高校の場合は?

私立高校の推薦や併願優遇の基準は、学校ごとに募集要項で示されます。欠席や遅刻を条件に入れるかどうかも学校ごとです。

『私立は厳しいって聞いたけど…』と心配な人は、学校説明会や個別相談で「出欠の条件はありますか」と聞いてみてください。

聞くのは少し勇気がいりますよね。

でも、早めに分かっていれば、残りの期間でどう過ごすかを考える時間が取れます。保護者の方と一緒に聞きに行くのも一つの方法です。

遅刻が続く時、家庭と学校で話しておくこと

先に結論

遅刻が続く時は、回数を責めるより「なぜ朝が間に合わないのか」を家庭で話し、必要なら担任の先生と共有しておくと立て直しやすくなります。

遅刻が増えてくると、本人も家族も気まずくなりますよね。『また怒られる』と思うと、理由を話しにくくなるものです。

例えば、こんな会話から始めてみてください。

「最近、朝がつらそうだけど、何か困ってることある?」「別に…ただ起きられないだけ」

すぐに理由が出てこなくても大丈夫です。責める言い方を避けるだけで、話してくれることが増えます。

言い方の例受け取られ方
「また遅刻?内申下がるよ」責められていると感じ、理由を話しにくくなる
「朝、どこで時間がかかってる?」一緒に原因を探す話になりやすい
「間に合った日は何が違った?」できた日のやり方に目が向く
家庭で話しておきたいこと
  • 朝のどこで時間がかかっているか(起きる・支度・持ち物)
  • 夜に何時ごろ寝ているか
  • 学校に行きにくい理由が別にないか
  • 本人が「こうしたら間に合う」と思う工夫はあるか

学校に相談する時の伝え方

遅刻が続いていて理由がはっきりしない時や、体調や気持ちのことが関わっていそうな時は、一人で抱えずに担任の先生に相談しましょう。必要に応じて、学校や専門の相談窓口につないでもらえます。

『先生に言ったら内申に響くかも』と思う人もいるかもしれません。ただ、相談したことで評定が決まるしくみはありません。事情を知ってもらう方が、授業の抜けた分のフォローも頼みやすくなります。

学校に行きにくい日が長く続いている場合の考え方は、不登校と内申点でまとめています。

今日からできる、遅刻を減らす朝の立て直し

先に結論

朝の遅刻は「前の晩の準備」と「朝の手順を短くすること」で減らしやすくなります。全部を一度に変えず、1つずつ試すのがコツです。

遅刻を減らすのは、気合いより段取りなんです。朝の手順を見直すと、意外なところで時間を取られていることに気づきます。

朝の立て直しの手順
  1. 前の晩に、時間割と提出物をかばんに入れておく
  2. 制服や靴下など、着るものを一か所にそろえておく
  3. 起きてから家を出るまでの手順を紙に書き出す
  4. 時間がかかっている手順を1つだけ短くする
  5. 1週間続けて、間に合った日を数える
遅れやすい場面よくある原因試せる工夫
起きる夜ふかし・スマホ寝る時間を少しずつ早める
支度着るものや持ち物が決まっていない前の晩にそろえる
家を出る直前忘れ物に気づく玄関に持ち物リストを貼る
通学出発がぎりぎり出る時間を5分前に決め直す
よくある失敗

遅刻を気にするあまり、朝ごはんを抜いたり、提出物を置いてきたりするパターンです。提出物は評価の材料の一つになることが多いので、慌てて家を出るより、前の晩の準備で間に合わせましょう。

遅刻を減らすために、前の晩の準備から朝の手順の見直しまでを5つの手順で示した図解

遅刻で抜けた授業を取り戻す方法

遅刻を減らすのと同じくらい大事なのが、抜けた授業の取り戻しです。

  • 友達にその日のノートやプリントを見せてもらう
  • 分からなかったところを、休み時間に先生に質問する
  • その日のうちに教科書の該当ページを読んでおく
  • 提出物の締め切りに抜けがないか、週末に確かめる

全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは「ノートを写す」だけでも、次の授業についていきやすくなります。

授業の様子や提出物で評定を上げる工夫は、内申点の上げ方で観点ごとに紹介しています。

中学生の遅刻と内申、よくある相談

先に結論

よくある相談の多くは「何回までなら大丈夫か」という心配です。回数の線引きは公式に決まっていないので、地域の調査書の扱いと、授業の抜けを確かめることが先です。

ここでは、中学生から寄せられやすい遅刻と内申の相談を、内容を要約して紹介します。

相談1「遅刻や欠席は何回したら高校入試に響きますか?」

『何回までならセーフなのか知りたい』という相談は、とても多いです。

回数で合否が決まるような全国共通の線引きは、公式資料では見当たりません。調査書に出欠の欄があるか、あればどう使うかは都道府県ごとです。

参考までに、文部科学省の調査では、第3学年の欠席日数が30日以上などの場合に自己申告書を出せるようにしている県もあります。

まずは自分の地域の調査書の扱いを担任の先生に聞いてみましょう。

相談2「中1から中3まで、遅刻は全部見られるのですか?」

これも地域で違います。静岡県のように中1から中3の2学期末までの遅刻・早退の回数を書く欄がある地域もあれば、東京都のように出欠の欄がない地域もあります。

相談3「チャイムが鳴ってから準備していると遅刻になりますか?」

何をもって遅刻とするかは、学校ごとの決まりによります。朝読書や朝の会の扱いも学校で違うので、生徒手帳や学校のきまりを見るか、担任の先生に確かめてみてください。

相談4「理由があって1回だけ遅刻しました。影響しますか?」

1回の遅刻を気にして眠れない、という声もあります。そう思うのは自然です。

遅刻の回数が教科の評定の計算にそのまま入るしくみは見当たりません。その日の授業で抜けたところがあれば、ノートを見せてもらうなどして取り戻しておけば十分です。

不安になった時に確かめること
  • 住んでいる地域の調査書に出欠の欄があるか
  • 志望する私立高校に出欠の条件があるか
  • 遅刻で受けられなかった授業の内容を取り戻せているか

ここまで読んで、一人で朝のリズムや勉強の遅れを立て直すのが難しいと感じたら、学習の習慣づくりから手伝ってもらう方法もあります。

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よくある質問

中学の遅刻は内申点の計算に入りますか?

遅刻の回数を数えて教科の評定を出すしくみは、公式資料では見当たりません。評定は3つの観点で見た授業での学習の様子で決まります。ただ、遅刻で授業を受けられない分が続くと、学習の抜けにつながります。

遅刻は調査書に書かれますか?

都道府県で違います。東京都の調査書には出欠の欄がなく、静岡県には欠席日数や遅刻・早退の回数を書く欄があります。志望する地域の要項で確かめましょう。

遅刻と早退はどちらが重く見られますか?

どちらが重いという公式の決まりは見当たりません。中学校の記録では、遅刻も早退も出欠の記録の備考に書く事項とされています。

中3になってから遅刻を減らしても意味はありますか?

意味はあります。授業を受けられる時間が増えれば、その分だけ学習の抜けが減ります。調査書に出欠の欄がある地域でも、これからの記録を整えることはできるので、今日から一つずつ立て直していきましょう。

遅刻が多くても私立高校は受けられますか?

私立高校の推薦や併願優遇の基準は学校ごとに決まります。出欠の条件があるかどうかは、募集要項や個別相談で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 中学の遅刻は「教科の評定」ではなく「出欠の記録」の側に残る
  • 調査書に出欠の欄があるかは都道府県で違う
  • 響くとしたら、回数よりも授業を受けられなかった分
  • 遅刻が続く時は、責めずに理由を話し、必要なら学校に相談する
  • 朝の手順を1つずつ見直すと遅刻は減らしやすい
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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