当サイトの記事は、編集部が文部科学省・教育委員会・教育サービス会社など公式の公開情報と読者の声を調べて独自に執筆しています。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。
お子さんの中学受験を考え始めた時、『小学校の成績も合否に関係するの?』と気になった保護者の方も多いはずです。高校受験の内申点の話はよく聞きますが、中学受験となると情報が少ないですよね。
結論から言うと、中学受験の内申書は、受ける学校の種類によって扱いが大きく違います。東京都の都立中高一貫校の例では、小学校が作る「報告書」が合否の資料になり、私立中学では学校ごとに求める書類が違います。
この記事を読めば、公立中高一貫校で報告書がどう使われるかと、志望校で確かめておきたいことが分かります。
中学受験に内申書(報告書)は関係ある?
東京都の都立中高一貫校では、小学校の報告書が合否の資料の一つになります。ほかの地域の公立中高一貫校や私立中学では、書類を求めるかどうかも含めて学校ごとに違うので、募集要項で確かめるのが確実です。
『中学受験の内申点』という言葉で調べると、いろいろな話が出てきて迷いますよね。まず押さえておきたいのは、中学受験の内申書は、公式には「報告書」と呼ばれることがある、という点です。
ここでは、公式の資料で確かめられる東京都の例で説明します。東京都の都立中高一貫校は、中等教育学校と併設型中学校です。
令和9年度の入学者決定の実施要綱で、報告書の扱いがはっきり決まっています。
| 学校の種類 | 小学校の書類の扱い |
|---|---|
| 都立中高一貫校(東京都の例) | 小学校長が作る報告書を、検査の結果と合わせて合否の資料にする |
| ほかの道府県の公立中高一貫校 | 各教育委員会の要項で確かめる |
| 私立中学 | 学校ごとに違う。募集要項で確かめる |
ほかの地域や私立中学の扱いは、この記事では断定しません。志望校の募集要項や、教育委員会の発表で確かめてみてください。
都立中高一貫校の報告書には何が書かれる?
東京都の例では、報告書に各教科の学習の記録・特別活動・行動の記録・総合所見などが書かれます。評定は3段階で、5年生と6年生の記録が対象です。
『報告書って、通知表をそのまま写したもの?』と思う方もいるはずです。実は、書かれる欄や数字のつけ方が決まっているんです。
報告書に書かれる欄
令和9年度の実施要綱では、報告書の記載事項が次のように決まっています。
- 学籍の記録
- 各教科の学習の記録
- 総合的な学習の時間の記録
- 特別活動の記録
- 行動の記録
- 総合所見
総合所見には、児童の特徴や特技、学校内外でのボランティア活動、表彰を受けた行為や活動についての所見も書くことになっています。
評定は3段階、観点はA・B・C
報告書の評定は、中学校の5段階とは違って3段階です。
| 評定 | 意味 |
|---|---|
| 3 | 十分満足できる状況 |
| 2 | おおむね満足できる状況 |
| 1 | 努力を要する状況 |
観点ごとの評価はA・B・Cで書かれます。通知表と同じ形とは限らないので、通知表との違いが気になる方は通知表と内申点の違いも参考にしてみてください。
中学の内申点とはどこが違う?
中学生になってからの内申点と、中学受験の報告書は、似ているようで中身が違います。
| 比べるところ | 都立中高一貫校の報告書 | 中学の内申点(高校入試) |
|---|---|---|
| 評定の段階 | 3段階 | 5段階 |
| 対象の学年 | 5年生と6年生 | 都道府県で違う |
| 作る人 | 小学校長 | 中学校長 |
| 使う場面 | 中高一貫校の入学者決定 | 高校入試 |
高校入試の内申点のしくみは、使う学年も計算も都道府県ごとに違います。中学受験の報告書とは別のものと考えておきましょう。
対象になるのは5年生と6年生
報告書の対象は、5年生と6年生の記録です。5年生は小学校の指導要録をもとに書かれます。
6年生は、1学期と2学期の評価などを十分参考にして、令和8年12月31日現在の評価などが書かれます。つまり、6年生の2学期までの学校での様子が大事になる、ということです。

報告書は合否にどう使われる?
都立中高一貫校では、報告書と検査の結果を合わせた「総合成績」で入学者を決めます。報告書を何点に換算するかは、学校ごとに校長が定めます。
『報告書は何割くらい合否に効くの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。ここは学校ごとに違うところなんです。
令和9年度の実施要綱では、特別枠募集・一般枠募集とも同じ考え方です。小学校長から出された報告書と検査等の結果(総合成績)で入学者を決めます。
一般枠募集では、報告書と、面接・作文・適性検査・実技検査のいずれかを組み合わせて行います。報告書や適性検査などの点数化の扱いは、それぞれの都立中学校長が定めることになっています。
報告書の配点や換算のしかたは学校ごとに違います。志望校の募集要項や学校説明会の資料で、報告書が何点満点に換算されるかを確かめておきましょう。
令和9年度の一般枠募集の日程
| 項目 | 日程(令和9年度) |
|---|---|
| 書類の提出 | 令和9年1月8日から1月18日まで |
| 検査 | 令和9年2月3日(水) |
| 合格発表 | 令和9年2月9日(火) |
日程は年度ごとに変わります。受ける年度の実施要綱で確かめてください。
公立中高一貫校と私立中学で求められる書類の違いを確かめよう
公立中高一貫校と私立中学では、書類の考え方がまったく違います。志望校ごとに「書類が要るか」「何が書かれるか」「どう使われるか」を表にして確かめておくと安心です。
『塾の先生から、念のため小学校に書類を頼んでおくように言われた』という話もよく聞きますよね。実は、要るかどうかは志望校ごとに確かめるしかないんです。
迷ったら、志望校ごとに次の表を埋めてみてください。
| 確かめること | 都立中高一貫校(東京都の例) | 私立中学・ほかの公立中高一貫校 |
|---|---|---|
| 小学校の書類が要るか | 報告書を出す | 学校ごとに違う |
| 書類の名前 | 報告書 | 学校ごとに違う(募集要項で確かめる) |
| 書かれる内容 | 各教科の学習の記録・特別活動・行動の記録・総合所見など | 学校ごとに違う |
| 合否での使われ方 | 検査の結果と合わせた総合成績 | 学校ごとに違う |
| 点数への換算 | 学校ごとに校長が定める | 学校ごとに違う |

確かめる順番
- 志望校が公立中高一貫校か私立中学かを確かめる
- 志望校の募集要項で、小学校の書類が要るかを見る
- 要る場合は、書類の名前と提出の時期を書き出す
- 合否での使われ方や配点が書かれているかを見る
- 小学校の担任の先生に、早めに書類の作成をお願いする
書類が要る学校が一つでもあるなら、担任の先生には早めに伝えておきましょう。作成には時間がかかることもあるので、余裕をもったお願いが大切です。
中学受験の内申書についてのよくある相談
よくある相談は「小学校の成績は関係ある?」「生徒会や習い事は有利?」「先生に頼む時の注意点」の3つです。どれも、受ける学校の種類と募集要項しだいです。
知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。
相談1:中学受験って小学校の成績は関係ないですよね?
『中学受験に内申点みたいなものは関係ある?小学生の時の成績は関係ないよね?』という相談はよく見かけます。
都立中高一貫校を受けるなら、5年生と6年生の記録が報告書として合否の資料になります(東京都の例)。私立中学では学校ごとに違うので、志望校の募集要項で確かめてみてください。
相談2:生徒会や学級委員、習い事は内申書で有利?
『生徒会や学級委員をしていると有利と聞いた』『習い事やスポーツの成績は反映される?』という相談も多いです。
東京都の例では、報告書に特別活動の記録や、特技・ボランティア・表彰についての所見を書く欄があります。ただ、それが何点に換算されるかは学校ごとに校長が定めるので、「有利」と言い切れるものではありません。
『それなら何かやらせたほうがいいのかな』と焦る必要はありません。お子さんが続けていることを、無理のない範囲で大事にしてあげてください。
相談3:先生に内申書をお願いする時の注意点は?
『6年生の受験生の親です。先生に書類を渡す時に気をつけることは?』という相談もあります。
まずは志望校の募集要項で、書類の名前・様式・締め切りを確かめておきましょう。令和9年度の都立中高一貫校では、報告書を折らずに角2封筒に入れ、都立中学校長宛ての親展として厳封する形に変わっています。
封筒の扱いにも決まりがあるので、学校から受け取った書類は案内どおりに扱いましょう。書類の作成を先生にお願いする時は、締め切りに余裕をもって伝えるのが基本です。
保護者が家庭でできること
報告書は、6年生の2学期までの学校での様子が中心です。特別なことより、毎日の授業と提出物、学校生活を安定させることを支えてあげるのがいちばんです。
『受験勉強と学校の勉強、どっちを優先させればいいの?』と迷う時期もありますよね。公立中高一貫校を考えているなら、学校の授業も報告書につながる大事な時間です。
例えば、こんな会話から始めてみるのもいいですね。
「今日の授業で一番おもしろかったのは?」「理科の実験!」「どんなことが分かったの?」
学んだことを言葉にする習慣は、受験勉強にも学校の授業にもつながります。
| 場面 | 家庭でできること |
|---|---|
| 毎日の授業 | 「今日はどんなことを習ったの?」と話を聞く |
| 宿題・提出物 | 締め切りをカレンダーに書き、一緒に確認する |
| 学校行事・係活動 | 取り組んだことを家で話せる時間をつくる |
| 受験勉強が忙しい時期 | 学校の宿題の時間を先に確保してから、受験勉強に入る |
声かけのしかたは内申点のために保護者ができることでもくわしく紹介しています。
出席の日数が少ない時は
東京都の例では、出席日数が少なくて評価・評定ができない教科がある場合の決まりもあります。報告書には記入できる事項だけを書き、小学校長が理由書を出します。気になる時は、担任の先生に早めに相談してみてください。
一人でやるか、人の手を借りるか
受験勉強と学校の勉強を家庭だけで両立させるのは、大変ですよね。人の手を借りると助かるのは、例えばこんな場面です。
- 学校の授業でつまずいた単元に、戻って学び直したい時
- 学校のテストや宿題に合わせて、学習の計画を立てたい時
- 宿題や提出物を、家庭以外の大人にも見てもらいたい時
- 分からないところを、気軽に質問できる相手がほしい時
- 家で勉強する習慣を、まずつくりたい時
家庭教師のあすなろは小学生も対象で、先生が家に来る訪問の形と、Zoomを使うオンラインの形があります。地域ごとに公式サイトが分かれていて、住んでいる地域のページから無料の体験授業を申し込めます。
家庭教師のあすなろ(PR)
苦手な教科を、提出物とテスト対策から一緒に見てほしい方へ
家庭教師のあすなろは、勉強が苦手な子のサポートに力を入れている小学生・中学生・高校生向けの家庭教師です。ご自宅への訪問のほか、オンラインでも1対1で教われます。テスト前は出題されやすいポイントにしぼった勉強の進め方を教えてくれます。まずは無料の体験授業で、お子さんに合うか確かめてみてください。
無料あすなろの無料体験授業を見る運営会社と公式サイトは地域ごとに分かれています。料金や内容はお住まいの地域の公式サイトで確認してください。
内申書そのもののしくみは内申書とは?で、中学生になってからの内申点については内申点とは?で確かめられます。
よくある質問
中学受験の内申点は何年生の成績が使われますか?
東京都の都立中高一貫校の例では、報告書の対象は5年生と6年生です。6年生は1学期と2学期の評価などを十分参考にして書かれます。
中学受験の内申書と通知表は同じですか?
同じとは限りません。都立中高一貫校の報告書は評定が3段階で、書かれる欄も実施要綱で決まっています。
都立中高一貫校の特別枠募集でも報告書は使われますか?
令和9年度の実施要綱では、特別枠募集・一般枠募集とも、報告書と検査等の結果で入学者を決めることになっています。
私立中学の受験でも内申書は要りますか?
学校ごとに違います。志望校の募集要項で、小学校の書類が要るかどうかを確かめてみてください。
報告書は合否にどれくらい影響しますか?
都立中高一貫校では、報告書と検査の結果を合わせた総合成績で決めます。報告書の点数化の扱いは学校ごとに校長が定めるので、志望校の募集要項で確かめましょう。
まとめ
- 中学受験の内申書は、都立中高一貫校(東京都の例)では報告書として合否の資料になる
- 都立中高一貫校の報告書は評定3段階で、5年生と6年生の記録が対象
- 合否は報告書と検査の結果の総合成績で決まり、点数化は学校ごとに定める
- 私立中学やほかの地域の公立中高一貫校は、募集要項で書類の扱いを確かめる
- 家庭では、毎日の授業と提出物、学校生活を安定させることを支える





コメント