内申点31・32・33の偏差値の目安と志望校の考え方

内申点31・32・33の中身の見方と、偏差値の目安・志望校の考え方を解説する記事のアイキャッチ

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通知表を足したら31、32、33くらい。『この内申点だと、偏差値どのくらいの高校に行けるの?』と気になっている人は多いはずです。

結論から言うと、内申点32の偏差値を「○○」と言い切れる公式のデータはありません。そのかわり、同じ32でも中身しだいで入試の点数が大きく変わる、というのがこの記事のいちばん大事な話です。

この記事を読めば、31〜33の内申点の中身の見方と、模試の偏差値と合わせた志望校の考え方が分かります。

目次

内申点31・32・33はどんな成績?

先に結論

9教科の評定を足した内申点(素内申と呼ばれます)が31〜33なら、3と4が混ざった成績です。45点満点のおよそ7割にあたります。

内申点は、通知表や調査書の評定を数えたものの通称です。

公式の書類では「調査書の評定」と呼ばれます。内申点のしくみ全体は内申点とはで紹介しています。

9教科がそれぞれ5段階なので、そのまま足すと45点満点です。31〜33は、例えば次のような組み合わせになります。

内申点組み合わせの例45点満点での割合
314が4つ・3が5つ(16+15)約69%
324が5つ・3が4つ(20+12)約71%
334が6つ・3が3つ(24+9)約73%

もちろん、5や2が入った組み合わせもあります。例えば「5が1つ・4が4つ・3が3つ・2が1つ」でも、5+16+9+2で32です。

東京都の中学3年生(令和7年12月31日現在)の評定は、9教科全体で3が47.3%、4が23.1%でした。3がいちばん多いので、4がいくつか混ざる31〜33は、真ん中より少し上のあたりと考えられます。

『32って、すごく良くも悪くもない感じ?』と思うかもしれません。ただ、ここからが大事なところです。

同じ32でも、主要教科と実技どちらで取ったかで変わる

先に結論

東京都の一般入試では、実技4教科の評定が2倍で数えられます。だから同じ内申点32でも、実技で4を取っている人のほうが換算内申が高くなるんです。

東京都の令和9年度入試(学力検査5教科の場合)では、学力検査をする5教科は評定を1倍、しない実技4教科は2倍にして数えます。この合計は一般に換算内申と呼ばれ、65点満点です。

計算すると、換算内申は「素内申+実技4教科の評定の合計」と同じになります。実技の分がもう1回足されるからですね。

31〜33を2つのタイプで比べた表

5教科で4を多く取っている「主要教科タイプ」と、実技で4を多く取っている「実技タイプ」で比べてみます。調査書点は、学力検査7:調査書3の学校の例(換算内申×300÷65)で計算しました。

内申点タイプ5教科の評定実技4教科の評定換算内申調査書点(計算値)
31主要教科タイプ4・4・4・4・3(19)3・3・3・3(12)43約198.5点
31実技タイプ3・3・3・3・3(15)4・4・4・4(16)47約216.9点
32主要教科タイプ4・4・4・4・4(20)3・3・3・3(12)44約203.1点
32実技タイプ4・3・3・3・3(16)4・4・4・4(16)48約221.5点
33主要教科タイプ5・4・4・4・4(21)3・3・3・3(12)45約207.7点
33実技タイプ4・3・3・3・3(16)5・4・4・4(17)50約230.8点

検算してみますね。

32の実技タイプは、5教科が16、実技が16×2=32で、換算内申は48です。48×300÷65は約221.5点になります。

表を見ると、31の実技タイプ(47)が、33の主要教科タイプ(45)を上回っています。素内申では2点低いのに、換算内申では逆転するんです。

内申点31〜33を主要教科タイプと実技タイプに分け、換算内申と調査書点の違いを並べた図解
よくある勘違い

「主要教科タイプは損」と考えることです。5教科は当日の学力検査でも点数になるので、主要教科が強い人は当日点で取り返しやすい面もあります。どちらが有利かは、志望校の比率しだいです。

調査書点の端数の扱いは、都の要綱で確かめてみてください。換算内申のしくみは換算内申とはでくわしく紹介しています。

内申点32の偏差値の目安は出せるの?

先に結論

「内申点32なら偏差値○」という対応表は作れません。内申点は学校の中の評価で、偏差値は模試を受けた人の中での位置だからです。

『それでも、だいたいの目安くらいは知りたい』という気持ち、よく分かります。ただ、内申点31の偏差値も、内申点33の偏差値も、公式に決まった数字はないんです。

理由はシンプルで、2つは別の物差しだからです。評定は先生が目標に照らしてつける評価で、ほかの人との順位ではありません。

一方の偏差値は、同じ模試を受けた人の中での位置です。模試が変われば、同じ人でも数字が変わります。

内申点と模試の偏差値を並べて見る

目安を数字で決めるかわりに、自分の内申点と模試の偏差値を並べて、どちらが強いかを見てみましょう。

自分の状況考え方
模試の偏差値が、志望校の目安より高い当日点の割合が大きい学校なら、内申の差を取り返しやすい
模試の偏差値が、志望校の目安と同じくらい内申をあと1〜2点上げると安心材料になる
模試の偏差値が、志望校の目安より低い当日点を伸ばす計画と、内申の比重が大きい学校の両方を調べる

「志望校の目安」は、学校の先生や模試の資料で確かめる数字です。内申点と偏差値の関係そのものは、内申点と偏差値の関係で順を追って紹介しています。

31〜33から志望校を考える時の計算

先に結論

31と33の2点の差が入試で何点になるかは、地域と学校の方式で変わります。愛知県の方式で計算すると、2点の差が4点から8点の差になります。

ここでは、東京都とは別の地域として、愛知県の令和9年度入試(一般選抜)で計算してみます。愛知県では、中3の9教科の評定合計を2倍した数が「評定得点」で、90点満点です。

学力検査は5教科で110点満点(1教科22点)です。学校ごとに、次の5つの方式から1つを選んでいます。

方式計算のしかた内申点31内申点32内申点33
Ⅰ評定得点+学力検査626466
Ⅱ評定得点×1.5+学力検査939699
Ⅲ評定得点+学力検査×1.5626466
Ⅳ評定得点×2+学力検査124128132
Ⅴ評定得点+学力検査×2626466

表の数字は、評定得点の側だけを計算したものです。例えば方式Ⅳでは、32×2=64、64×2=128になります。

方式Ⅳの学校なら、31と33の差は8点です。学力検査をそのまま足す方式なので、当日の学力検査で8点多く取れば並ぶ計算になります。

方式Ⅲや方式Ⅴの学校では、学力検査に1.5倍や2倍がかかります。内申の差は4点のままなので、当日点で取り返しやすい方式と言えますね。

自分の内申点で計算してみる手順
  1. 自分の地域で、どの学年の評定を使うかを確かめる
  2. 教科や学年にかかる倍率で、内申点を数え直す
  3. 志望校が選んでいる比率や方式を確かめる
  4. 内申が1〜2点違うと、入試で何点の差になるかを出す
  5. その差を、当日の学力検査で何点にあたるかに直す
内申点31と33の差が、志望校の方式によって入試で何点の差になるかを計算する手順を示した図解

東京都なら、2点の差は当日の何点?

東京都の7:3の学校でも、同じように計算できます。表の31の主要教科タイプ(換算内申43)と、33の主要教科タイプ(換算内申45)の差は、換算内申で2点、調査書点で約9.2点です。

学力検査は500点満点を700点に直すので、素点1点が1.4点にあたります。約9.2点を1.4で割ると、当日の素点で約6.6点分という計算になります。

検算すると、2×300÷65は約9.23、9.23÷1.4は約6.6です。『2点上げても大して変わらない』と思うか、『テストの2〜3問分』と思うかで、受け止め方は変わりますよね。

31と33の実技タイプどうし(47と50)なら、換算内申の差は3点に広がり、調査書点で約13.8点になります。素点に直すと約9.9点分です。

どちらの差も、当日点でどれくらい取り返せるかを考える材料になります。

愛知県の各校の方式は、県が公表している一覧で確かめられます。どの地域も年度ごとに変わることがあるので、受験する年度の要項を見ておきましょう。

一人でやるか、人の手を借りるか

『計算は分かったけど、あと1〜2点をどう上げればいいか分からない』という人もいますよね。一人で計画を立てて進められる人もいますが、人の手が役立つ場面もあります。

  • 実技と5教科のどちらに時間を使うか、一緒に決めてほしい時
  • 前の学年でつまずいた単元に戻って、学び直したい時
  • 定期テストの範囲に合わせて、2週間の計画を立てたい時
  • ワークや提出物の期限を、誰かに見てもらいたい時

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内申点31〜33でよくある相談

先に結論

多いのは「この内申でどのくらいの高校に行ける?」「内申と模試の偏差値に差があって決められない」「中1・中2で上がってきたけど大丈夫?」の3つです。

Yahoo!知恵袋などで多かった相談を、内容を変えない範囲でまとめて答えます。

相談1:内申点31だと、どのくらいの偏差値の高校に行ける?

いちばん多い相談です。ただ、ここまで見てきたとおり、内申点31の偏差値を1つの数字で答えることはできません。

かわりに、志望校の候補を3つほど挙げて、それぞれの比率で計算してみてください。同じ31でも、内申の比重が大きい学校と小さい学校では、当日必要な点数がかなり違ってきます。

相談2:内申は31なのに、模試の偏差値はずっと高い。志望校が決められない

内申と模試の偏差値に開きがあると、どちらを信じればいいか迷いますよね。こういう時は、学力検査の割合が大きい方式の学校を候補に入れてみるのが1つの考え方です。

愛知県なら、学力検査に倍率がかかる方式Ⅲや方式Ⅴの学校がそれにあたります。あわせて、評定が上がりそうな教科を1つ見つけておくと安心です。

相談3:中1で32、中2で上がってきた。この調子で大丈夫?

上がってきているのは、とても良い流れです。ただ、どの学年の評定を入試で使うかは地域で違います。

東京都や愛知県の一般入試は中3の評定、神奈川県は中2と中3、大阪府や千葉県は中1から中3まで使います。自分の地域ではどの学年が効くのかを、早めに確かめておきましょう。

先生に聞く時は、例えばこんなふうに聞くと具体的な答えがもらえます。

「受験では何年生の成績が使われますか?」「うちの県は中2と中3だよ。中3は2倍で数えるからね」

よくある質問

内申点32の偏差値はどれくらいですか?

内申点と偏差値をつなぐ公式の対応表はないので、数字では言えません。内申点32は45点満点の約7割で、3と4が混ざった成績です。志望校の比率で計算して、当日点と組み合わせて考えましょう。

内申点31の偏差値と、内申点33の偏差値の目安に違いはありますか?

対応表がないので、偏差値の数字では比べられません。ただ、2点の差が入試で何点になるかは計算できます。愛知県の方式で計算すると、評定得点で4点から8点の差になります。

同じ内申点なら、換算内申も同じですか?

同じとは限りません。東京都の一般入試では、換算内申は「素内申+実技4教科の合計」になるので、実技で4や5を取っている人ほど高くなります。

内申点33なら、上位の高校も目指せますか?

内申点だけでは決まりません。当日点の割合が大きい学校もあれば、内申の比重が大きい学校もあります。志望校の方式と、模試の結果をあわせて先生と相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 内申点31〜33は、3と4が混ざった成績で、45点満点の約7割
  • 東京都では、換算内申は「素内申+実技4教科の合計」になる
  • 同じ32でも、実技タイプは主要教科タイプより換算内申が4高い
  • 内申点と偏差値の対応表はなく、模試の結果と並べて考える
  • 31と33の差が入試で何点になるかは、志望校の方式で計算できる
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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