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『志望校の内申基準って、どこを見れば分かるの?』とネットで調べても、出てくる数字がばらばらで困っている人は多いですよね。ネットの数字をそのまま信じていいのか、不安にもなるはずです。
結論から言うと、志望校の内申基準の調べ方は「公式の資料で数字を確かめ、分からない所を人に聞く」の2段階です。情報源は、募集要項・学校説明会・個別相談・中学校の先生の4つに分けて考えると迷いません。
この記事を読めば、それぞれの情報源で何が分かり、何を聞けばいいかが分かります。
まず、公立と私立で調べるものが違う
私立高校は、各校が推薦や併願優遇の基準を決めて、募集要項などに載せています。公立高校は、内申の基準というより「内申と学力検査の比率や満点」を教育委員会の要項や各校の資料で調べます。
『公立にも○以上という内申基準があるんでしょ?』と思っている人もいるかもしれません。実は、公立と私立では、そもそも調べる中身が違うんです。
- 推薦・単願・併願優遇の基準
- 基準が何教科・どの学期か
- 加点や欠席などの条件
- 調査書に使う学年と満点
- 学力検査との比率
- 学校ごとの選考のしかた
例えば東京都の私立高校では、推薦に出願できるのは「各私立高等学校の定める推薦基準に該当する者」とされています。一方、公立高校は都道府県ごとに、調査書をどう点数にするかが要項で決まっています。
公立高校の「学校ごとの資料」はここにある
公立高校でも、比率や配点は学校ごとに違うことがあります。令和9年度入試の公式資料では、地域ごとに次のような一覧が公表されています。
| 地域(令和9年度) | 学校ごとの違いが分かる資料 |
|---|---|
| 東京都 | 入学者選抜実施方法一覧(別表4) |
| 神奈川県 | 各校の選考基準(選考基準の見方も公表) |
| 千葉県 | 各校の「選抜・評価方法」(令和8年10月15日から各校のウェブページに掲載) |
| 愛知県 | 各校の校内順位の決定方式の一覧 |
| 大阪府 | 各校のタイプを載せたアドミッションポリシーの資料 |
ほかの道府県も、教育委員会のウェブサイトに入試の要項が出ています。「都道府県名+公立高校+入学者選抜」で教育委員会のページを探してみてください。
内申基準の4つの情報源と、分かること
募集要項では「書かれた基準」、学校説明会では「基準の読み方」を確かめます。個別相談では「自分の場合どうか」、中学校の先生には「入試相談などの手続き」を聞きます。1つで済ませず、順番に使うのがコツです。
情報源ごとに、分かることと分かりにくいことを並べてみました。

| 情報源 | 分かること | 分かりにくいこと |
|---|---|---|
| 募集要項 | 入試の区分、日程、出願の条件、書かれている基準 | 基準を公表していない学校の目安 |
| 学校説明会 | 基準の数え方、優遇のしかた、学校の考え方 | 自分の成績で届くかどうか |
| 個別相談 | 自分の成績を伝えた時の考え方 | 確約(入試なので合格の約束ではない) |
| 中学校の先生 | 入試相談の流れ、三者面談、出願の手続き | 学校ごとの細かい基準 |
募集要項で基準の「原本」を手に入れる
東京私立中学高等学校協会は、推薦基準は学校によって違うので、学校説明会や合同説明会で募集要項を手に入れて確かめるよう案内しています。まずは、志望校の募集要項を手元に置くところから始めましょう。
神奈川県の募集案内でも、私立高校の試験日や入学手続日などは、各高校の募集要項で確かめるよう書かれています。
学校説明会では数字の「読み方」を聞く
募集要項の数字は、読み方が分からないと使えません。説明会では、基準が5教科か9教科か、どの学期の成績かなど、書かれていない部分を聞くチャンスです。
基準の読み方は単願・併願優遇の内申基準で、4つのチェックに分けて紹介しています。
個別相談では自分の場合を聞く
説明会のあとに個別相談の時間を設けている学校もあります。ここでは、自分の成績を伝えて「この場合はどう考えればいいか」を聞けます。
個別相談で前向きな話を聞けても、それは合格の約束ではありません。東京都の私立高校の入試相談についても、協会は「合格の可能性」が伝えられるだけで、確約や内定ではないと説明しています。
中学校の先生には手続きと流れを聞く
東京都の私立高校の推薦や併願優遇では、中学校の先生と私立高校の間で入試相談が行われます。協会は、12月頃の三者面談までに志望校を決めて、担任の先生に相談する必要があると説明しています。
埼玉県のように、公立中学校の先生が入試相談を行わない県もあると協会は説明しています。自分の地域の流れは、担任の先生に聞くのがいちばん確かです。
『先生に聞くのは、なんだか気まずい』と感じる人もいますよね。でも、進路の相談は先生にとっても大事な仕事です。「志望校の基準の確かめ方を教えてください」と一言伝えるだけで、話は進みやすくなります。
情報源ごとの「聞くことリスト」
聞くことを先に書き出しておくと、短い時間でも必要なことを確かめられます。ここでは、情報源ごとに聞いておきたいことをリストにしました。
『説明会で何を聞けばいいか分からなくて、結局パンフレットだけもらって帰ってきた』という話はよくあります。聞き方の例を参考に、自分用のメモを作ってみてください。
- 推薦・単願・併願優遇それぞれに基準があるか
- 基準は5教科か9教科か、合計か平均か
- 何年生のどの学期の成績で見るか
- 検定や活動の加点、欠席の決まりがあるか
- 優遇はどんな形か
- 自分の今の成績で、どの受け方が考えられるか
- 基準にあと少し足りない時の考え方
- 当日の試験で大事にしている教科や内容
- 自分の地域で入試相談があるか、いつ頃か
- 三者面談までに何を決めておけばいいか
- 公立高校の調査書に使われる学年と学期
例えば説明会では、こんな聞き方ができます。
「併願優遇の基準は、9教科の合計ですか?中3の2学期の成績で見ますか?」
聞いた答えは、その場でメモしておきましょう。年度によって変わることもあるので、メモに日付を書いておくと後で見直しやすくなります。
調べた結果を1枚の表にまとめる
候補の学校が増えてくると、どの学校で何を聞いたか分からなくなりがちですよね。そこで、調べた結果を1枚の表にまとめておくのがおすすめです。
| 書く欄 | 書き方の例 |
|---|---|
| 学校名と入試の区分 | 推薦・単願・併願優遇・一般のどれか |
| 基準の物差し | 5教科の合計、9教科の合計、平均など |
| 見る成績 | 何年生のどの学期か |
| そのほかの条件 | 加点、欠席の決まりなど |
| 自分の今の数字 | 同じ物差しで計算した数字 |
| どこで確かめたか | 募集要項、説明会、個別相談と、その日付 |
最後の欄に情報源と日付を書いておくと、三者面談で先生に見せる時も話が早く進みます。家族と相談する時の資料にもなりますよ。
調べる時期の目安
中3の夏までに、候補の学校の募集要項を集めます。2学期のうちに説明会や個別相談で基準を確かめ、12月頃の三者面談で受け方を決める、という順番が目安です。
東京都の私立高校の令和9年度の流れをもとに、調べる時期を並べてみます。地域によって時期は違うので、自分の地域の予定に置きかえてみてください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 中3の春〜夏 | 候補の学校を挙げ、募集要項と説明会の日程を調べる |
| 夏〜2学期 | 説明会・個別相談で基準の読み方を聞く |
| 2学期 | 自分の成績を基準の物差しで計算しておく |
| 12月頃 | 三者面談で志望校と受け方を決める |
| 12月15日以降 | 中学校と私立高校の入試相談(東京都の私立の場合) |
模試の結果は、志望校を考える材料の一つです。ただし東京都の私立高校の入試相談では、業者テストなどの偏差値は使われないと協会は説明しています。内申と偏差値の両方の見方は内申点と偏差値の関係で紹介しています。
塾や模試の資料の目安とのつきあい方
塾や模試の資料には、学校ごとの内申の目安が載っていることもあります。こうした数字は、公式の基準とは別ものとして扱いましょう。
目安を見て気になる学校が出てきたら、その学校の募集要項と説明会で、公式の基準を確かめる。この順番を守っておくと、数字に振り回されにくくなります。

志望校の内申基準のよくある相談
「基準に少し足りないけれど模試はいい」「志望校の決め方が分からない」「中2の内申がこのままで大丈夫か」という相談がよく見られます。
志望校の内申基準について寄せられる相談から、よくあるものを要約して紹介します。
内申は基準に少し足りないけれど、模試の判定はいい
内申点が志望校の基準に1か2足りないけれど、模試ではよい判定だった、という中3の相談です。
私立の推薦や併願優遇の基準は、内申などの記録で見られます。東京都の私立の入試相談では偏差値を使わないとされているので、模試がよくても基準の代わりにはなりにくいです。まずは基準の物差しを確かめ、2学期で上げられる教科があるか担任の先生と相談してみてください。
志望校の決め方が分からない
塾の面談までに志望校を決めてくるよう言われたけれど、模試もあまり受けていなくて決め方が分からない、という相談です。
最初から1校にしぼらなくて大丈夫です。通える範囲の学校をいくつか挙げ、募集要項と説明会の日程を集めるところから始めると、比べる材料が自然にそろってきます。
中2の内申がこのままで、公立の志望校に届く?
神奈川県に住む中3から、中2の内申のまま3年も変わらなかったら志望校は難しいか、という相談です。
神奈川県の令和9年度入試では、中2の9教科の評定の合計と、中3の9教科の評定の合計の2倍を足して使います。中3の成績が2倍で入るので、これからの成績も大きく関わります。学力検査との比率も学校ごとなので、志望校の選考基準を確かめてみてください。
基準に届かない時は、受け方を変えたり、当日の試験を重く見る学校を探したりする方法もあります。内申点が低い時の高校選びで、考え方を3つの方向に分けて紹介しています。
一人でやるか、人の手を借りるか
基準が分かると、あとどの教科をどれだけ上げたいかが見えてきます。人の手が役立つのは、例えばこんな場面です。
- つまずいた単元まで戻って教えてもらう
- 定期テストの範囲に合わせて計画を立てる
- 提出物の管理を一緒に確かめる
- 分からない問題を質問できる相手がいる
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よくある質問
内申基準を公表していない学校はどう調べればいいですか?
学校説明会や個別相談で聞いてみるのが近道です。中学校の担任の先生が、入試相談などの流れの中で教えてくれることもあります。
ネットに出ている内申基準の数字は使えますか?
参考にとどめるのが安全です。年度や入試の区分、5教科か9教科かが分からない数字も多いので、志望校の募集要項か説明会で確かめましょう。
公立高校にも内申基準はありますか?
公立高校は、多くの場合「○以上」という出願の基準ではなく、調査書と学力検査の比率や満点で選考します。教育委員会の要項と学校ごとの資料で確かめてください。
志望校の内申基準はいつまでに調べればいいですか?
東京都の私立高校の場合、12月頃の三者面談までに志望校を決めておく必要があると説明されています。夏から2学期にかけて調べておくと余裕があります。
まとめ
- 私立は各校の推薦・併願優遇の基準、公立は比率や満点を調べる
- 情報源は募集要項・学校説明会・個別相談・中学校の先生の4つ
- 情報源ごとに「聞くことリスト」を作っておくと、短い時間で確かめられる
- 個別相談や入試相談の答えは、合格の確約ではない
- 夏までに資料を集め、2学期に確かめ、12月頃の三者面談で受け方を決める





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