単願・併願優遇の内申基準|基準の見方と確かめ方

単願・併願優遇の内申基準の見方と確かめ方を解説する記事のアイキャッチ

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私立高校の資料を見ていると、「単願」「併願優遇」という言葉と一緒に内申の基準が出てきますよね。『自分の内申で足りているのか、読み方がよく分からない』という人も多いはずです。

結論から言うと、単願・併願優遇の内申基準は、数字だけ見ても判断できません。どの学期の成績か、何教科で数えるか、加点があるか、欠席の決まりがあるか、の4点をそろえて読むのがコツです。

この記事を読めば、基準の数字を自分の成績と正しく見比べる方法と、確かめる順番が分かります。

目次

単願と併願優遇は何が違う?

先に結論

単願は、その私立高校を第一志望にして受ける形です。併願優遇は、公立高校などと併願しながら、基準を満たした人が優遇を受けられる形です。どちらも基準や優遇のしかたは学校ごとに決められています。

『単願と併願の違い、先生から説明されたけどピンとこない』という声はよく聞きます。ここでは、東京都の私立高校の説明をもとに、違いを並べてみます。

単願(専願)
  • その私立高校が第一志望
  • 合格したらその学校に進む前提で受ける
  • 学校によっては基準を設けて優遇がある
併願優遇
  • 公立高校などと併願できる
  • 公立がだめだったらその私立に入学する、という形が一般的
  • 推薦書は不要だが、入試相談が必要

東京私立中学高等学校協会は、併願優遇を「各私立高校が成績等の基準を設け、その基準を満たした生徒に対して、加点するなどの優遇を行う制度」と説明しています。どう優遇するかは学校ごとに違い、併願優遇を行わない学校もあります。

推薦入試との違いも気になる人は、高校の推薦入試と内申点を読んでみてください。私立全体の入試方式は私立高校の内申点でまとめています。

基準を満たしても当日のテストはある

ここは誤解されやすいところです。併願優遇は一般入試の中の優遇なので、当日の学力試験を受けます。

協会の説明でも、当日のテストで合格ラインに届かなければ不合格になる、とされています。『基準に届いたからもう安心』と気を抜かないようにしましょう。

単願と併願優遇、どちらで考える?

どちらを選ぶかは、第一志望がどこかで変わります。自分の状況に近いものを見てみてください。

自分の状況考えやすい受け方
その私立高校がいちばん行きたい学校推薦か単願(基準と条件を確かめる)
公立が第一志望で、私立を押さえにしたい併願優遇(基準に届いているか確かめる)
基準に届かないが、受けてみたい私立がある優遇を使わないフリー受験

迷った時は一人で決めずに、家族と話してから三者面談にのぞむと安心です。

内申基準を読む時の4点チェック

先に結論

単願・併願優遇の内申基準を読む時は、「どの学期」「何教科」「加点の有無」「欠席」の4点を確かめます。この4つがそろわないと、自分の成績が基準に届いているかは判断できません。

例えば「基準は○以上」とだけ書かれていても、9教科の合計なのか、5教科の合計なのかで意味がまったく違いますよね。ここからは、4つの点を1つずつ見ていきます。

単願・併願優遇の内申基準を読む時の4点チェックを示した図解
チェック確かめること読み違えると
どの学期中3の何学期までの成績か、中2も入るか見ている通知表が違ってしまう
何教科5教科か9教科か、合計か平均か届いているのに足りないと思い込む
加点の有無検定・部活・生徒会などで加点があるか使える加点を見落とす
欠席欠席日数に条件があるか成績は届いていても条件に当たる

1.どの学期の成績か

同じ中3でも、1学期の成績と2学期の成績では評定が違うことがあります。2学期制の学校なら、前期の成績を見るのかどうかも気になるところです。

基準がどの時点の成績を見ているかは、募集要項や説明会で確かめましょう。分からなければ、担任の先生に聞くのがいちばん早いです。

2.何教科で、どう数えるか

基準の書き方は学校によっていろいろです。合計で書く学校もあれば、平均で書く学校もあります。

基準の書き方の例数え方
5教科の合計国語・数学・英語・理科・社会の評定を足す
9教科の合計実技4教科も含めて9教科の評定を足す
評定の平均合計を教科の数で割る
条件付き合計に加えて「1がないこと」などの条件がつく場合

最後の「条件付き」は書き方の例として挙げたもので、実際の条件は学校によります。数字の横に小さく書かれている注意書きまで読んでみてください。

3.加点があるかどうか

学校によっては、英検などの検定や、部活動・生徒会などの活動を加点の対象にしていることがあります。英検の実施団体は、高校入試での活用の方法として「得点換算」「試験免除」「加点」「判定優遇」「合否参考」を挙げています。

加点の有無や中身は学校ごとです。検定の扱いは英検・漢検は内申に有利?でくわしく紹介しています。

4.欠席の決まりがあるか

東京私立中学高等学校協会は、入試相談で使う資料に「出欠等の記録」を挙げています。欠席日数に条件を設けているかは学校によるので、気になる人は先に確かめておきましょう。

体調を崩して休みが多かった時期がある人は、不安になりますよね。そんな時は、説明会で「欠席日数について決まりはありますか?」と聞いてみてください。事情がある場合の扱いも、学校によって答えが違うことがあります。

よくある読み違い

「欠席の決まりは書いていないから大丈夫」と決めつけてしまうパターンです。募集要項に書かれていない場合でも、説明会や個別の相談で聞くと分かることがあります。

同じ通知表でも、物差しで数字が変わる

先に結論

同じ成績でも、5教科で数えるか9教科で数えるかで、基準と比べる数字が変わります。自分の評定を両方の物差しで計算しておくと、資料を見た時にすぐ比べられます。

ここでは架空の評定で計算してみます。例えば9教科の評定がこうだった場合です。

教科評定
国語4
数学3
英語4
理科3
社会4
音楽3
美術4
保健体育3
技術・家庭3

5教科の合計は、4+3+4+3+4=18です。実技4教科の合計は3+4+3+3=13なので、9教科の合計は18+13=31になります。

9教科の平均にすると、31÷9で約3.4です。小数の扱いは学校によって違うことがあるので、平均で書かれた基準と比べる時は、計算のしかたも確かめておきましょう。

自分の数字を準備する手順
  1. 通知表から9教科の評定を書き出す
  2. 5教科の合計と9教科の合計をそれぞれ出す
  3. 9教科の平均も出しておく
  4. 志望校の基準の書き方に合わせて見比べる

『5教科なら届いているのに、9教科だと足りない』ということもありえますよね。どちらで見るのかが分かれば、上げたい教科もはっきりします。

基準まであと少しの時、どの教科を見る?

例えば上の評定で、基準が「9教科の合計32」だったとします。あと1足りない状態ですね。

この場合、9教科のどれか1つが3から4に上がれば、31+1=32で届きます。一方で基準が「5教科の合計」なら、実技教科が上がっても数字は変わりません。

基準の物差し上がると数字が変わる教科
5教科の合計国語・数学・英語・理科・社会
9教科の合計9教科のどれでも
9教科の平均9教科のどれでも(合計を9で割る)

「どの教科を頑張ればいいの?」「まず基準が5教科か9教科か調べよう」という順番で考えると、時間の使い方を決めやすくなります。評定は定期テストだけでなく、提出物や授業での取り組みも合わせて決まるので、教科の先生の話もよく聞いておきましょう。

単願・併願優遇の基準を確かめる流れ

先に結論

基準は学校説明会などで募集要項を手に入れて確かめます。東京都の私立高校では、12月頃の三者面談で志望校を決め、中学校の先生と高校の入試相談につなげる流れです。

『基準ってどこで見られるの?』と迷ったら、まずは学校説明会です。協会も、推薦基準は学校によって違うので、説明会などで募集要項を入手して確かめるよう案内しています。

基準を確かめる時のチェックリスト
  • 募集要項に単願・併願優遇の欄があるか
  • 基準の数字と、その横の注意書き
  • 4点チェック(学期・教科数・加点・欠席)
  • 公立と併願する時の入学手続きの締め切り

東京都の私立高校では、併願優遇を使う場合も入試相談が必要です。協会は、12月頃の三者面談までに志望校を決めて、担任の先生に相談する必要があると説明しています。

入試相談は、通常12月15日以降の数日間に、中学校の先生と私立高校の間で行われます。伝えられるのは「合格の可能性」で、確約ではありません。

基準の調べ方をもっと具体的に知りたい人は、志望校の内申基準の調べ方を見てみてください。

併願優遇の基準を確かめてから出願するまでの流れを示した図解

単願・併願優遇のよくある相談

先に結論

「併願優遇は誰が決めるの?」「ほとんど内申で決まるって本当?」「単願と併願の意味をもう一度知りたい」という相談がよく見られます。

単願・併願優遇の内申基準について寄せられる相談から、よくあるものを要約して紹介します。

併願優遇を取るには、誰と相談すればいい?

中3の子どもの併願優遇について、担任と志望校の相談で決まるのか、という保護者からの相談です。

東京都の私立高校の場合、入試相談は中学校の先生と私立高校の間で行われます。家庭では、三者面談までに志望校と受け方を決めて、担任の先生に伝えておくのが大事です。

併願優遇は、ほとんど内申で合否が決まる?

「併願優遇だと、内申でほぼ決まると聞いた」という相談です。

内申の基準を満たしていることが優遇の前提なのは確かです。ただ、併願優遇も一般入試なので、当日のテストで合格ラインに届かなければ不合格になることもあると説明されています。

単願と併願の意味がよく分からない

学校の先生から説明を受けたけれど、内容がよく分からなかった、という中学生の相談です。

ざっくり言うと、単願は「この学校が第一志望」、併願は「ほかの学校と並べて受ける」です。分からないままにせず、もう一度先生に「自分の場合はどっち?」と聞いてみてください。

基準に届かない時は

基準に届かない場合でも、優遇を使わずにフリー受験で受ける方法があります。内申が低い時の考え方は内申点が低い時の高校選びで紹介しています。

一人でやるか、人の手を借りるか

基準まであと少し、という時は、2学期の定期テストと提出物が大事になってきます。人の手が役立つのは、例えばこんな場面です。

  • つまずいた単元まで戻って教えてもらう
  • 定期テストの範囲に合わせて計画を立てる
  • 提出物の締め切りを一緒に確かめる
  • 分からない問題をすぐ質問できる

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よくある質問

単願・併願優遇の内申基準は、どこで分かりますか?

志望校の募集要項や学校説明会で確かめます。基準は学校ごと・年度ごとに違い、公表のしかたも学校によります。分からない時は担任の先生に相談してみてください。

併願優遇の基準を満たせば合格ですか?

合格が決まるわけではありません。併願優遇は一般入試の中の優遇で、当日のテストで合格ラインに届かなければ不合格になることもあると説明されています。

併願優遇に中学校長の推薦書は必要ですか?

東京都の私立高校の説明では、併願優遇に推薦書は不要です。ただし入試相談は必要とされています。

基準が5教科か9教科か書いていない時はどうすればいいですか?

説明会や担任の先生に確かめましょう。両方の合計を自分で計算しておくと、聞いた時にすぐ比べられます。

まとめ

この記事の要点
  • 単願は第一志望として受ける形、併願優遇は公立などと併願しながら優遇を受ける形
  • 内申基準は「どの学期」「何教科」「加点の有無」「欠席」の4点をそろえて読む
  • 同じ通知表でも、5教科と9教科で基準と比べる数字が変わる
  • 併願優遇も当日のテストがあり、基準を満たしても合格の確約ではない
  • 基準は募集要項と説明会で確かめ、三者面談までに担任の先生に相談する
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

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