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中3になると、高校受験の内申書(調査書)という言葉を急によく聞くようになりますよね。『結局、高校は内申書のどこを見ているの?』と気になっている人も多いはずです。
結論から言うと、内申書の中で点数になるのは主に教科の成績です。活動の記録などは、地域や入試の種類によって「参考にされる」か「使われない」かが分かれます。
この記事では、内申書の欄を3つに分けて、中3の1年間で何を意識すればいいかが分かるようにしました。
高校受験の内申書で見られるのはどこ?3つに分けて考える
高校受験の内申書は「点数になる所」「参考にされる所」「学校や地域で扱いが違う所」に分けると見通しがよくなります。まず力を入れるのは、どの地域でも点数になる教科の成績です。
内申書そのものが何かは内申書とはで紹介しました。ここでは、高校受験で実際にどう見られるかに絞って話します。
『全部の欄が同じように見られる』と思っていると、何から手をつければいいか迷いますよね。そこで、欄を3つのグループに分けてみます。

| グループ | 主な欄 | 公式資料で分かる例(令和9年度入試) |
|---|---|---|
| 点数になる所 | 各教科の評定 | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府で、評定が計算式に入る |
| 参考にされる所 | 活動の記録、行動の記録、自己申告書など | 大阪府は一部の段階で「活動/行動の記録」を資料にする。静岡県は共通枠の第2段階で記載事項を使う |
| 扱いが違う所 | 観点別評価、記載事項の加点、出欠 | 神奈川県は「主体的に学習に取り組む態度」を点数にする。千葉県は記載事項を学校ごとに加点できる |
同じ「内申書」でも、県によって見られ方がかなり違うんです。
静岡県は少し変わった使い方
静岡県の共通枠は、点数の比率ではなく段階で選ぶしくみです。まず9教科の評定合計の上位から対象を絞り、次に学力検査の上位を合格者にします。
そのあとの段階で、内申書の学習の記録以外の記載事項と面接の結果が使われます。教科の成績も、活動の記録も、それぞれ別の段階で見られるわけです。
自分の地域を3つに当てはめてみる
自分の地域ではどうなのかは、教育委員会が出している入学者選抜の要項で確かめられます。要項は文字が多いので、次の3つの問いだけ探してみてください。
- 調査書の得点に使う学年と、教科ごとの倍率
- 評定のほかに、点数や合否の資料になる欄があるか
- 志望校が、学校ごとに決める数値や方式を持っているか
例えば、友達とこんな会話になったことはありませんか。
「委員長をやると内申書で有利なんでしょ?」「うちの県だと、点数になるのは評定だけみたいだよ」
どちらが正しいかは、住んでいる地域と入試の種類で変わります。3つの問いで確かめておけば、こうした噂に迷わずに済みます。
公立高校の一般入試では、内申書のどこが点数になる?
公立高校の一般入試で点数になるのは、ほとんどが教科の評定です。ただ、どの学年を使うか、何倍にするか、観点別評価まで使うかは地域で違います。
『評定だけ見ればいいなら簡単』と思いますよね。ただ、評定の「使われ方」にも地域ごとの違いがあります。
評定の使われ方の違い
| 地域(令和9年度入試) | 評定の使われ方の特徴 |
|---|---|
| 東京都 | 中3の評定。学力検査をしない教科は2倍にする |
| 神奈川県 | 中2の評定に、中3の評定の2倍を足す |
| 千葉県 | 中1から中3の評定の合計に、学校ごとの数値(K)をかける |
| 大阪府 | 中1×2、中2×2、中3×6の倍率で、各教科50点にする |
計算のしかたは高校受験の内申点でくわしく取り上げています。ここで覚えておきたいのは、内申書の評定欄がそのまま点数の元になる、ということです。
観点別評価まで点数になる地域もある
神奈川県では、中3の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を、Aは3点、Bは2点、Cは1点として合計します。これを100点満点に換算して、第2次選考で使います。
つまり、評定の「5」や「4」だけでなく、その中身の観点別評価まで見られることがあるんです。観点別評価のしくみは観点別評価と内申点で紹介しています。
東京都の推薦入試でも、学校によっては評定ではなく観点別評価を点数にします。どちらを使うかは学校ごとに決まっています。
推薦入試・私立高校では、内申書のどこを見る?
推薦入試や私立高校の入試相談では、教科の評定に加えて、活動や出欠などの記録も見られることがあります。基準は学校ごとなので、募集要項で確かめるのが基本です。
一般入試と比べて、推薦や私立は「人となり」も見られると聞きますよね。実は、公式資料でもそれが分かる書き方がされています。
都立高校の推薦入試
東京都の令和9年度の推薦入試では、調査書に加えて、面接や小論文・作文などを合わせて選考します。調査書は、9教科の評定か、観点別評価のどちらかを学校が選んで点数にします。
評定を使う場合、特定の教科に倍率はかけません。9教科の評定をそのまま使うので、満点は45点です。
自己PRカードは点数にせず、面接の資料として使われます。くわしくは都立高校の推薦入試と内申で取り上げています。
私立高校の入試相談
東京の私立高校では、推薦入試や併願優遇を受けたい人について、中学校と高校が「入試相談」をします。東京私立中学高等学校協会の説明では、通常12月15日以降の数日間で行われます。
入試相談で使う資料は、学習(内申と観点別評価)、実技、特別活動、出欠などの記録です。偏差値を使った相談は行わない、とされています。
推薦入試の提出書類には、中学校長の推薦書と調査書があり、この2つは提出が求められます。推薦の基準は学校ごとに違うので、学校説明会などで募集要項を手に入れて確かめましょう。
神奈川県の私立高校の場合
神奈川県の令和9年度の募集案内には、県内の私立高校の入試の種類が載っています。中学校長の推薦が必要なのは推薦入試で、一般入試の単願・併願・オープンでは推薦は不要とされています。
| 入試の種類(神奈川県の私立・原則) | 学力試験 | 中学校長の推薦 |
|---|---|---|
| 推薦入試 | 原則なし | 必要 |
| 一般入試 単(専)願 | あり | 不要 |
| 一般入試 併願 | あり | 不要 |
| 一般入試 オープンなど | あり | 不要 |
どの入試でも、内申書は学校に提出される書類の一つです。私立の内申基準の調べ方は志望校の内申基準の調べ方で紹介しています。
入試相談で伝えられるのは「合格の可能性」で、確約や内定ではありません。基準を満たしていても、気をゆるめずに準備を続けましょう。
中3の1年間で、内申書のために意識したいこと
内申書に入る成績は、多くの地域で中3の2学期ごろまでのものです。1学期から授業と提出物を積み重ね、2学期の終わりまでに大事な情報を確かめておきましょう。
『いつまでの成績が入るの?』は、中3の人が一番気になるところですよね。公式資料で分かる例を見ると、中3の12月ごろが一つの区切りになっています。
中3の時間軸表(東京都の令和9年度入試の例)

| 時期 | 内申書との関係 | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 1学期 | 中3の評定の参考になる | 授業と提出物を習慣にする |
| 夏休み | 前の学年の単元まで戻れる時期 | 苦手な単元を戻って復習する |
| 2学期 | 中3の評定の参考になる | 定期テストと提出物を落とさない |
| 12月31日 | この時点の内容で調査書が作られる | 三者面談で志望校と基準を確かめる |
| 1月15日まで | 調査書の内容が保護者に通知される | 内容を家族で確かめる |
日付は東京都の令和9年度入試のものです。神奈川県では中3の評定は2学期までのものとされ、静岡県も2学期末までの学習状況で記入します。
毎日の生活でできること
- 授業で分からないところを、その週のうちに質問する
- ワークやレポートは、期限より前に出す
- 定期テストの答案は、返ってきた日に直しをする
- 係や委員会、大会などの事実を、日付とともにメモする
- 志望校の募集要項を、夏休みまでに一度見ておく
三者面談で聞いておきたいこと
12月ごろの三者面談は、内申書について先生に直接聞ける大事な場です。『何を聞けばいいか分からない』まま終わってしまう人も多いので、事前にメモしておきましょう。
- 志望校の候補と、それぞれの入試の種類を書き出す
- 私立の推薦や併願優遇の基準を、募集要項で調べておく
- 「自分の評定で基準に届いているか」を先生に聞く
- 内申書に書いてほしい活動の事実を伝える
例えば、「この高校の併願優遇の基準に、今の評定は届いていますか」のように、具体的に聞くと答えがもらいやすくなります。
活動の事実をメモしておくと、内申書の記録だけでなく、面接や自己PRカードの準備にも役立ちます。生徒会や委員会の書かれ方は生徒会・委員会・ボランティアと内申書で紹介しています。
『一人だと計画が続かない』という時は、人の手を借りるのも一つの方法です。苦手な単元の戻り学習や、テスト前の計画づくりを一緒に進めてもらえます。
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高校受験の内申書でよくある相談
よくある相談は「3学期の成績」「学校の外での活動」「遅刻や欠席」の3つです。どれも、地域の要項でかなりの部分が確かめられます。
知恵袋などで見かける相談から、高校受験の内申書に関わるものを3つ選んで答えます。
相談1:高校に送る内申書に、3学期の成績は入る?
『3学期でがんばれば、まだ間に合う?』という相談です。
公式資料で分かる地域では、中3の12月ごろまでの成績が使われています。東京都は12月31日現在の内容で、1学期と2学期の成績を十分参考にします。
神奈川県・静岡県も、中3の評定は2学期までのものです。ただ、3学期の勉強は入試当日の点数につながります。気持ちを切り替えて、当日点で取り返すつもりで進めましょう。
相談2:部活ではなく、学校の外のクラブの活動は書かれる?
『学校の部活じゃなくて、地域のスポーツクラブで続けているけど書かれる?』という相談です。
東京都の諸活動の記録は、特別活動等とその他の「学校内外の活動」から特筆すべきものを取り上げる、とされています。千葉県の特記事項にも、表彰などを書く欄があります。
どの活動を書くかは学校が判断するので、担任の先生に事実を伝えておきましょう。習い事の伝え方は内申書に書ける習い事・検定で紹介しています。
相談3:遅刻や欠席は、受験にどれくらい響く?
『遅刻が多かったけど、内申書に書かれて不利になる?』という心配です。
これは地域で大きく違います。東京都の調査書には出欠の欄がなく、愛知県は令和9年度から出欠の記録を調査書情報から削除しました。一方で、静岡県の調査書には欠席日数や遅刻・早退の回数の欄があります。
自分の地域の扱いは遅刻は内申に響く?で確かめ方を紹介しています。
よくある質問
高校受験の内申書は誰が書きますか?
中学校が作り、校長が確認して高校に送ります。東京都の諸活動の記録は、担任だけでなく関係する先生の意見も合わせて書かれます。
内申書の中身を前もって知ることはできますか?
東京都の令和9年度入試では、中学校長が調査書の内容を保護者に通知する手続きがあります。他の地域は、学校の案内で確かめてください。
私立高校の単願や併願優遇でも内申書は使われますか?
使われます。東京の私立高校の入試相談では、内申などの記録をもとに相談が行われます。基準は学校ごとなので、募集要項や説明会で確かめましょう。
内申書の活動の記録は点数になりますか?
東京都ではなりません。千葉県のように学校ごとに加点できる地域や、大阪府のように一部の段階で資料にする地域もあります。
まとめ
- 高校受験の内申書は「点数になる所・参考にされる所・扱いが違う所」に分けて考える
- どの地域でも中心になるのは教科の評定
- 推薦や私立の入試相談では、活動や出欠の記録も見られることがある
- 多くの地域で、中3の12月ごろまでの成績が使われる
- 活動の事実はメモし、募集要項と地域の要項で確かめる





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