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「生徒会に立候補すると内申にいいらしいよ」「委員会に入ると内申が上がるんだって」。そんな話を友達から聞いたこと、ありますよね。『本当なら、やっておいた方がいいのかな』と迷っている人もいるはずです。
結論から言うと、生徒会・委員会・ボランティアは内申書(調査書)に書かれることがあります。ただ、書かれる欄があるか、それが点数になるかは、住んでいる地域で違うんです。
この記事を読めば、活動がどの欄に関わるのかと、先生への伝え方が分かります。
生徒会・委員会・ボランティアは内申書のどこに書かれる?
学校の記録(指導要録)では、生徒会や委員会は「特別活動の記録」に、ボランティアは「総合所見」などの欄に関わります。高校に送る調査書にそれがどう入るかは、都道府県ごとに決まっています。
まずは、学校の中で活動がどう記録されるかから見ていきましょう。内申書の全体像は内申書とはで紹介しています。
学校は、生徒一人ひとりについて「指導要録」という記録を学年ごとに作ります。高校に送る調査書は、この記録を元に作られます。

指導要録での見取り図
| 活動 | 関わる欄 | 書かれ方 |
|---|---|---|
| 生徒会の役員・委員 | 特別活動の記録 | 学校が決めた観点で、十分満足できる状況なら○印 |
| 委員会・学級の係 | 特別活動の記録 | 同上。特別活動に関する事実や所見は総合所見にも書かれる |
| 学校行事(合唱コンクールなど) | 特別活動の記録 | 行事ごとに○印 |
| ボランティア | 総合所見及び指導上参考となる諸事項 | 学校内外の社会奉仕体験活動として書かれる |
| 表彰 | 総合所見及び指導上参考となる諸事項 | 表彰を受けた行為や活動として書かれる |
国が示す中学校の指導要録の様式では、ボランティアは「学校内外におけるボランティア活動など社会奉仕体験活動」として書く事項に入っています。学校の外の活動も、記録の対象になりうるんです。
『○印って、何をすればつくの?』と思った人もいますよね。特別活動の記録の観点は、学校がそれぞれ決めます。何を見ているかは学校ごとなので、気になる時は担任の先生に聞いてみてください。
地域ごとの見取り図:調査書でどう扱われる?
高校に送る調査書に活動の欄があるか、それが点数や資料になるかは地域で大きく違います。同じ「生徒会長」でも、点数になる地域、参考にされる地域、欄そのものがない地域があります。
ここがこの記事のいちばん大事なところです。令和9年度入試の公式資料で分かる範囲を、7都府県で並べてみます。
| 地域(令和9年度入試) | 活動に関わる欄 | 選抜での扱い |
|---|---|---|
| 東京都 | 諸活動の記録 | 書かれることはあるが、点数にはならない |
| 神奈川県 | 特別活動等の記録欄(学級活動の係・生徒会の委員・学校行事の係・部活動) | 選考の計算式に、活動の記録を点数にする決まりは見当たらない |
| 埼玉県 | 調査書の記載項目は教科の記録と総合的な学習の時間の記録 | 活動の欄がない |
| 千葉県 | 特別活動の記録、特記事項(奉仕活動・表彰など) | 学校ごとに50点を上限に加点できる |
| 静岡県 | 特別活動の記録(学級活動・生徒会活動・学校行事)、諸活動の記録 | 共通枠の第2段階で、面接とあわせて資料になる |
| 愛知県 | 総合所見及び指導上参考となる諸事項など | 令和9年度から行動の記録・出欠の記録を削除 |
| 大阪府 | 活動/行動の記録 | 一般入学者選抜の一部の段階で資料になる |
東京都の要綱には、諸活動の記録の記入例として「図書委員として『図書だより』の作成を担当(第3学年)」という書き方が載っています。役職名だけでなく、何を担当したかまで書く形なんです。
東京都の諸活動の記録に書けるもの
東京都では、目立つ成果がある活動だけでなく、次のような活動も書けるとされています。
- 積極的な態度や意欲をもって取り組んでいる活動
- 人として成長するうえで好ましい影響がある活動や、他の生徒に好ましい影響を与えている活動
- 中学校3年間の継続的な活動や、各学年の特筆すべき活動
『役員じゃないと書かれない』とは限らないということです。地道に続けた係の仕事も、記録の対象になりえます。
静岡県では活動の記録が合否の資料になる
静岡県の共通枠では、まず評定と学力検査で合格者の多くを決めます。そのあとの段階で、調査書の学習の記録以外の記載事項と面接の結果をもとに、共通枠定員の10%程度の合格者を決めます。
その記載事項には、学級活動・生徒会活動・学校行事の特別活動の記録や、諸活動の記録が含まれます。活動がはっきり合否の資料として書かれている例です。高校受験で調査書のどこが見られるかは高校受験の内申書でくわしく取り上げています。
入試の制度は年度ごとに変わることがあります。志望する地域の教育委員会の入学者選抜の要項で、調査書の欄と使われ方を確かめてください。
生徒会や委員会で内申点は上がるの?
多くの地域で、内申点は教科の評定から計算します。生徒会や委員会に入ったからといって、教科の評定が上がるわけではありません。活動は、教科とは別の欄で見られるものです。
『委員会に入れば内申点が上がるって聞いたのに』と思った人もいますよね。ここは誤解が多いところです。
教科の評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で決まります。生徒会や委員会の活動は、その教科の観点とは別の記録です。
「生徒会をやると内申点に1点足される」のような話を耳にすることがあります。ただ、公式資料で確かめられる範囲では、活動が教科の評定に足されるしくみは見当たりません。千葉県の加点も、評定とは別に学校ごとに行うものです。
活動が意味を持つ場面
では、活動はまったく意味がないのかというと、そんなことはありません。場面によっては、しっかり見られます。
| 場面 | 活動との関係 |
|---|---|
| 千葉県の公立高校 | 記載事項を学校ごとに加点できる |
| 静岡県の公立高校 | 共通枠の第2段階で、記載事項が資料になる |
| 大阪府の公立高校 | 一部の段階で、活動/行動の記録が資料になる |
| 東京の私立高校の入試相談 | 学習の記録に加えて、特別活動などの記録も使う |
| 推薦入試の面接 | 自分の言葉で活動を話す材料になる |
推薦入試での見られ方は高校の推薦入試と内申点でくわしく取り上げています。
担任の先生に伝える活動メモの作り方
活動の記録は、学校が事実をもとに書きます。いつ、どの係や委員を、どんな内容でやったかをメモにしておくと、記録に残りやすく、面接の準備にもそのまま使えます。
『先生は見ているから、言わなくても分かってくれる』と思いますよね。学校の中の活動はそうかもしれません。でも、学校の外のボランティアは、先生が知らないことも多いんです。
- 学年ごとに、入った委員会や係、生徒会の役職を書き出す
- それぞれで担当した仕事を、具体的に一言で書く
- 学校の外のボランティアは、日付と場所、内容を書く
- 表彰や感謝状があれば、そのコピーをそろえる
- 三者面談の前に、担任の先生に渡して相談する
活動メモの例
例えば、こんな形でまとめておくと伝わりやすくなります。
| 学年 | 活動 | 担当したこと |
|---|---|---|
| 第1学年 | 学級の係 | 黒板の日付と時間割の書きかえ |
| 第2学年 | 図書委員 | 「図書だより」の作成を担当 |
| 第3学年 | 生徒会の役員 | 朝のあいさつ運動の企画 |
| 第3学年 | 地域のボランティア | 公園の清掃活動に参加 |
ここに書いた活動は書き方の例です。自分が実際にやったことを、同じ形で書いてみてください。

メモは面接の準備にもなる
このメモは、推薦入試の面接や自己PRカードでもそのまま使えます。「担当したこと」に、うまくいかなかったことや工夫したことを一行足しておくと、話す時の材料になります。
例えば、面接ではこんなやりとりになることがあります。
「委員会で大変だったことは何ですか」「図書だよりの記事が集まらなかった時、クラスごとにおすすめの本を一冊ずつ書いてもらう形に変えました」
活動の数より、こうした具体的な一場面のほうが伝わります。
勉強との両立も大事にする
活動に力を入れるほど、勉強の時間は限られてきます。内申点の中心は教科の評定なので、定期テスト前は勉強を優先できるように、予定を早めに立てておきましょう。
一人で計画を立てるのが難しい時は、人の手を借りるのも一つの方法です。活動の予定とテストの範囲を見ながら、勉強の計画を一緒に考えてもらえます。
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生徒会・委員会・ボランティアのよくある相談
よくある相談は「委員会に入ると内申が上がるか」「受験の年に役を引き受けるか」「学級委員や行事の係も書かれるか」の3つです。
知恵袋などで見かける相談から、この記事のテーマに合うものを3つ選んで答えます。
相談1:委員会に入ると内申が上がるって本当?
『委員会やボランティアをすると内申が上がると聞いた。今からでも入るべき?』という相談です。
先ほど見たとおり、多くの地域で内申点は教科の評定から計算します。委員会に入っても、教科の評定が直接上がるわけではありません。
ただ、千葉県のように記載事項を加点できる地域や、静岡県・大阪府のように資料にする地域もあります。やってみたい活動なら、内申のためだけでなく、自分の経験として取り組むのがおすすめです。
相談2:中3で委員会の役を引き受けるか迷っている
『受験の年に役を引き受けて、勉強の時間が減るのが不安』という相談です。
迷った時は、次の表で考えてみてください。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| やってみたい気持ちがある | 定期テスト前の予定を先に決めてから引き受ける |
| 推薦入試を考えている | 面接で話せる経験になるかも考える |
| 勉強の時間がすでに足りない | 無理に引き受けず、今の活動を続ける |
| 志望校の地域で記載事項が加点される | 要項で加点の中身を確かめてから決める |
どれを選んでも、それで受験の結果が決まるわけではありません。自分が納得できる方を選びましょう。
相談3:学級委員や合唱コンクールの指揮者も書かれる?
『学級委員や、合唱コンクールの指揮者・伴奏も内申書に書かれる?』という相談です。
指導要録では、学級活動や学校行事は特別活動の記録に関わります。神奈川県の調査書にも、学級活動の係や学校行事の係を書く欄があります。
ただ、調査書のどの欄に何を書くかは、地域の様式と学校の判断によります。書いてほしい活動があれば、メモにして担任の先生に伝えておきましょう。部活の扱いは部活は内申点に関係ある?、学校の外の習い事は内申書に書ける習い事・検定で紹介しています。
よくある質問
生徒会長をやると高校受験で有利になりますか?
地域と入試の種類によります。東京都の公立高校の一般入試では、活動の記録は点数になりません。千葉県のように記載事項を加点できる地域や、推薦入試の面接で話す材料になる場面はあります。
学校の外のボランティアも内申書に書かれますか?
指導要録では、学校内外のボランティア活動が書く事項に入っています。調査書にどう載るかは地域と学校によるので、日付と内容をメモして担任の先生に伝えましょう。
委員会に入っていないと不利になりますか?
多くの地域で内申点は教科の評定から計算するので、委員会に入っていないことで評定が下がるわけではありません。自分に合った形で学校生活に取り組めば大丈夫です。
埼玉県では生徒会の活動は伝えられますか?
令和9年度の埼玉県の調査書は、記載項目が教科の学習の記録と総合的な学習の時間の記録です。志願者が書く自己評価資料は評価されませんが、面接の参考になるので、活動の経験はそこや面接で伝えられます。
活動の記録は何年生の分まで書かれますか?
地域の様式によります。東京都の諸活動の記録には、3年間の継続的な活動や各学年の特筆すべき活動を書けるとされています。神奈川県では活動した学年とともに書きます。
まとめ
- 生徒会・委員会は特別活動の記録、ボランティアは総合所見などの欄に関わる
- 調査書に活動の欄があるか、点数になるかは都道府県で違う
- 多くの地域で、内申点は教科の評定から計算する
- 千葉県の加点、静岡県・大阪府の資料など、活動が見られる場面もある
- 活動の事実はメモにして担任の先生に伝え、面接の準備にも使う





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