内申書に書ける習い事・検定|書かれる欄と確かめ方

内申書に書ける習い事や検定と、書かれる欄・伝え方を解説する記事のアイキャッチ

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ピアノや書道、そろばん、スポーツなど、長く続けている習い事がある人も多いですよね。『この級や段、内申書に書いてもらえるのかな』と気になっている人もいるはずです。

結論から言うと、内申書に書ける習い事は「この種目なら書ける」と決まっているわけではありません。調査書に活動を書く欄があるかどうかと、どんな形で書くかが、地域や学校によって違うんです。

この記事を読めば、習い事がどの欄に書かれうるのかと、先生への伝え方が分かります。

目次

内申書に書ける習い事はある?まずは欄を知ろう

先に結論

習い事や検定は、調査書の「活動の記録」や「特記事項」のような欄に書かれることがあります。ただ、そうした欄がない地域もあり、ある地域でも点数になるとは限りません。

内申書(調査書)の全体像は内申書とはで紹介しています。ここでは、習い事や検定に関わる欄だけを見ていきます。

学校が毎年つける指導要録には、生徒の特徴・特技や表彰を受けた活動を書く欄があります。高校に送る調査書にそれがどう入るかは、地域ごとに決まっています。

地域ごとの習い事に関わる欄

地域(令和9年度入試)習い事・検定に関わる欄点数になるか
東京都諸活動の記録(学校内外の活動から特筆すべきもの)点数にはならない
千葉県特記事項(取得資格・表彰など)学校ごとに50点を上限に加点できる
静岡県特記事項、諸活動の記録共通枠の第2段階で資料になる
埼玉県調査書の記載項目は教科の記録と総合的な学習の時間の記録欄そのものがない

東京都の要綱には、記入例として「○○検定○級を取得(第3学年)」という書き方が載っています。学校の外の活動も、特筆すべきものとして書けることがあるんです。

『じゃあ埼玉だと習い事は意味がないの?』と思った人もいますよね。そんなことはありません。埼玉県には、本人が書く「自己評価資料」があり、面接の参考になります。

千葉県の加点は学校ごとに決まる

千葉県では、調査書の記載事項を、各高校が学校の特色に応じて50点を上限に加点できます。記載事項には、特別活動、部活動等、特記事項(取得資格・奉仕活動・表彰など)が含まれます。

ただ、加点するかどうか、何を何点にするかは学校ごとです。各高校は「選抜・評価方法」を作って公表しており、令和9年度入試の分は令和8年10月15日から各校のウェブページに載っています。

『同じ千葉県でも、志望校で変わるの?』と驚くかもしれません。志望校の選抜・評価方法を一度開いて、記載事項の加点があるかを確かめてみてください。

地域の要項で確かめる

ここで挙げたのは令和9年度入試の公式資料で分かる範囲です。年度ごとに変わることがあるので、志望する地域の教育委員会の要項で確かめてください。

「書かれやすい形」と「本人が伝える形」に分けてみる

先に結論

習い事を伝える方法は2つあります。級・段・大会の結果のような事実は、調査書に書かれやすい形です。続けてきた理由や学んだことは、自己PRカードや面接で本人が伝える形です。

ここが一番大事なところです。同じ習い事でも、伝え方によって向いている場所が違うんです。

習い事や検定を、調査書に書かれやすい形と本人が伝える形の2つに分けて示した図解
調査書に書かれやすい形
  • 取得した級や段と、取得した学年
  • 大会やコンクールの結果
  • 表彰を受けた事実
本人が伝える形
  • 習い事を続けてきた理由
  • 練習で工夫したことや学んだこと
  • 高校でどう生かしたいか

東京都の諸活動の記録は、所見を除いた客観的な記録として書く、とされています。だから「がんばった」「努力家だ」という感想より、「何を、いつ、どこまで」という事実が向いているんです。

書かれやすい事実と、伝わりにくい書き方

例えば、同じピアノの習い事でも、伝え方でこれだけ変わります。

伝わりにくい書き方書かれやすい事実の形
ピアノをずっとがんばっているピアノを小学1年から継続、中学2年で○○コンクールに出場
書道が得意毛筆○段を取得(第3学年)
空手で強くなった空手の昇段審査で○段に合格(第2学年)
英語の勉強を続けている○○検定○級を取得(第3学年)

左の書き方は気持ちが伝わる反面、先生が調査書に書くには材料が足りません。右のように、学年と結果がそろっていると書きやすくなります。

気持ちの部分は消さなくて大丈夫です。それは自己PRカードや面接で、自分の言葉で話す材料に取っておきましょう。

本人が伝える場は地域によって名前が違う

本人が書いたり話したりする場も、地域で呼び方が違います。

地域(令和9年度入試)本人が伝える場扱い
東京都自己PRカード点数にせず、面接の資料にする
埼玉県自己評価資料評価はせず、面接の参考にする
大阪府自己申告書一般入学者選抜の資料の一つ
千葉県自己申告書選抜の資料にしない

千葉県のように、自己申告書を選抜の資料にしない地域もあります。自分の地域の扱いを先に確かめておきましょう。

担任の先生に伝えるメモの作り方

先に結論

習い事の事実は、先生が知らないと書きようがありません。級や段、大会の結果を「いつ・何を・どこまで」の形でメモにして、三者面談の前に担任の先生に渡しておくと伝わりやすくなります。

『先生に自分から言うのは、なんだか自慢みたいで気が引ける』という人もいますよね。でも実は、学校の外の活動は先生が把握していないことが多いんです。

事実を伝えるのは自慢ではなく、正しく書いてもらうための情報提供です。

メモを作る手順
  1. 続けている習い事と、始めた時期を書き出す
  2. 中学校に入ってから取った級や段を、取った学年とともに書く
  3. 大会やコンクールの結果、表彰を書く
  4. 合格証や賞状のコピーなど、確かめられる資料をそろえる
  5. 三者面談の前に、担任の先生に渡して相談する

メモの書き方の例

例えば、書道とそろばんを続けている場合なら、こんな形にまとめます。

項目書き方の例
習い事書道(小学1年から継続)
中学での取得毛筆○段を取得(第2学年)
中学での取得珠算○級に合格(第3学年)
大会・表彰○○大会で入選(第2学年)
確かめる資料合格証・賞状のコピー

「○」の部分には、自分の実際の級や大会名を入れてください。事実だけを短く書くのがコツです。

習い事の級や段、大会の結果を学年とともに書きとめたメモと合格証のコピーが置かれた机の手元
よくある失敗

「たくさん書いてもらえば有利」と考えて、細かい記録を全部並べてしまうことです。どの活動を取り上げるかは学校が判断します。特に伝えたいものを2〜3個にしぼると、先生も扱いやすくなります。

面接や自己PRカードで話す時の組み立て

本人が伝える形のほうは、順番を決めておくと話しやすくなります。

習い事を話す時の順番
  1. 何を、いつから続けているか(事実を一言で)
  2. 続ける中で、つまずいたことや工夫したこと
  3. そこから学んだこと
  4. 高校でどう生かしたいか

例えば、面接でこんなやりとりになることがあります。

「中学校生活で力を入れたことは何ですか」「小学生から続けている書道です。段の審査に一度落ちた時、毎日10分だけ基本の線を練習するようにしました」

級や段の数字そのものより、その間に何を考えて続けたかのほうが、自分らしさが伝わります。

勉強との時間配分も考えておく

習い事を続けながら受験勉強をするのは、正直なところ大変ですよね。内申書の中心は教科の成績なので、定期テストの前は勉強の時間を先に確保しておきましょう。

一人で計画を立てるのが難しい時は、人の手を借りるのも一つの方法です。習い事の曜日に合わせて、勉強の時間割を一緒に考えてもらえます。

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私立高校や推薦入試で習い事が生きる場面

先に結論

公立の一般入試では点数にならない地域でも、私立高校の推薦や入試相談では、実技や特別活動の記録が資料になることがあります。使い方は学校ごとなので、募集要項で確かめましょう。

『公立で点数にならないなら、習い事の記録は使い道がないの?』と思うかもしれません。実は、私立高校や推薦入試では、もう少し出番があるんです。

場面(東京都の令和9年度入試の例)習い事との関係
私立高校の推薦入試の提出書類「実技又は特性に関する記録及び証明書」がある
私立高校の入試相談学習の記録に加えて、実技・特別活動などの記録も使う
都立高校の推薦入試自己PRカードを面接の資料にする
都立高校の特別推薦(文化・スポーツ等)調査書の扱いは各都立高校が定める

どの場面でも、どう使うか、何を出すかは学校ごとに違います。説明会や募集要項で、提出できる書類があるかを確かめておきましょう。

検定を入試で使う学校もある

英検の実施団体は、高校入試で英検を活用する学校を探せるページを公開しています。活用方法には、得点換算・試験免除・加点・判定優遇・合否参考といった区分があります。くわしくは検定の記事で取り上げています。

内申書と習い事のよくある相談

先に結論

習い事の相談で多いのは「どの資格や段なら書けるか」「小学生のころの記録は書けるか」「資格のために続けるべきか」の3つです。

知恵袋などで見かける相談から、内申書と習い事に関わるものを3つ選んで答えます。

相談1:内申書に書ける資格や段に、決まりはある?

『何級以上なら書ける、という決まりはある?』という相談です。

公式資料で確かめられる範囲では、種目や級ごとの一覧は見当たりません。東京都の諸活動の記録は、顕著な成果だけでなく、継続的な活動や意欲をもって取り組んでいる活動も書けるとされています。

書けるかどうかより、まずは事実を先生に伝えておくことが大事です。検定の扱いは英検・漢検は内申に有利?でくわしく取り上げています。

相談2:小学生のころに取った段や賞は書ける?

『小学生の時に取った段や賞は、高校受験の内申書に書けるの?』という相談です。

東京都の記入例は「(第3学年)」のように、中学校の学年とともに書く形です。小学生のころの記録をどう扱うかは、公式資料では確かめられませんでした。

担任の先生に「小学生の時の記録ですが、書いてもらえるものはありますか」と聞いてみてください。中学校でも続けているなら、中学での級や結果を伝えるのが確実です。

相談3:内申書のために習い事を続けた方がいい?

『資格になるからと続けてきたけど、正直やめたい』という相談もよく見かけます。

内申点の中心は教科の評定で、東京都のように活動の記録が点数にならない地域もあります。内申書のためだけに続ける必要はありません。

好きで続けている習い事なら、それ自体が面接で話せる材料になります。反対に、つらい気持ちのまま続けると、勉強の時間も気持ちの余裕も減ってしまうことも。

続けたいかどうかは、自分の気持ちと家族との話し合いで決めましょう。部活との関係は部活は内申点に関係ある?、生徒会や委員会は生徒会・委員会・ボランティアと内申書で紹介しています。

よくある質問

内申書に書ける習い事は何ですか?

種目で決まっているわけではありません。調査書に活動や特記事項の欄がある地域で、級や段、大会の結果などの事実が書かれることがあります。

習い事が内申書に書かれると内申点は上がりますか?

多くの地域では、内申点は教科の評定から計算します。千葉県のように、学校ごとに記載事項を加点できる地域もあります。

私立高校では習い事の記録を出せますか?

東京都の私立高校の推薦入試では、提出書類に「実技又は特性に関する記録及び証明書」があります。使い方は学校ごとなので、募集要項で確かめましょう。

埼玉県では習い事を伝える方法はありますか?

令和9年度の埼玉県の調査書は、記載項目が教科の学習の記録と総合的な学習の時間の記録です。本人が書く自己評価資料は、評価はされませんが面接の参考になるので、習い事の経験はそこや面接で伝えられます。

先生に伝えるのはいつがいいですか?

三者面談の前など、調査書が作られる前に伝えておくのが安心です。合格証や賞状のコピーも一緒に渡しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 内申書に書ける習い事は、種目ではなく地域の欄と書き方で決まる
  • 級や段、大会の結果は調査書に書かれやすい形
  • 続けた理由や学んだことは、自己PRカードや面接で本人が伝える形
  • 事実を「いつ・何を・どこまで」でメモして担任の先生に渡す
  • 内申点の中心は教科の評定なので、勉強の時間も確保する
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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