定期テストと内申点|テストの点数はどれくらい評定に関わる?

定期テストと内申点の関係を、テストで見る観点とテスト以外で見る観点から解説する記事のアイキャッチ

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定期テストが返ってきて、『この点数なら評定はいくつになるんだろう』と考えたことはありませんか。90点を取ったのに4だった、という話を聞くと不安になりますよね。

結論から言うと、定期テストと内申点は深く関わっています。ただ、テストの点数だけで評定が決まるわけではありません。評定は3つの観点から決まり、テストはその材料の一部なんです。

この記事を読めば、テストで見られる観点とテスト以外で見られる観点の違いと、答案から次にやることを決める方法が分かります。

目次

定期テストの点数は評定にどれくらい関わる?

先に結論

定期テストが評定にどのくらいの割合で関わるかは、国で一律に決まっていません。評定の決め方は各学校で定めることになっていて、教科や先生によっても違います。

まず、内申点のもとになる評定がどう決まるかをおさらいしておきますね。

中学校の評定は、教科ごとに「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点を見て、5段階でつけられます。観点別の評価を総括したものが評定で、その決め方は各学校で定めることになっています。

つまり、「テストが何割、提出物が何割」という全国共通のルールはないんです。インターネットで見かける「テストが評定の半分」といった数字も、どこでも当てはまるものではありません。

よくある思い込み実際のところ
テストの点が90点以上なら5になる点数と評定を結びつける全国共通の基準はない
テストの割合は全国で同じ評定の決め方は各学校で定める
テストさえ取れれば内申点は上がるテスト以外の材料からも観点が見られる
テストが悪いと評定は上がらないテスト以外で取り返せる観点もある

『じゃあ、テストはそこまで大事じゃないの?』と思うかもしれません。そうではありません。定期テストは多くの学校で評価の大きな材料になっていて、特に知識・技能の観点とは強く結びつきやすいです。

評価のしかたを知る方法

学校によっては、年度の初めに教科ごとの評価のしかたを説明するプリントを配っている所もあります。手元に無ければ、教科の先生に「どんなところを見て評価していますか」と聞いてみてください。

先生に聞いておきたいこと

評価のしかたを知るのは、先生に直接聞くのがいちばんの近道です。聞きにくいと感じる人は、次のような聞き方から試してみてください。

先生に聞いてみたいこと
  • 定期テストのほかに、どんなものを評価の材料にしていますか
  • 小テストやワークの直しは、見てもらえていますか
  • 次の評定を上げるには、どの観点を伸ばせばいいですか

「どうしたら上がりますか」と前向きに聞くと、先生も具体的に答えやすくなります。

テストで見る観点・テスト以外で見る観点

先に結論

定期テストで見られやすいのは「知識・技能」と「思考・判断・表現」です。「主体的に学習に取り組む態度」は、テスト以外の場面から見られることが多い観点です。

ここが、この記事でいちばん大事なところです!3つの観点を、テストで見られやすい所と、テスト以外で見られやすい所に分けてみました。

観点テストで見られやすいところテスト以外で見られやすいところ
知識・技能用語、計算、文法、基本の問題小テスト、ワーク、実技の出来
思考・判断・表現記述問題、資料の読み取り、応用問題レポート、発表、ワークシートの考えを書く欄
主体的に学習に取り組む態度(テストだけでは見えにくい)振り返りシート、課題への取り組み、学び方の工夫

学校や先生によって材料は違うので、あくまで目安として見てください。表から分かるのは、テストの点が高くても、表の右側でつまずいていると評定に届かないことがある、ということです。

定期テストで見られやすい観点と、テスト以外で見られやすい観点を左右に分けて示した図解

教科ごとに見ると、こんな問題が当てはまる

「基本の問題」と「記述・応用の問題」と言われても、ピンとこないかもしれませんね。5教科でよくある例を並べてみます。

教科知識・技能の問題の例思考・判断・表現の問題の例
国語漢字の読み書き、文法、語句の意味登場人物の気持ちや筆者の考えを、本文をもとに説明する
数学計算、公式を使う基本問題文章題で式を立てる、証明を書く
英語単語、文法の穴うめ、並べかえ自分のことや意見を英文で書く
理科用語、実験器具の名前、基本の計算実験の結果から言えることを書く、グラフを読み取る
社会地名、人物、出来事、用語資料から理由や変化を読み取って説明する

テストの問題がどちらに入るかは、作る先生によって違います。答案が返ってきたら、問題の横に「基本」「記述」と書き込んでみると、自分の得意と苦手が見えてきます。

点数が同じでも評定が違うのはなぜ?

『同じ85点なのに、友達は5で自分は4』という話はよく聞きます。理由として考えられるのは、次のようなことです。

  • 落とした問題が、基本問題か記述問題かで観点の評価が変わる
  • 小テストや提出物など、テスト以外の材料に差がある
  • 振り返りシートや課題で、学び方の工夫の伝わり方に差がある
  • 学期の中のほかのテストや課題の結果も合わせて見られている

テストの合計点だけを比べても、本当の理由は見えにくいんです。観点ごとのA・B・Cを比べてみると、違いがはっきりすることがあります。

観点のくわしい意味は観点別評価と内申点で説明しています。

テストの点が低くても、取り返せる所はある

反対に、テストの点が思うように取れなかった人も、あきらめるのはまだ早いです。

テスト以外で見られやすい所は、毎日の取り組み方で変えられます。提出物の中身をそろえる、振り返りに次の一手を書く。こうした所は、テストの点とは別に積み上げられますよね。

提出物の見直し方は提出物と内申点で詳しく紹介しています。

答案を観点で分けると、次にやることが分かる

先に結論

返ってきた答案は、点数だけ見てしまうのはもったいないです。落とした点を観点ごとに分けると、次のテストまでにやることが決まります。

答案が返ってきたら、点数を見てため息をつくだけで終わっていませんか。実は、答案はいちばん正直な「次の勉強の地図」なんです!

答案の観点分けのしかた
  1. 間違えた問題に、すべて印をつける
  2. 印の問題を「用語・計算・文法などの基本」と「記述・読み取り・応用」に分ける
  3. 基本の問題は、うっかりミスか、覚えていなかったかを書き分ける
  4. 分けた点数を合計し、どこで一番落としたかを見る
  5. 一番落とした所に合わせて、次のテストまでの勉強を1つ決める

例えば、100点満点のテストで72点だったとします。落とした28点を分けてみると、こうなりました。

落とした理由落とした点つながりやすい観点次にやること
計算のうっかりミス10点知識・技能解き終わったら計算だけ見直す時間をとる
用語を覚えていなかった8点知識・技能ワークの用語を毎日少しずつ覚える
記述で理由が書けなかった10点思考・判断・表現記述問題を1日1問、解答例と比べて書き直す
合計28点

この例だと、知識・技能で18点、思考・判断・表現で10点を落としています。まずは計算の見直しと用語の暗記から始める、と決められますよね。

返ってきた答案の間違いを、基本の問題と記述・応用の問題に分けて、次にやることを決める流れの図解
よくある失敗

答案を見直さずにしまい込んでしまうパターンです。テスト直後がいちばん記憶が新しいので、返ってきたその日に5分だけでも観点分けをしておきましょう。

うっかりミスを減らす見直しのしかた

落とした点のうち、うっかりミスが多い人は少なくありません。覚えていたのに落とすのは、本当にもったいないですよね。

テスト中の見直しポイント
  • 問題文の「正しくないものを選べ」「すべて選べ」に線を引いたか
  • 計算は、答えを問題文に戻して確かめたか
  • 英語の三単現のsや過去形など、自分がよく落とす所を見直したか
  • 記号で答える問題に、言葉で書いていないか
  • 名前と解答らんのずれがないか

自分がよくするミスを、やり直しノートの1ページ目にまとめておくのもおすすめです。テストの直前にそこだけ見れば、同じミスを防ぎやすくなります。

やり直しノートを作っておく

間違えた問題は、やり直しノートにまとめておくと次のテスト前に役立ちます。書くのは、問題、自分の答え、正しい答え、間違えた理由の4つだけで十分です。

「なんで間違えたか書くの、めんどくさい」
「理由が書いてあると、同じミスに気づけるよ」

こんなふうに、理由まで書いておくことで、同じ間違いをくり返しにくくなります。

定期テストの間違えた問題を、理由まで書いてまとめたやり直しノートの手元の写真

テスト2週間前からの進め方

先に結論

テスト2週間前からは、前半でワークと基本を固め、後半で記述や応用の解き直しに時間を使います。観点を意識して時間を分けるのがコツです。

テスト勉強は「いつ、何をやるか」を先に決めておくと迷いません。観点ごとの時間の配分の例を紹介します。

時期知識・技能思考・判断・表現テスト以外の準備
2週間前〜1週間前ワーク1周目、用語の確認授業で扱った記述問題を見直す提出物の範囲と提出日を確かめる
1週間前〜3日前ワーク2周目、間違えた問題の解き直し記述問題を1日1問、書き直す提出物を仕上げ、直しまで終える
3日前〜前日印をつけた問題だけをもう一度答えの理由を口で説明してみる持ち物と提出物を確かめる

部活がある日とない日で分ける

2週間前からの計画は、部活や習い事がある日とない日で分けておくと続けやすくなります。

日の種類勉強の中心にすること
部活がある日短い時間でできる用語の確認、計算練習、記述問題を1問
部活がない日・休日ワークをまとめて進める、間違えた問題の解き直し
テスト前日印をつけた問題と、自分のミスのまとめだけを見直す

『部活の日は疲れて何もできない』という人もいますよね。そんな日は、寝る前の10分だけ用語を見るなど、小さくても続けることを大事にしてみてください。

範囲表が配られたら、まず提出物の範囲と提出日を確かめておくのがポイントです。テスト勉強に夢中になって、提出物が間に合わないのはもったいないですよね。

観点ごとの毎日の行動は内申点の上げ方で、今日・今週・テスト前の表にまとめています。

実力テストや受験勉強とはどう関係する?

先に結論

定期テストは授業で学んだ範囲の学習状況を見るテストです。実力テストを評定にどう使うかは学校の評価のしかたによるので、気になる時は先生に確かめましょう。

中学3年生になると、定期テストのほかに実力テストや模試も増えてきます。『どれを優先すればいいの?』と迷う人も多いはずです。

定期テストと実力テストの違い

テスト範囲内申点との関係
定期テスト授業で学んだ範囲評価の材料になることが多い
実力テスト学年をまたいだ広い範囲評定にどう使うかは学校による
模試(塾などが行うもの)入試を想定した範囲学校の評定とは別のもの

実力テストは、入試に向けて今の力を知るためのものとして使われることが多いです。評定にどう関わるかは学校の評価のしかたによるので、担任の先生に聞いておくと安心です。

受験勉強と定期テストは両立できる

中3の定期テストの範囲は、入試にも出る内容が多く入っています。テスト勉強そのものが、入試の勉強の一部になるんです。

テスト2週間前からは定期テストを中心にして、英単語や漢字のように毎日続けられる入試の勉強は細く続けておきましょう。中3の2学期のテストについては中3の2学期の成績と内申点で詳しく説明しています。

どの学年のテストが入試に関わるかは地域で違う

都道府県によって、入試の調査書に使う学年は違います。つまり、どの学年の定期テストが入試の評定に関わるかも、地域で変わるんです。令和9年度入試の公立高校の一般的な選抜の例です。

地域(令和9年度入試)調査書で使う学年
東京都中3(1学期・2学期の成績を十分参考にする)
神奈川県中2と中3(中3の評定は2倍)
大阪府中1・中2・中3(中3の評定は6倍、中1・中2は2倍)

中1から使う地域なら、中1の定期テストから入試につながっています。中3だけの地域でも、中1・中2で身につけた力が中3のテストの土台になります。

年度ごとに見直されることがあるので、受験する年度の教育委員会の要項で確かめておきましょう。

定期テストと内申点についてよくある相談

先に結論

相談で多いのは「受験勉強との両立」「実力テストの扱い」「テストを休んだ時」の3つです。どれも、学校ごとの評価のしかたを確かめることが出発点になります。

知恵袋などに寄せられた相談から、よくあるものを要約して答えます。

相談1:定期テストと受験勉強、どうやって両立すればいい?

定期テストは内申点のために捨てられない、でも受験勉強も進めたい。中3ならではの悩みですよね。

答えは、時期で配分を変えることです。テスト2週間前からは定期テストを中心に、それ以外の時期は入試の勉強を中心にします。定期テストの範囲を固めることは、入試の基本問題の対策にもなります。

例えば、テストの1か月前までは前の学年の復習と入試の問題集を中心に進めます。2週間前に入ったら学校のワークと範囲の勉強に切りかえ、テストが終わったら答案の直しをしてから入試の勉強に戻る、という流れです。

切りかえの日をカレンダーに書いておくと、『今はどっちをやる時期だっけ』と迷わずにすみます。

相談2:実力テストの結果は内申点にひびく?

実力テストを評定にどう使うかは、学校の評価のしかたによって違います。気になる時は、担任や教科の先生に直接聞くのがいちばん確かです。

どちらの場合でも、実力テストの結果は入試に向けた自分の弱点を知る材料になります。点数よりも、どの単元で落としたかを見ておきましょう。

相談3:定期テストを休んだら、評定はどうなる?

病気などでテストを休んだ時の扱いは、学校ごとに決められています。追試を行う学校もあれば、別の方法で評価する学校もあります。

休んだ時は、自分で判断せずに担任の先生に相談してみてください。休んだ分、提出物や授業での取り組みを落とさないようにしておくと安心です。

休んだテストの範囲は、あとで自分で解き直しておくのもおすすめです。評価のためだけでなく、その範囲が次のテストや入試の土台になるからです。

一人で対策するか、人の手を借りるか

答案の観点分けや2週間前からの計画は、一人でも始められます。ただ、記述問題の書き方や、どこまでさかのぼって学び直すかは、自分だけでは判断しにくいこともありますよね。

人の手が役立つのは、例えばこんな場面です。

  • 通っている中学のテストの傾向に合わせて、計画を立ててほしい
  • つまずいた単元まで戻って、基本から学び直したい
  • 記述問題の答えを見てもらい、書き方を直したい
  • テスト前に、分からない所をすぐ質問できる相手がほしい

個別指導塾WAMの「定期テスト対策コース」では、通っている中学のテスト傾向や、テストまでの期間をふまえてカリキュラムを作ります。テスト直前には、受講している科目以外にも対応する対策講座があります。

教室とオンラインの個別指導から選べて、初めての人は90分の無料体験講習を受けられます。

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通っている中学校の定期テストに合わせて対策したい方へ

個別指導塾WAMは、小学生から高校生までを対象にした個別指導塾です。先生1人に生徒1〜3人の形から選べて、週1回・1科目から始められます。中学生には定期テスト対策コースがあり、通っている学校のテストの傾向に合わせて計画を立ててくれます。教室のほか、オンラインの個別指導もあります。まずは無料の体験講習で、教え方が合うか確かめてみてください。

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授業の形や料金は教室・地域によって異なります。最新は公式サイトで確認してください。

ほかの塾の選び方は内申点を上げたい時の個別指導塾でまとめています。

よくある質問

定期テストで何点取れば、評定5になりますか?

点数と評定を結びつける全国共通の基準はありません。評定は3つの観点から決まり、その決め方は各学校で定めます。目安を知りたい時は、教科の先生に聞いてみてください。

定期テストの点数が悪くても、内申点は上がりますか?

テスト以外の材料から見られる観点もあるので、提出物や振り返りで取り返せる所はあります。ただ、知識・技能はテストと結びつきやすいので、間違い直しも合わせて進めましょう。

小テストも内申点に関係しますか?

小テストを評価の材料にしている学校や先生は多いです。どう扱うかは学校によって違うので、気になる時は先生に確かめてみてください。

実技教科の定期テストも大事ですか?

実技教科でも筆記のテストがある学校は多く、評価の材料の一つになります。都道府県によっては実技教科の評定を入試で重く数えることもあるので、落とさない準備をしておきましょう。

定期テストを休むと、評定は下がりますか?

休んだ時の扱いは学校ごとに決められています。追試などの方法がある場合もあるので、担任の先生に相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • 定期テストが評定にどれくらい関わるかは、全国共通の割合で決まっていない
  • テストで見られやすいのは知識・技能と思考・判断・表現
  • 主体的に学習に取り組む態度は、テスト以外から見られることが多い
  • 答案を観点で分けると、次のテストまでにやることが決まる
  • 実力テストやテストを休んだ時の扱いは、学校に確かめる
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

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