千葉県公立高校の内申点|調査書の扱いとK値

千葉県公立高校の内申点の数え方とK値のしくみを解説する記事のアイキャッチ

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『千葉の内申点にかける「K値」って何?』『中1の成績も入るの?』と、気になっている中学生や保護者の方も多いはずです。

結論から言うと、千葉県公立高校の内申点は、令和9年度入試では中1から中3までの9教科の評定をすべて足します。その合計に高校ごとのK値をかけたものが「調査書の得点」です。さらに、調査書の記載事項を加点する学校もあります。

この記事を読めば、自分の評定で調査書の得点を出す方法と、志望校ごとに何を確かめればいいかが分かります。

目次

千葉県公立高校の内申点は何年生の成績を使う?

先に結論

令和9年度入試では、中1・中2・中3の9教科の評定を、学年の倍率なしでそのまま足します。その合計に高校ごとのK値をかけたものが、調査書の得点です。

「内申点」はよく使われる呼び方で、公式には中学校が作る「調査書」に書かれる評定のことです。評定は、通知表の5段階の数字だと考えるとイメージしやすいですよね。

千葉県の要項で決められている扱いを、表で見てみましょう。

項目令和9年度入試の扱い
使う学年中1・中2・中3のすべて
学年の倍率なし(3学年とも同じ重さ)
評定の合計の最大計算すると135(9教科×5×3学年)
かける数高校ごとのK値(原則1、0.5以上2以下)
調査書の時点令和8年12月末日現在で作成

中1と中2の評定は、指導要録に書かれたものが調査書に写されます。中3の評定は、目標に準拠した5段階の評価です。

3学年が同じ重さということは?

千葉では、中1の評定1つも中3の評定1つも、同じ1として数えます。中1の成績がそのまま入試の資料になる、ということなんです。

例えば、こんな会話を聞いたことはありませんか。

「中1の成績なんて、受験には関係ないでしょ」「千葉だと3年分を同じ重さで足すから、中1も大事なんだよ」

中3になってから慌てないように、早い学年のうちから評定を意識しておくと安心です。

年度ごとに変わることがあります

ここで紹介しているのは令和9年度入試の扱いです。市立高校は市の教育委員会が定めるところによるとされているので、志望校が市立の場合はそちらも確かめてみてください。

千葉の「K値」とは?調査書の得点の計算

先に結論

K値は、評定の合計にかける数です。原則は1で、高校が特色に合わせて0.5以上2以下の範囲で決めます。同じ評定でも、K値が違えば調査書の得点は大きく変わります。

『K値って聞いたことはあるけど、よく分からない』という人もいますよね。しくみはシンプルで、評定の合計に1つの数をかけるだけです。

調査書の得点の出し方
  1. 中1の9教科の評定を足す
  2. 中2・中3も同じように足す
  3. 3学年分を合計する(最大135)
  4. 志望校のK値をかける
千葉県公立高校の内申点で、3学年の評定の合計にK値をかけて調査書の得点を出す流れの図解

K値で得点はどれくらい変わる?

例えば、3学年の評定の合計が100だった場合と120だった場合を、架空の数字で計算してみます。

K値合計100の場合合計120の場合合計135の場合
0.5506067.5
1100120135
2200240270

K値が0.5の学校と2の学校では、同じ評定でも調査書の得点が4倍違います。K値が大きい学校ほど、評定の1つの重みが大きくなります。

評定が1つ上がると何点増える?

千葉では学年の倍率がないので、どの学年の評定が1つ上がっても、合計は1増えます。調査書の得点に直すと、増え方はK値で変わります。

K値評定が1つ上がった時の増え方
0.50.5点
11点
22点

例えば、K値が2の学校を目指していて、9教科のうち2教科の評定を1つずつ上げられたとします。計算すると、調査書の得点は4点増えることになります。

K値だけで判断しない

K値が小さいからといって、評定が関係ないわけではありません。要項のルールではK値は0.5以上なので、評定はどの学校でも得点に入ります。

調査書の記載事項の加点(最大50点)って何?

先に結論

千葉では、高校が特色に合わせて、調査書の記載事項に50点を上限として加点できます。部活動や特別活動などの記録が、点数として扱われることがあるんです。

評定以外の欄が点数になるのは、千葉の大きな特徴です。調査書には次のような欄があります。

調査書の欄書かれる内容の例
特別活動の記録項目ごとに、活動の様子で目立った事実があれば記入
部活動等の記録活動期間や、大会などの成績
特記事項取得した資格、奉仕活動、表彰、運動能力測定の記録など

どの欄をどう加点するかは高校ごとに違います。加点をしない学校もあるので、志望校の選抜・評価方法で確かめましょう。

委員会や検定などが調査書にどう書かれるかは、生徒会・委員会・ボランティアは内申書に書かれる?でも紹介しています。

自己申告書は選抜に使われない

志願者が出す「自己申告書」は、選抜の資料にしないと要項に書かれています。『自己申告書でアピールすれば加点になる?』と考える人もいますが、千葉ではそうではない、ということですね。

志望校ごとに確かめるチェック表

先に結論

千葉はK値・加点・学校設定検査が学校ごとに違うので、志望校ごとに表を作って比べるのがいちばん分かりやすいです。各高校の選抜・評価方法は、令和8年10月15日から各校のウェブページに載っています。

『志望校によって何がどう違うのか、頭の中だけでは比べられない』と感じたら、下のチェック表を使ってみてください。

志望校の選抜・評価方法で確かめること
  • K値はいくつか(原則1、0.5以上2以下)
  • 調査書の記載事項の加点をするか、するなら何点までか
  • 学校設定検査の種類(面接・作文・適性検査など)と配点
  • 2段階目の選抜をするかどうか
  • 学力検査で特定の教科を重くするか
確かめる項目第1志望第2志望
K値( )( )
記載事項の加点( )( )
学校設定検査と配点( )( )
自分の評定の合計×K( )( )

2校を並べて書くと、同じ評定でも得点の出方がどれだけ違うかが見えてきます。志望校の基準の調べ方は志望校の内申基準の調べ方でも紹介しています。

千葉県公立高校の志望校ごとに、K値・加点・学校設定検査を確かめるチェック表の図解

学力検査・学校設定検査との比率

先に結論

千葉の比率は県で一律ではありません。学力検査500点に対して、K値をかけた評定、記載事項の加点、学校設定検査の配点がどれくらいかで、学校ごとに変わります。

内申と当日の試験がどれくらいの割合になるかは、受験生がいちばん気になるところですよね。要項で決まっている配点を見てみましょう。

資料配点
学力検査5教科各100点で500点
調査書の得点評定の合計×K値
記載事項の加点50点が上限(学校ごと)
学校設定検査10点以上100点以下(2つ以上なら合計150点まで)

学校設定検査は、面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・学校独自問題などから、各校が1つ以上を選んで行います。

例えば、3学年の評定の合計が110の人で考えてみます。K値が1の学校なら調査書の得点は110点、K値が2の学校なら220点です。

どちらも学力検査は500点なので、K値が2の学校のほうが評定の重みがずっと大きくなります。『自分は評定と当日点のどちらが得意か』を考えながら、志望校の配点を見てみてください。

2段階の選抜と、教科の重みづけ

各校の判断で、募集人員の20%以下を2段階目で選抜できます。2段階目では、評定×Kや学力検査などにそれぞれ係数をかけた得点を資料にできます。

また、理数に関する学科は数学・理科を、国際関係に関する学科は英語を、学力検査で1.5倍か2倍にできます。比率の考え方は内申点と当日点の比率でもくわしく書いています。

千葉県公立高校の内申点でよくある相談

先に結論

よく見られるのは「去年の合格者より内申が足りない」「内申の目安が分かるサイトはある?」「内申をあまり見ない高校はある?」の3つです。

Yahoo!知恵袋などに寄せられた相談から、よくあるものを要約して答えます。

相談1:去年の合格者より、内申が足りないと言われた

前の年の合格者の評定より自分の内申が低く、受かる可能性があるのか、という相談です。

千葉の合否は、評定×K値に、学力検査・学校設定検査・記載事項の加点を合わせて決まります。評定だけで決まるわけではないので、当日の学力検査の準備がとても大事になります。

ただ、可能性を数字で言い切ることはできません。不安な時は、担任の先生や進路の先生に相談してみましょう。

相談2:内申の目安が載っているサイトはある?

志望校に必要な内申の目安が分かるサイトを探している、という相談です。

公式に決まった「内申の目安」の数字はありません。まずは各高校が公表している選抜・評価方法で、K値と加点のしくみを見てみてください。

相談3:内申をあまり見ない高校はある?

内申よりも当日点を重く見る高校はあるのか、という相談です。

K値が0.5の学校は、評定の重みが小さめになります。ただ、K値は0.5より小さくならないので、評定を使わない学校は要項のルールの中にはありません。

一人で抱えないで

「この内申ならこの高校」という対応表は公式にはありません。数字だけで決めつけず、面談の機会を使って志望校を考えてみてください。

公立高校全体のしくみは公立高校の内申点で、高校受験での使われ方は高校受験の内申点でまとめています。

3年間で意識したいこと

3学年の評定が同じ重さで入るので、今が何年生でも、その学年の評定がそのまま調査書の得点につながります。

学年ごとに意識したいこと
  • 中1:提出物と授業の取り組みの習慣をつくる
  • 中2:中だるみしやすい時期も、定期テストの計画を続ける
  • 中3:12月末の調査書の時点を意識して、早めに準備する
  • 全学年:委員会や部活動、検定など、取り組んだことを記録しておく
  • 全学年:実技教科の授業プリントやレポートも丁寧に仕上げる

『もう中3だから手遅れかな』と思う必要はありません。中3の評定も、ほかの学年と同じ重さでちゃんと入ります。

一人でやるか、人の手を借りるか

千葉は3学年の評定がすべて入るので、『前の学年の内容から分からなくなっている』という時ほど不安になりますよね。そんな時は、人の手を借りるのもひとつの方法です。

  • つまずいた単元まで戻って、教えてもらいたい時
  • 定期テストの範囲に合わせて、計画を一緒に立ててほしい時
  • 提出物の管理や、毎日机に向かう習慣をつくりたい時
  • 分からない問題を、気軽に質問できる相手がほしい時

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制度の原文は、千葉県教育委員会の令和9年度 入学者選抜実施要項で確かめられます。

よくある質問

千葉県公立高校の内申点の満点は何点ですか?

要項に「○点満点」とは書かれていませんが、9教科×5段階×3学年で計算すると評定の合計の最大は135です。これに高校ごとのK値をかけます。

K値はどこで確かめられますか?

各高校のK値は要項の付表に載っています。各校のウェブページの選抜・評価方法でも確かめられます。

部活動の成績は内申点に入りますか?

評定には入りません。ただ、記載事項の加点をする高校では、部活動等の記録などが50点を上限に加点されることがあります。

自己申告書を書けば加点されますか?

千葉の要項では、自己申告書は選抜の資料にしないとされています。

まとめ

この記事の要点
  • 令和9年度入試では、中1から中3までの9教科の評定を同じ重さで足す
  • 評定の合計に、高校ごとのK値(原則1、0.5以上2以下)をかけて調査書の得点にする
  • 調査書の記載事項を50点まで加点できる学校もある
  • 学力検査500点と学校設定検査を合わせて、比率は学校ごとに変わる
  • 志望校のK値や加点は、各校の選抜・評価方法で確かめる
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

内申点のしくみや計算方法、都道府県ごとの高校入試での使われ方、内申点を上げるための考え方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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