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通知表をもらうと、『自分の内申点って、みんなと比べて高いの?低いの?』と気になりますよね。友達に聞くのも気まずいし、平均が分かれば安心できるのに、と思う人も多いはずです。
結論から言うと、内申点の平均点を全国でまとめた公式の数字は見当たりません。ただ、東京都は中学3年生の評定がどのくらいの割合でついているかを毎年公表していて、そこから「よくある評定」の目安は読み取れます。
この記事を読めば、5・4・3がどのくらいの割合でついているかと、その数字を自分に当てはめる時の注意点が分かります。
内申点の平均はどれくらい?公表されている評定の分布
東京都の公立中学校3年生では、9教科全体で「3」が47.3%と一番多く、半分近くを占めています。「5」は12.3%、「4」は23.1%です。
東京都教育委員会は、都内の公立中学校3年生の評定がどのくらいの割合でついているかを、毎年調べて公表しています。令和7年12月31日現在の評定で、令和8年度の都立高校入試で使われたものです。
| 評定 | 9教科全体の割合 |
|---|---|
| 5 | 12.3% |
| 4 | 23.1% |
| 3 | 47.3% |
| 2 | 13.7% |
| 1 | 3.7% |
(四捨五入のため、合計がぴったりにならない場合があります)
一番多いのは「3」で、次が「4」、そのあとに「2」「5」「1」と続きます。5と4を合わせると35.4%、2と1を合わせると17.4%です。
『3って普通より下なのかな』と思っていた人もいるかもしれません。でも実は、3は国の基準で「おおむね満足できる」という意味で、いちばん多くの人についている評定なんです。

東京都教育委員会の報道発表「都内公立中学校第3学年等の評定状況の調査結果」で公表されています。毎年3月ごろに新しい結果が出るので、最新の数字は東京都教育委員会の発表で確かめてみてください。
教科ごとに見ると、つきやすさは少し違う
教科別に見ると、実技4教科は「3」が半分前後と多めです。英語や数学は「2」が多めで、評定が分かれやすい傾向が読み取れます。
同じ調査では、教科ごとの割合も公表されています。令和8年度選抜で使われた数字です。
| 教科 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 12.1% | 23.1% | 47.3% | 13.9% | 3.6% |
| 社会 | 13.3% | 23.2% | 44.1% | 15.4% | 4.0% |
| 数学 | 13.0% | 20.7% | 42.8% | 17.6% | 5.8% |
| 理科 | 12.5% | 22.3% | 45.5% | 15.6% | 4.0% |
| 英語 | 14.0% | 20.2% | 43.0% | 18.5% | 4.3% |
| 音楽 | 12.3% | 24.4% | 50.0% | 10.5% | 2.9% |
| 美術 | 12.7% | 24.3% | 50.5% | 9.8% | 2.7% |
| 保健体育 | 9.5% | 25.1% | 52.4% | 10.1% | 2.8% |
| 技術・家庭 | 10.9% | 24.3% | 50.0% | 12.0% | 2.8% |
表から読み取れることを、いくつか挙げてみますね。
- 英語は「5」が14.0%で9教科の中で一番多く、「2」も18.5%で一番多い
- 数学は「1」が5.8%で、9教科の中で一番多い
- 保健体育は「5」が9.5%で一番少なく、「3」が52.4%で一番多い
- 音楽・美術・保健体育・技術家庭は、どれも「3」が50%以上
実技4教科は、3がつく人が半分以上いるということですね。逆に言えば、実技で4や5を取れると、ほかの人との違いが出やすい教科とも言えます。
実技4教科で評定を落とさない準備は、副教科の内申点で詳しく紹介しています。
分布から自分の位置を考える時の注意点
この分布は「東京都の公立中学校3年生」のデータです。地域・学年・学校が違えば割合も変わるので、自分の位置を考える時の大まかな目安として使いましょう。
分布の数字はとても参考になりますが、読み方にはコツがあります。『自分は上位何%?』とすぐに当てはめる前に、次の点を押さえておいてください。
- 東京都の公立中学校3年生のデータで、ほかの地域や学年の数字ではない
- 評定は、学年の中で順位をつけて割りふるものではない
- 中学校ごとに割合は違い、学校別の割合も別に公表されている
- 毎年少しずつ変わるので、何年度の数字かを確かめる
評定は「順位」でつけるものではない
評定の5は「十分満足できるもののうち、特に程度が高い」、3は「おおむね満足できる」という意味です。学習の目標にどこまで届いたかで決まるもので、学年の何%に5をつける、という決まりはありません。
だから、分布は「結果としてこうなった」という数字なんです。同じ学校の中で5の人が多い年もあれば、少ない年もあります。
「5の人って、クラスに何人くらいいるのかな」
「学校や年によって違うから、全体の数字は目安くらいに見ておこう」
こんなふうに、分布は「だいたいの傾向」として受け止めるのがちょうどいい使い方です。
学校ごと・年ごとにも違う
東京都の調査では、中学校ごとの評定の割合も公表されています。全体の数字と自分の学校の数字が違うのは、よくあることです。
前の年と比べると、令和8年度選抜の分の9教科全体では「4」は変わらず、「5」と「1」が少し減り、「3」と「2」が少し増えました。大きくは変わっていませんが、年ごとに少しずつ動くことは覚えておきましょう!
ほかの地域の「評定平均」の例
大阪府では、中学校の評定が府全体の状況に照らして適正かを確かめる「府内統一ルール」があります。令和8年度の中学3年生について、府全体の評定平均はチャレンジテストを行う5教科で3.53、それ以外の4教科で3.61とされています。
これは、学校ごとの評定が適正かを確かめるための数字です。在籍する学校によって、個人の評定が高くなったり低くなったりするわけではない、と大阪府は説明しています。
ネットで見かける「内申点の平均は○点」という数字を、そのまま自分の地域に当てはめてしまうパターンです。計算のしかたも満点も地域で違うので、どこの何年度の数字かを確かめてから参考にしましょう。
9教科の評定から、自分の割合を出してみよう
分布と比べる時は、自分の9教科の評定のうち、5・4・3がいくつずつあるかを数えるのが分かりやすい方法です。
ここが、この記事でいちばん大事なところです!分布と自分を比べるために、簡単なシートを作ってみましょう。
| 評定 | 自分の教科の数 | 自分の中の割合 | 東京都の9教科全体(参考) |
|---|---|---|---|
| 5 | 例:1 | 1÷9で約11% | 12.3% |
| 4 | 例:3 | 3÷9で約33% | 23.1% |
| 3 | 例:5 | 5÷9で約56% | 47.3% |
| 2 | 例:0 | 0% | 13.7% |
| 1 | 例:0 | 0% | 3.7% |
この例の人は、9教科の評定を足すと5+12+15で32になります。4の割合が東京都全体より多く、2と1がない、という読み方ができますね。

9教科の評定をそのまま足した数字は、一般に「素内申」と呼ばれ、満点は45点です。くわしくは素内申とは?で説明しています。
東京都の都立一般入試では、実技4教科の評定を2倍にした数え方(65点満点・5教科受検の場合)も使われます。都立の数え方は都立高校の内申点を見てみてください。
オール3・オール4の場合は?
9教科がすべて3なら素内申は27、すべて4なら36です。分布で見ると、3は一番多くの人についている評定なので、オール3は「よくある評定の組み合わせ」と言えます。
オール3やオール4の場合の考え方は、オール3の内申点は?やオール4の内申点は?で詳しく紹介しています。
平均より大事なのは「志望校の基準」
平均と比べて一喜一憂するより、志望校の入試で評定がどう使われるかを確かめるほうが、次にやることが決まります。
『平均より上なら安心、下ならダメ』と考えたくなりますよね。「平均より上だから、志望校は大丈夫だよね」
「志望校が評定をどう数えるか、まだ見てないよね」
こんな会話、ありそうですよね。入試で大事なのは、平均との差より、志望校の入試で評定がどう数えられ、当日の点数とどう組み合わされるかです。
例えば、令和9年度入試の公立高校の一般的な選抜では、評定の数え方がこれだけ違います。
| 地域(令和9年度入試) | 評定の数え方の例 |
|---|---|
| 東京都 | 中3の評定。学力検査をしない教科は2倍 |
| 神奈川県 | 中2の合計+中3の合計×2 |
| 愛知県 | 中3の評定の合計×2(90点が最高) |
| 大阪府 | 中1×2+中2×2+中3×6(各教科50点) |
同じ評定でも、地域によって入試での重みが変わるんです。年度ごとに見直されることもあるので、志望する地域の要項で確かめておきましょう。
志望校の基準を確かめる手順
平均の代わりに見ておきたいのが、志望校の入試のしくみです。次の順で確かめてみてください。
- 志望する地域の教育委員会の要項で、評定の数え方と学年を確かめる
- 志望校の募集要項や学校のサイトで、評定と当日の点数の比率を確かめる
- 私立高校なら、推薦や併願優遇の基準を募集要項や説明会で確かめる
- 分からない所は、中学校の進路の先生や三者面談で相談する
調べ方のくわしい流れは志望校の内申基準の調べ方でまとめています。
内申点と偏差値の関係については内申点と偏差値の関係で、目安の見方と注意点をまとめています。
内申点の平均についてよくある相談
平均の相談の多くは、「自分は志望校に足りているか」という不安から来ています。平均の数字より、地域の計算のしかたと志望校の基準を確かめるのが近道です。
知恵袋などに寄せられた相談から、よくあるものを要約して答えます。
相談1:内申点と当日点の比率で、どちらを重視すればいい?
愛知県の公立高校入試について、内申点と当日点のどちらが大事かという相談です。愛知県の令和9年度入試では、評定得点(最高90点)と学力検査の得点(最高110点)を、学校ごとに選ぶ方式で組み合わせます。
評定得点を重く見る学校もあれば、学力検査を重く見る学校もあります。平均と比べるより、志望校がどの方式かを確かめるほうが、勉強の配分を決めやすくなります。
相談2:偏差値60くらいの高校だと、内申点は何点くらいが普通?
こうした「この偏差値なら内申はいくつ」という公式のデータはありません。ネットや塾の目安は、出どころや計算のしかたがまちまちです。
確かめる方法は、志望校の募集要項や学校説明会、中学校の進路の先生への相談です。地域の入試での評定の数え方と合わせて見ていきましょう。
相談3:テストで70点台を取っても3だった。3は平均より下?
東京都の分布では、3は9教科全体で一番多い評定です。国の基準でも「おおむね満足できる」という意味なので、平均より下というわけではありません。
評定はテストの点だけでなく、3つの観点から決まります。4を目指すなら、テスト以外の観点も見直してみてください。
『平均くらいはあるけど、もう1つ上げたい』という時は、勉強のしかたを人に相談するのも一つの方法です。家庭教師のあすなろは、無料の体験授業で内申点や受験のしくみについても説明しています。
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よくある質問
内申点の平均は何点ですか?
全国の平均点をまとめた公式の数字は見当たりません。東京都が公表している中学3年生の評定の分布では、9教科全体で3が47.3%と一番多くなっています。
評定3は平均より下ですか?
いいえ、3は国の基準で「おおむね満足できる」という意味で、東京都の分布でも一番多い評定です。
評定5の人は、どのくらいいますか?
東京都の令和8年度選抜で使われた評定では、9教科全体で5は12.3%でした。教科によって違い、英語は14.0%、保健体育は9.5%です。
自分の学校の評定の分布は分かりますか?
東京都では、中学校ごとの評定の割合も公表されています。ほかの地域の公表の有無は、各教育委員会の発表で確かめてみてください。
まとめ
- 内申点の平均点を全国でまとめた公式の数字は見当たらない
- 東京都の中学3年生では、9教科全体で3が47.3%と半分近くを占める
- 5は12.3%、4は23.1%で、教科によってつきやすさが少し違う
- 分布は東京都の中3のデータなので、地域や学年が違えば変わる
- 平均より、志望校の入試での評定の数え方を確かめるほうが大事





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