オール4の内申点は?換算内申と偏差値の目安

オール4の内申点の換算内申と、偏差値の目安の考え方を解説する記事のアイキャッチ

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通知表がオール4そろった時、『この内申点なら、偏差値はどれくらいの高校をねらえるんだろう』と気になりますよね。

結論から言うと、オール4の内申点は9教科で36点(45点満点)で、どの地域の数え方でも満点の8割です。ただ、内申点オール4から偏差値を出す公式の表はないので、志望校の入試のしくみに当てはめて考えます。

この記事を読めば、オール4を地域ごとの数え方に直す方法と、4から5に上げやすい教科の見つけ方が分かります。

目次

オール4の内申点は何点?

先に結論

9教科すべてが4なら、そのまま足した内申点は36点です。東京都の一般入試(5教科受検)の換算内申なら52点、調査書点300点の学校なら240点になります。

評定4は、国の基準で「十分満足できる」という意味です。東京都の公立中学校3年生(令和7年12月31日現在)では、9教科全体で4は23.1%、5は12.3%でした。

4以上がつく評定は、合わせて3分の1ほどです。オール4は、ほとんどの教科でしっかり力がついているという評価なんですね。

オール4を地域の数え方に直すと

令和9年度入試の公式資料をもとに、オール4(どの学年も全部4)を計算してみます。

地域(令和9年度入試)数え方オール4の場合満点
素内申(共通)9教科の評定を足す36点45点
東京都(一般・5教科受検)5教科×1+実技4教科×220+32=52点65点
東京都(7:3の学校の調査書点)換算内申×300÷6552×300÷65=240点300点
神奈川県中2の合計+中3の合計×236+72=108点(100点換算で80点)135点
大阪府(一般)各教科 中3×6+中2×2+中1×21教科40点×9=360点450点
愛知県(一般)中3の評定合計×272点90点
千葉県3学年の合計×K108×K計算すると135×K

検算してみますね。東京都の換算内申は、5教科で4×5=20点、実技で4×4×2=32点、合わせて52点です。52÷65は0.8なので、調査書点は300×0.8=240点になります。

オール4の内申点を、素内申36点・東京都の換算内申52点・調査書点240点に直して並べた図解

換算内申のくわしいしくみは換算内申とはで紹介しています。東京都の調査書点の端数の扱いや、各地域の最新の数え方は、受験する年度の要項で確かめてみてください。

オール4と「5が1つ・3が1つ」はどっちが有利?

『オール4と、4が7つに5と3が1つずつ。素内申は同じ36点だけど、どっちがいいの?』という疑問もよく見かけます。素内申だけなら同じですが、東京都の換算内申にすると差が出ることがあるんです。

評定の組み合わせ(素内申はどれも36点)5教科の合計実技の合計×2換算内申
オール420点16×2=32点52点
5が実技・3が5教科19点17×2=34点53点
5も3も5教科20点16×2=32点52点
5が5教科・3が実技21点15×2=30点51点

検算すると、「5が実技・3が5教科」なら、5教科は4+4+4+4+3=19点、実技は5+4+4+4=17点です。17×2=34点を足して53点になります。

東京都の一般入試では、5がどこにつき、3がどこにつくかで、換算内申が最大2点変わります。逆に、評定をそのまま足す地域では、どちらも同じ36点です。自分の地域の数え方で比べてみてください。

オール4の偏差値の目安はどう考える?

先に結論

内申点オール4と偏差値の対応を示した公式のデータはありません。偏差値は模試の中の位置、内申点は学校の先生が目標に照らしてつける評価だからです。

『オール4なら偏差値60くらい?』のように、ネットでは目安の数字を見かけることがありますよね。ただ、そうした数字の出どころは、どの地域・どの模試のものか分からないことが多いです。

オール4でも、模試の偏差値は人によってさまざまです。だから、偏差値は「当日点がどのくらい取れそうかの目安」として、内申とは別に見ておくのがおすすめです。

オール4の人の状況考え方
模試の偏差値も高め内申と当日点の両方で勝負できる。上位校の基準を確かめる
模試の偏差値が真ん中くらい内申の割合が大きい学校や、私立の併願優遇も視野に入れる
模試の偏差値が低め1・2年の範囲の復習で、当日点を伸ばす余地が大きい

東京都の私立高校の入試相談では、業者テストの偏差値は使わず、内申などの記録で相談すると東京私立中学高等学校協会が説明しています。内申点オール4は、こうした場面で強みになります。偏差値と内申点の関係は内申点と偏差値の関係でくわしく紹介しています。

当日点との組み合わせで考えてみよう

公立高校の一般入試では、内申と当日点の合計で合否を決める地域が多いです。東京都の令和9年度入試では、原則「学力検査7:調査書3」で、学力検査500点を700点に換算します。

例えば、オール4で調査書点が240点の人が、合計730点を目標にしたとします(目標の数字は仮のものです)。学力検査の換算後の点数で490点が必要になり、これは5教科500点満点の素点で350点にあたります。

計算の順番式結果
1. 調査書点52×300÷65240点
2. 当日に必要な換算後の点数730から240を引く490点
3. 素点に戻す490×500÷700350点
4. 1教科あたり350÷570点

検算すると、350×700÷500=490点、490+240=730点です。目標の合計は、模試の判定や先生との面談で見直していきましょう。

偏差値は「当日点の目安」として使う

模試の偏差値や判定は、この「当日に必要な点数」に届きそうかを考える材料になります。偏差値そのものが入試の点数に入るわけではない、という点は押さえておきましょう。

4から5に上げやすい教科を探す棚卸し

先に結論

オール4から上を目指すなら、9教科を一度「棚卸し」して、5に近い教科と、地域の数え方で重く数えられる教科が重なる所から手をつけるのが効率的です。

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。オール4の人は、どの教科も同じ4に見えますが、教科ごとの中身は違います。

東京都なら、どの教科を5にすると何点増える?

東京都の一般入試(5教科受検・7:3)で計算すると、次のようになります。

評定の組み合わせ換算内申調査書点(計算値)
オール452点240点
5教科のどれか1つが553点約244.6点
実技のどれか1つが554点約249.2点
実技のうち2つが556点約258.5点

実技を1つ5にすると、換算内申は2点増えます。調査書点では2×300÷65で約9.2点分です。

一方で、東京都の教科別の分布を見ると、保健体育で5がつく割合は9.5%と、9教科の中で一番少なくなっています。英語は14.0%で一番多い教科でした。教科によって、5のつきやすさには差があるということですね。

棚卸しシートで5に近い教科を探す

次の表を使って、9教科を1つずつ見てみましょう。通知表の観点別評価(A・B・C)を見ながら書き込むのがコツです。

チェック項目見るところ当てはまったら
観点別評価にAが多い通知表の観点の欄5に近い候補
定期テストで基本問題をほぼ落としていない答案応用問題と記述で上積みを
提出物を全部、期限どおりに出している自分の記録中身の丁寧さを上げる
実技の作品や実技テストに時間をかけられる実技4教科東京都なら2倍で効く
地域の数え方で重く数えられる学年・教科の倍率優先順位を上げる
9教科を観点別評価や提出物で棚卸しして、4から5に上げやすい教科を探す手順を示した図解

4から5へ、教科のタイプ別の手がかり

5は国の基準で「十分満足できるもののうち、特に程度が高い」という評定です。4との差は、基本ができているかどうかより、一歩先まで考えたり表現したりできているかに出やすいと考えられます。

教科のタイプ4から5に近づく手がかりの例
国語・社会記述問題で、理由や根拠まで書き切る。資料の読み取りを自分の言葉で説明する
数学・理科応用問題で途中の式や考え方を残す。実験レポートの考察を具体的に書く
英語教科書の表現を使って、自分のことを書いたり話したりする
音楽・美術作品や演奏について、工夫したところをワークシートに具体的に書く
保健体育・技術家庭実技の練習の振り返りや、製作・調理の工夫を記録に残す

例えば数学なら、「答えは合っているけど途中がない」答案を減らすだけでも、思考・判断・表現の見え方が変わってきます。観点ごとの上げ方は内申点の上げ方でまとめています。

よくある失敗

9教科すべてを一度に5にしようとして、どれも中途半端になることです。まずは1〜2教科にしぼって、次の学期で結果を見てから広げていきましょう。

一人でやるか、人の手を借りるか

『どの教科を5にするか決めたけど、応用問題や記述は一人だと伸ばしにくい』と感じることもありますよね。自分で進められる部分も多いですが、人の手が役立つ場面もあります。

  • 応用問題や記述問題を、解き方から教えてほしい時
  • 定期テストの範囲に合わせて、教科ごとの時間配分を決めたい時
  • 実技教科のレポートや提出物の見直しを、誰かに見てもらいたい時

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オール4の内申点でよくある相談

先に結論

オール4の相談では「偏差値はどれくらい?」「推薦は取れる?」「4のうち1つが5になりきらない」の3つが多く見られます。どれも、志望校の基準と自分の観点別評価を見比べるところから始まります。

Yahoo!知恵袋などで多かった相談を、内容を変えない範囲でまとめて答えます。

相談1:オール4で、どのくらいの偏差値の高校に行ける?

この記事で見てきたとおり、内申点オール4から偏差値を出す公式の方法はありません。行ける高校は、内申と当日点の割合や、私立の内申基準で変わります。

まずは、志望校の候補をいくつか挙げて、それぞれの入試のしくみを確かめてみてください。

相談2:模試の偏差値は真ん中くらいでオール4。推薦は取れる?

推薦の基準は学校ごとに違います。東京都の私立高校の推薦入試では、各私立高校が定める推薦基準に当てはまり、中学校長の推薦を受けられることなどが条件です。

基準は、学校説明会や募集要項で確かめましょう。推薦のくわしい準備は高校の推薦入試と内申点で紹介しています。

相談3:観点別評価で「思考・判断・表現」がBのせいで、5にならない気がする

『どこを直せばAになるのか分からない』という声は多いです。思考・判断・表現は、テストの記述問題や、レポートで自分の考えを書く場面などで見られることが多い観点です。

「この問題、答えは合ってたけど説明が足りないって言われた」「途中の考え方まで書けるといいね」。こんなやり取りがあったら、それがヒントです。答えだけでなく、理由や過程を書く練習をしてみてください。

よくある質問

オール4の内申点は何点ですか?

9教科の評定をそのまま足すと36点(45点満点)です。東京都の一般入試(5教科受検)の換算内申なら52点(65点満点)です。

オール4の換算内申を調査書点にすると何点ですか?

東京都で比率が7:3、調査書点が300点の学校なら、52×300÷65=240点です。端数の扱いは都の要綱で確かめてください。

オール4は内申点として高いほうですか?

東京都の中学3年生の評定の分布では、4は23.1%、5は12.3%でした。全教科が4以上というのは、評定の上では上のほうと言えます。ただ、志望校によって求められる基準は違います。

中1・中2もオール4なら有利ですか?

中1・中2の評定を使う地域では有利に働きます。神奈川県は中2と中3、大阪府・埼玉県・千葉県は中1から中3まで使います。東京都・愛知県・静岡県の一般入試は中3の評定を使います。

オール4から5にするなら、どの教科がいいですか?

観点別評価にAが多い教科と、地域の数え方で重く数えられる教科が重なる所が狙い目です。東京都の一般入試なら、実技4教科の評定は2倍で数えられます。

まとめ

この記事の要点
  • オール4の内申点は36点(45点満点)で、どの数え方でも満点の8割
  • 東京都の換算内申なら52点、7:3の学校の調査書点なら240点
  • 内申点オール4と偏差値の公式な対応表はない
  • 5に近い教科と、重く数えられる教科が重なる所から上げる
  • 1〜2教科にしぼって取り組み、次の学期で結果を見る
内申ドットコム

内申ドットコム 編集部

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