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通知表を見て『このままで高校受験は大丈夫かな』と気になっても、どこまで口を出していいのか迷いますよね。言いすぎると反発されるし、黙っていると手遅れになりそうで、という保護者の方も多いはずです。
結論から言うと、内申点のために保護者ができることは、4つの段階から選ぶのがおすすめです。子どもの様子に合わせて「見守る」「一緒に確かめる」「環境を整える」「外の手を借りる」を使い分けます。全部を一度にやる必要はありません。
この記事を読めば、今のお子さんに合った関わり方と、そのまま使える声かけの例が分かります。
内申点のために保護者ができることは4段階で考える
保護者の関わり方は、子どもが自分で回せている度合いに合わせて段階を選ぶと、口の出しすぎも放っておきすぎも防げます。
『もっと勉強しなさい』と言っても動かない。でも何も言わないのも不安。そんな時は、関わり方を段階で考えてみてください。

| 段階 | どんな時に選ぶか | 保護者がすること |
|---|---|---|
| 1 見守る | 提出物もテスト勉強も自分で回せている | 結果より取り組みを認める。口は出しすぎない |
| 2 一緒に確かめる | 何となく回っているが、抜けがありそう | 提出物やテストの日程を週に1回いっしょに見る |
| 3 環境を整える | やる気はあるが、時間や場所が足りない | 勉強する時間と場所、スマホのルールを一緒に決める |
| 4 外の手を借りる | つまずいた単元が多く、家庭だけでは難しい | 学校の先生への相談や、塾・家庭教師を検討する |
段階ごとの声かけは、例えばこんな形です。
- 段階1「最近、自分で計画立ててるね。何かあったら言ってね」
- 段階2「日曜の夜に、来週の提出物を一緒に見てもいい?」
- 段階3「勉強する時間、何時からなら続けられそう?」
- 段階4「一人だとしんどそうだから、誰かに手伝ってもらうのはどう?」
段階は上がったり下がったりしていいんです。テスト前だけ2にする、部活の大会前は3にする、という使い方もできます。
判断に迷った時のチェック
- 提出物の締め切りを、子どもが自分で把握している
- テストの2週間前から、自分で勉強を始めている
- 分からない問題を、そのままにせず誰かに聞けている
- 通知表の評定が、前の学期から大きく下がった教科はない
4つとも当てはまるなら段階1、2〜3個なら段階2か3、ほとんど当てはまらないなら段階3か4を考えてみてください。あくまで目安なので、お子さんと話しながら決めるのがいちばんです。
まず知っておきたい、内申点のしくみの基本
内申点の元になる評定は、3つの観点で見た授業での学習の様子で決まります。どの学年の評定をどう使うかは都道府県で違うので、まずは住んでいる地域のしくみを知っておくと関わり方を決めやすくなります。
保護者の方が中学生だった頃と、今の評価のしかたは違っています。ここは押さえておきたいところです。
今の中学校では、各教科を3つの観点で評価します。「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」をまとめて、5段階の評定を付けます。どう評定を決めるかは各学校で定めます。
『授業中に手を挙げれば評価が上がるんでしょう?』と思われがちですよね。実は、国の報告では、3つ目の観点は挙手の回数やノートの取り方のような形の上の活動で評価するものではない、とされています。
使う学年は地域で違う
高校入試で使う学年は、都道府県で違います。令和9年度入試の公式資料で確かめられる例を挙げます。
| 地域(令和9年度入試) | 調査書で使う学年 |
|---|---|
| 東京都(一般入試) | 中3 |
| 神奈川県 | 中2と中3(中3は2倍) |
| 埼玉県・千葉県・大阪府 | 中1から中3 |
| 静岡県・愛知県(一般選抜) | 中3 |
中1から使う地域なら早めの関わりが効いてきますし、中3だけの地域なら中3の1年間に力を集めやすくなります。制度は年度で変わることがあるので、志望する地域の教育委員会の要項で確かめましょう。
東京都では、中学校長が調査書の内容を「調査書記載事項通知書」で保護者に通知することになっています。令和9年度入試では令和9年1月15日までとされています。
そのまま使える声かけの例
声かけは「結果」より「やったこと」と「次にどうするか」に向けると、子どもが話しやすくなります。責める言い方は、事情を隠す方向に働きやすいんです。
同じことを伝えるにも、言い方で受け取られ方はかなり変わります。ここでは、場面ごとの声かけの例を紹介します。
| 場面 | 避けたい言い方 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 通知表を見た時 | 「なんで3なの?」 | 「この教科、どこが難しかった?」 |
| テスト前 | 「勉強しなさい」 | 「今回はどの教科から始める予定?」 |
| 提出物を忘れた時 | 「また忘れたの?」 | 「締め切りを書いておく場所、決めてみる?」 |
| 結果が上がった時 | 「やればできるじゃない」 | 「毎日ワークを進めてたのが効いたね」 |
| 結果が下がった時 | 「このままじゃ高校行けないよ」 | 「次は何を変えてみようか」 |
例えば、通知表を受け取った日の会話はこんな形です。
「数学、前より下がっちゃった…」「そうか。テストと提出物、どっちが大変だった?」
原因がテストなのか提出物なのか分かれば、次の手が見えてきます。
ほかの子や兄弟と比べる言い方です。『あの子はオール4なのに』と言われても、何をすればいいかは分かりません。比べるなら、前の学期のその子自身と比べましょう。
本人の『心の声』を先に言葉にする
『どうせ言っても分かってもらえない』と感じている中学生は少なくありません。
そんな時は、保護者の方から先に「部活もあって大変だよね」「テストが続いて疲れたよね」と気持ちを言葉にしてあげてください。それだけで、話を聞く姿勢になってくれることがあります。
家庭で環境を整えるためにできること
家庭でいちばん効きやすいのは、提出物の管理と、勉強する時間・場所の確保です。中身を教えるより、続けられる仕組みを一緒に作るのが保護者の役割です。
勉強の中身まで教えようとすると、親子げんかになりやすいですよね。保護者が受け持つのは「仕組み」の方がうまくいきます。
- 子どもと一緒に、1週間の予定(部活・習い事・塾)を書き出す
- 勉強する時間帯を、曜日ごとに決める
- 勉強する場所を決めて、机の上を片づける
- 提出物の締め切りを書くカレンダーを用意する
- 週末に5分だけ、予定と提出物を一緒に見直す

提出物は評価の材料の一つになることが多いところです。出し方や工夫は提出物と内申点でまとめています。
段階を戻すタイミングも決めておく
環境を整える段階で手をかけたら、うまく回り始めたところで少しずつ手を離していきましょう。
例えば「提出物を3週続けて自分で出せたら、週末の確認はやめる」のように、戻す条件を先に決めておくと、子どもも見通しが持てます。
スマホのルールは一緒に決める
スマホのルールは、親が一方的に決めると守られにくいものです。「テスト前の2週間は、夜はリビングに置く」のように、期間と場所を一緒に決めてみてください。
内申点の相談、保護者からよくある質問
保護者からの相談で多いのは、内申点の把握のしかた、学校との関わり方、残りの学期での上げ方です。どれも、学校の資料と地域の要項で確かめることが出発点になります。
保護者の方から寄せられやすい相談を、内容を要約して紹介します。
相談1「子どもの内申点を、親はどうやって知ればいいですか?」
基本は、通知表の評定から数えます。9教科の評定を足すと、いわゆる素内申と呼ばれる数字になります。ただし、入試で使う形への換算のしかたは地域で違います。
学年の終わりの通知表と、入試で使う評定の時期がずれることもあります。三者面談で「入試に使う評定はいつの時点のものですか」と確かめておくと安心です。出し方の手順は内申点の出し方で紹介しています。
相談2「学校に意見を言うと、内申点を下げられないか心配です」
『言いたいことがあっても我慢してしまう』という声は少なくありません。そう感じるのは自然です。
評定は、3つの観点で見た授業での学習の様子で決まるものです。保護者が相談したことで評定が決まるしくみはありません。気になることは、感情的にならず、事実と困っていることを分けて伝えてみてください。
相談3「中3の1学期と2学期の内申点を上げたいのですが」
愛知県の令和9年度の一般選抜のように、中3の評定を使う地域では、中3の1年間の取り組みが大事になります。
残りの期間でできるのは、提出物を確実に出すこと、テストで取りこぼしを減らすこと、分からない単元を早めに質問することです。中3の進め方は、仮内申が出るまでの流れとあわせて仮内申とはも参考になります。
相談4「私立高校の個別相談で、内申点を間違えて伝えてしまいました」
慌ててしまいますよね。間違いに気づいたら、なるべく早く高校に連絡して、正しい内容を伝え直すのがいちばんです。
東京都の私立高校では、中学校の先生と高校の間で行う入試相談があり、通常は12月15日以降の数日間に、内申などの記録を使って行われます。東京私立中学高等学校協会は、入試相談は確約や内定ではないと説明しています。最終的には中学校から出る正式な記録が使われるので、手元の数字は通知表で確かめ直しておきましょう。
一人でやるか、人の手を借りるか
家庭で仕組みを作ってもつまずきが続く時は、外の手を借りる段階です。人の手が役立つ場面をはっきりさせておくと、何を頼むかを選びやすくなります。
『家でなんとかしたいけど、もう教えられない』と感じる保護者の方も多いはずです。中学の内容は、教えるのが難しい単元も増えてきますよね。
| 人の手が役立つ場面 | 頼めることの例 |
|---|---|
| つまずいた単元がたまっている | 前の学年までさかのぼる戻り学習 |
| テスト勉強の進め方が分からない | 定期テストの範囲に合わせた計画づくり |
| 提出物の管理が苦手 | 締め切りや課題の進み具合の確認 |
| 分からない所を聞ける人がいない | その場で質問できる相手 |
| 机に向かう習慣がない | 決まった曜日・時間の勉強の習慣づくり |
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内申点を上げる具体的な工夫は、内申点の上げ方で観点ごとにまとめています。
よくある質問
内申点のために保護者ができることで、いちばん大事なことは何ですか?
子どもの様子に合わせて関わり方を選ぶことです。自分で回せている子には見守る、抜けがある子には一緒に確かめる、と段階を変えると、口の出しすぎも放っておきすぎも防げます。
保護者が先生に連絡すると、内申点に影響しますか?
評定は3つの観点で見た授業での学習の様子で決まるので、保護者が相談したことで評定が決まるしくみはありません。事実と困っていることを分けて伝えると話が進みやすくなります。
子どもが勉強の話を嫌がります。どうすればいいですか?
結果ではなく、やったことや次の予定を聞く声かけに変えてみてください。気持ちを先に言葉にしてあげるだけで、話を聞いてくれることもあります。
塾や家庭教師はいつから考えればいいですか?
つまずいた単元がたまっている、家庭での仕組みづくりだけでは追いつかない、と感じた時が考えどきです。使う学年が中1からの地域では、早めの相談が役立つこともあります。
まとめ
- 保護者の関わり方は「見守る・一緒に確かめる・環境を整える・外の手を借りる」の4段階から選ぶ
- 評定は3つの観点で見た授業での学習の様子で決まる
- 入試で使う学年は地域で違うので、まず要項で確かめる
- 声かけは結果より「やったこと」と「次にどうするか」に向ける
- 家庭では中身より、提出物と勉強時間の仕組みづくりを受け持つ





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